アメリカンランチスタイル。
さて『迷子おじさん』が無事先輩に保護されて、これからお世話になる先輩のオフィスへと。
「いやぁ〜、いきなり迷子になっちゃって、白人のおじさんに道聞こうと思ったら、俺、英語しゃべれないってことに気がつきましてねぇ〜!」なんていうマヌケな話をしながらLAX(ロサンゼルス国際空港)を後にして105号フリーウェイに乗ってすぐ405号フリーウェイに乗り換えたと思ったら、あとはイッタイ何処に向かってどうなっちゃってるのか全くわからないまま、現地時間の午後一時前、着きましたよ、先輩のオフィスに。
日本、特に大都市の場合、ひとつのビルディングの中に沢山のオフィスが入っているのが普通だけど、ロス郊外となると土地が広いから『オフィスモール』形式で、同じ形をした平屋の建物が区分けされた広大な土地にズラァーっといくつも並んで建っているんですなぁ。
っということは、オフィス一つ一つが完全に独立してる、っで駐車スペースも勿論タップリ。
表玄関と裏玄関もチャンとあって、裏玄関はシャッター式、つまり表側はオフィス、裏側は倉庫となってるデザインなのですよ、これ、非常に便利。
オフィスモールに入り、我がオフィスに隣接する駐車スペースに車を止めて、裏からまず倉庫に入っていくと、最初に出迎えてくれたのは、犬。
尻尾をちぎれんばかりに振りながら、いきなりスッ飛んできて、いきなり体当たりでご挨拶。
先輩の飼っている、アメリカンエスキモーっていうホワイトな犬なんだけれど、目が青い。
1950年代のアメリカ番組『アイラブ ルーシー』の主人公『ルーシー』の旦那の名をパクって『リッキー』って呼ばれてる青い目をした犬がオフィスで一緒に仕事をしている(本当はしていないで寝てるだけなんだけどね)なんざぁ、いかにも『アメリカーッ!』って感じで、『あぁ!俺って、ほんとにアメリカで生活していくんだなぁ…』と実感しながら倉庫を抜けてオフィスに。
スタッフの方々と挨拶して、用意された自分のデスクを見てみると、なにか置いてある。
『ん?やっぱアメリカ式の歓迎はプレゼントからなのか?』
と、近づいてよぉく見てみると、手の平よりもひと回り大きなプラスチックのボックス…蓋が乗っかっている…。
『はたしてこれって、もしかしたら…』
蓋を開けてみると、僕の目に飛び込んできたものはぁー!
カツ丼。
「あっ、あのぉー、マキタさん何が好物かわからなかったもんで、昼食は『カツ丼』でいいんじゃないかって、勝手に買っときましたぁ。6ドル50セントですぅ。」
って、日本人女性スタッフの優しい声。
おいおいっ!せっかくアメリカに着いて、『あぁ!俺って、ほんとにアメリカで…』って感激してた矢先に、いきなり『カツ丼。』かよぉーっ!気を使って買っておいてくれたお気持ちは大変うれしいのだけれど、成田で飛行機乗る前に『しばらく日本食は食えないなぁ…』って、『天丼』食ってきたばっかなのだよぉー!ハルバル海を渡ってきて何で又ナゼわざわざ『丼もの』がダブるんだよぉー!大方『ハンバーガー』からなんじゃないの?おい?そうなんじゃぁないの?こういう場合?
だけどね、そう思いながらも、日本以上にボリューム満点の『カツ丼』を美味しくいただいてる悲しい性をもった自分がそこにいたのですな。
夢にまで見た我がアメリカンライフ。そのスタートとして最初に口にした記念すべき食い物はなんと『カツ丼』だったのです。
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