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第256話 冒険者組合での説明2(魔物発生情報?冒険者のランク?)

「さてと、話が逸れましたね。続きをお願いします。」

「は・・・はい。」

カウンターの女性が説明を再開する。

「冒険者組合は、基本的に冒険者の個人情報は国や貴族等・・・どなたにも教えません。

 例外としては、犯罪を犯し捕まった者、死体の確認作業においてのみ個人情報が貴族もしくは治安機関に提供されます。」

「まぁ、当然ですね。」

武雄が頷く。

「あと、お二人への説明ですのでお伝えするのですが、税の控除を受ける為に冒険者組合から貴族、文官、治安機関宛に魔物の発生頻度情報を2か月に1度の割合で提出して治安協力をしています。」

「それは依頼を達成された事を集計するという事ですか?」

「魔物討伐の達成もそうですが、薬草採取依頼や護衛依頼等で結果を聞く際の雑談で聞き取りを行い、皆で集計しています。」

「なるほど・・・先のゴブリン等の襲撃をどう思いますか?」

武雄が聞き返す。

「キタミザト様には感謝のしようがありません。

 まさか犠牲者0で終わられるとは・・・400体の襲撃があるとは思っていませんでした。

 その後、ここの冒険者組合で協議もされましたが、直前の情報でもゴブリンが集合していたり招集をされている形跡はありませんでした。

 まったく・・・あの襲撃は謎が多いです。」

カウンターの女性がため息をつく。

「そうですか・・・情報は何もなかったのですね。

 私は撃退出来る様に努力しましたが・・・その辺の情報が今後とも頂けるとありがたいですね。」

「はい。我々も集合していたり招集されている気配がわかり次第、情報の提供をする事に決まりましたので、その辺は平気です。」

「ありがとうございます。今後ともお願いします。」

武雄が軽く礼をする。

「わかりました。

 では、次は冒険者についてです。

 冒険者登録はどなたでも出来ます。

 できますが、どこかの町、街、都に拠点を作っていただきます。

 まぁ、住まなくても良いので、良く来る事務所を登録してもらいます。

 お二人の場合はここですかね?」

「それはどうしてですか?流浪する冒険者もいるのではないですか?」

「はい。

 ですが、一応、本拠地に居ることが前提です。

 どこか、本拠地を移動される際は、都度行きついた先の冒険者組合で移動した記録を取ってください。

 これは冒険者の分布の確認と冒険者の滞在地がわかる様にしています。」

「わかりました。

 でも、一時滞在をするだけで、登録している本拠地に帰って来るなら記録を取る必要はあるのですか?」

「基本的にはありませんが。

 出来ればしていただけると滞在先がわかりますのでお願いはしています。」

「わかりました。」

「次は・・・冒険者はランクが付けられています。

 ランクが上がる事により受けられる依頼の内容が広がってきます。

 それと各自の冒険者ランクは依頼の達成度合いや内容、信用力等を加味して組合の方で決めさせて貰います。

 これは冒険者組合の信頼性の維持を目的としています。

 達成が出来ない者に高位の依頼をさせない為です。」

「依頼内容で対応できるランクはどの様に決めるのですか?」

「対応ランクについては冒険者組合にて依頼内容を査定いたします。

 依頼主が決める物ではありません。」

「なるほど。」

「冒険者のランクは高い方から順にS,A,B,C,Dとなります。」

「はぃ?」

武雄は驚く。

S,A,B,C,Dというアルファベット表記はこちらに来て見ていなかった。

「え?どうされましたか?」

カウンターの女性が聞いてくる。

「いえ・・・変な記号なのですね。」

「あぁ、皆さん、最初は同じことを言います。

 これは冒険者組合の創設者が生み出した記号です。

 ですので・・・もう何百年間も変わっていません。」

カウンターの女性はクスクス笑う。

「そうなのですね。

 ランクが上がると何か違いはあるのですか?」

「1つは先ほども言いましたが、依頼を受けられる幅が広がります。

 あとランクが高い方が報奨金が高額になります。

 また各事務所間で情報の共有は計られているため、Bランク以上であれば、我々に硬貨を預け違う場所にある冒険者組合事務所で引き出す事ができます。

 ランクが上がれば預けられる金額も上がります。

 Bランク以上の報奨金は基本的にこちらで管理し、積み立てていきます。

 現金が必要になりましたら事務所に引き出しに来て下さい。」

「わかりました。」

「ざっと説明をしましたが、何か質問はありますか?」

「んー・・・今はありませんね。

 タケオ様はどうですか?」

「そうですね。

 討伐依頼で対象以外の生き物を駆除したらどうなりますか?」

「追加報酬をお支払します。

 ただし、証拠が必要ですので対象生物の対象部位を持ってきてください。

 申請の期限は戦闘後1週間となります。」

「わかりました。

 それは護衛依頼等の討伐依頼以外を受けていても適用されますか?」

「されます。」

「なるほど。

 あと、冒険者や組合に関してなのですが、各国毎の冒険者の総数と各ランクの割合表か数値は出せますか?

 それと私達は旅については、初心者なので旅のマニュアルがあれば頂けますでしょうか?」

「えーっと・・・わかりました。

 後ほど用意し、お渡しします。

 概要の説明は以上です。」

「「はい。」」

「では、冒険者への登録をするのでしたらこちらに氏名をお書きください。

 あ、お二人のお住いの所はこちらで書かせて頂きますので、記入は不要です。」

カウンターの女性は武雄とアリスの前に書類と筆記具を置く。

武雄とアリスは書類を軽く読み、名前を記入する。

「はい、では。

 登録とランクの査定をしてきますので、少々お待ちください。

 お待ちの間、規則をお読みになってお待ちください。」

と、カウンターの女性は数枚の紙を置いてカウンターの奥に向かっていった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
んー旅の為に冒険者登録をして、お金を預けて各町などで下ろすことが出来るから、商人など旅をする人は冒険者登録をする。と前話あたりで言っていたような? でも、今話でBランク以上でと言われてましたよね? B…
[一言] 冒険者組合の創設者があのランク分けの発案者ということは、わりと主人公と文化圏や年代(離れても半世紀くらい?)が近い人物が過去にいた?そして時間軸もずれてるみたいだから、現代から見て過去の人物…
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