表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/3563

第148話 11日目 起床はやっぱり・・・・。小銃改1 試射終了。

「・・・重い。」

武雄はかなりの圧迫感で目覚める。

この感じは・・・やっぱりアリスだった。

毎回のごとくアリスは寝返りを打ち、

今日は仰向けに寝ている武雄にうつ伏せで乗っかっていた。

どうやって登ったのか少し考えるが・・・わからない。

普通起きそうな物だが・・・

当のアリスは武雄の上でうつ伏せ状態でスヤスヤ寝ている。

今日も武雄はアリスの太ももを撫でながらボーっとする。

・・・

・・

アリスが身じろぎを始め、

「・・・おはよ・・・ござい・・ます。」

と挨拶をし始めて自分の状態がおかしい事に気が付いた様だ。

「アリスお嬢様、おはようございます。」

と武雄もアリスの太ももを撫でながら挨拶をする。

「・・・タケオ様・・・今日も私の下に?」

武雄は苦笑するしかなかった。

「まぁ・・・いいかぁ。」

とアリスが武雄の首に腕を回し抱き着いてくる。

「起きないのですか?」

「まだ・・・もう少し寝ます。」

「あらあら、しょうがないですね。」

「えへへ♪」

・・

武雄とアリスはその後、少し寝ていたが

「さて、タケオ様、名残惜しいですが起きましょう。」

と、アリスの言葉と共に二人ともベッドを出て、着替えを始める。


------------------------

朝食を終え、客間で皆でティータイム。

「さて、今日は皆、何をするのじゃ?」

「僕は勉強ですね。」

「私は小銃改1の改造が終わっている様なので試射してきます。

 その後は未定ですね。

 お昼は外で取ってみようかと思います。」

「私は、タケオ様に同行してきます。」

「うむ、気を付けるのじゃぞ?」

「「はい。」」


ちなみに生クリームの採取は料理長達に一任した。

出来るのは料理長達だけだろうと思い、武雄は指示だけ出しておくことにした。


------------------------

武雄とアリスはテイラーの店に行き、改造された小銃(小銃改1)を受け取ってから城門外の演習場の端っこに来ていた。

ちなみにテイラーはお店にて待機。

「トレンチコートの襟章を作らなきゃいけませんから」と仕事をする気になっている様だ。


小さい杭とロープを使い周辺に立ち入り禁止の境界を作って準備完了。

今日はアリスの為に小銃を1丁、弾は50発を持ってきていた。

「さて・・・用意は出来ましたね。」

「はい。」

とりあえず武雄が敷物を引いて伏せ撃ちの格好をとる。

まずは約50m先の木を狙う。

アリスは武雄の後ろに敷物を引いて座っている。

「撃ちますよ。」

「はい。」

引き金をひくと「ドンっ」と音と共に「ドガッ」と木に命中し炎が出る。

武雄は、伏せ撃ちの体勢を解いて、体を起こす。

・・・反動がほとんどない・・・

肩に当てている部分の「シールド」のおかげだろう。

さらに前回、発射口から白い霧が噴射されていたが、発射口の先端に付けた穴から両サイドに上手く抜けている様で目の前が真っ白になることはなかった。

白い霧も殆ど気にならない程に軽減されている。

水の量をさらに落としたのかな?武雄はそう思った。


「タケオ様、良さそうですね。」

「ええ、凄く良くなっています。

 後ろから見ていてどうですか?」

「両サイドへの風圧が結構凄いですね。

 真横では砂埃が凄そうですよ。」

とアリスは感想を言う。

「なるほど・・・わかりました。

 お嬢様も小銃を撃ちますか?」

「はい。」

と、少し離れた場所にアリスも敷物を引いて伏せ撃ちの格好を取る。

「そんなに風圧が強いですか?」

「ええ。見ている感じだと・・・このぐらいまで風がきそうです。」

苦笑しながら言ってくる。

武雄とアリスはお互い50m先の木を狙い撃ち始める。

・・

お互いに15発撃ち終わった。

「・・・15発中命中は15発ですね。」

「私は15発中命中は14発でした。」

「あと1発でしたね。」

「むぅ・・・惜しかったです。

 それにしてもタケオ様の小銃改1のおかげで、あの木が倒れそうなのですけど。」

アリスは目を細くして言ってくる。

「おや?ホントだ。」

武雄は今知った様に言って見せる。

「・・・どうします?」

アリスが聞いてくる。

「どうとは?」

「違う木に目標を変えますか?」

武雄はアリスの質問にしばし考える。

「倒しちゃいましょうか。

 あのままだと誰かが近寄ってから倒れると危ないでしょうし。

 それに倒れた木を目標にすれば良いですしね。」

「わかりました。切ってきます。」

とアリスが立とうとする。

「え?アリスお嬢様折角だからコレで倒しましょう。

 ・・・ん?・・・」

武雄はアリスを見ながら考え始める。

「タケオ様どうしました?」

「アリスお嬢様の魔力量はいくつですか?」

「正確にはわかりませんが・・・10000以上でしょうか。」

「以上とは?」

「計れなかったので。」

アリスはあっけらかんと言いのけるが・・・魔法師が200から始まるのに・・・

それもその魔力が全部「身体強化」と「武器と衣服の強化」に当てられるとは・・・規格外なんだなぁと武雄は思う。

「・・・タケオ様、失礼な事を考えていませんか?」

「おや?わかります?」

「否定しないのですか?」

アリスはガックリとうな垂れる。

「ええ、規格外だなぁと。」

「タケオ様が言います?」

「私は凡」

「違いますから。」

アリスが武雄に突っ込みをする。

武雄は苦笑をする。

「まぁ、この小銃改1をアリスお嬢様、数発撃ってみます?」

「え?」

「少し魔力を使ってみましょうか。

 一応、仕様では魔力150を使いますので、アリスお嬢様が撃てるのは10発に制限しますけど。」

「はい!やります!」

と武雄が伏せていた場所にアリスも伏せてくる。

「やりたかったのですね」と武雄は苦笑するのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 敷物を引く、と書かれてますけど、敷物を敷く、が正しいです。 口語だとあまり気にしないですけどね。 文字にしちゃうと途端に気になる不思議。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ