表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/3563

第135話 魔法の指輪ができました。

「アリスお嬢様、キタミザト様、指輪の加工が出来ました。」

テイラー店長が武雄達が座っている机に指輪を持ってくる。

「と、まずはアリスお嬢様から指輪の最終調整をしましょうか。

 とりあえず疲れてください。」

テイラーが言い放つ。

「え?無理ですよ、いきなりは。」

「どうぞ、アリスお嬢様。」

武雄が、その辺にあった木剣を渡す。

アリスは少し考え、その剣を受け取り、片手で武雄に切りかかる。

武雄は、左手で「シールド×15」を発動し、受け止める・・・受け止め続ける。

・・・

・・

3分経過。

「・・・疲れました。」

アリスは剣を引き、席に座る。

「では、指輪を付けてください。」

「はい。」

アリスは言われた通り左手の小指に付ける。

付けるが何も起きない。

「アリスお嬢様、頭の中で「回復開始」と思ってください。」

「はい。」

アリスは「回復開始」と考える。

と、途端にアリスの体から疲れがなくなる。

アリスはテイラーの方を見て驚いている。

「上手くいったようですね。

 では、先ほどの様にその状態でキタミザト様に切りかかってください。」

アリスは片手で武雄に切りかかる。

武雄は、左手で「シールド×15」を発動し、受け止める・・・受け止め続ける。

・・・

・・

5分経過。

「疲れません。」

アリスは驚きながら報告をする。

「アリスお嬢様、その状態で頭の中で「回復終了」と思ってください。」

「はい。」

アリスは「回復終了」と考える。

・・・

・・

3分経過。

「・・・疲れました。」

アリスは剣を引き、席に座る。

「入り切りが出来ましたね。

 と言っても、すぐに全回復はしないでしょうから、お気をつけてください。」

「わかりました。」

アリスは答えながら「回復開始」と考え、回復させる。


「では、キタミザト様の指輪の調整をしますか。」

武雄は今までしていた2つを取り、新しい指輪を左手の人差し指と中指にし直す。

「一応、前回の通りの魔法名→連続回数→大まかな目標→発動出来る様にしています。」

「わかりました。」

武雄は左手に集中して「ルクス×15 左掌 発動」と考えると。

左手が光りだす。

「現状と同じ回数は出来ました。次いきます。」

武雄は×20、×25、×30、×35としていき、×40は発動しなかった。

「35が上限の様ですね。」

武雄はテイラーに言う。

「わかりました。そちらは良さそうですね。

 では、同時魔法の調整をしましょうか。」

テイラーはいつの間にか桶を持ってきていた。

武雄は頷き「アクア×1、ファイア×1 左掌 発動」と考えると。

手からお湯が出てくる。

「はい、こちらも良さそうですね。」

テイラーはホッとした様に言う。


「おいくらですか?」

「では、指輪代と加工費で・・・銀5枚ですね。」

武雄は支払いをする。


------------------------

夕方になり店内にお客が入ってきた。

「フレデリックさん、いらっしゃいませ。」

テイラー店長は挨拶をしてくる。

「失礼します。」

「フレデリック、ご苦労様。」

「フレデリックさん、お疲れ様です。」

武雄達は挨拶をする。

「おや?アリスお嬢様、タケオ様、こちらでしたか。」

「ええ、受け取りに来た人と帰ろうと思ったので。」

「そうでしたか。

 テイラー店長、コートは出来上がっていますか?」

「はい、お待ちください。」

テイラー店長は一端、奥に行きコートを取ってくる。


「こちらになります。」

机の上にコートを3つ置く。

フレデリックは中身を確認していく。

「コートの料金もこちらで一括で承ります。

 えーっと、コート3着で金7枚、銀5枚、コートの強化で銀3枚、襟章は5組+1個で銀5枚です。

 ですので合計、金8枚と銀3枚になります。」

「わかりました。」

フレデリックは精算を済ませ、荷物を受け取ると武雄とアリスも席を立って店を出るのだった。


------------------------

3人は、もうすぐエルヴィス邸に着くところまで来ていた。

「アリスお嬢様、タケオ様、あの時間まで何をしていたのですか?」

フレデリックが聞いてくる。

「私は指輪を新調していました。

 アリスお嬢様も指輪を1つ買いましたね。」

「タケオ様に選んでもらいました。」

「ほぉ、それはよろしかったですね。」

「冷や汗かきながらです。」

「ふふ、それも良いでしょう。」

「ええ。

 帰ったらスミス坊ちゃん用にプリンを作らないといけませんね。」

「何か趣向を凝らせるのですか?」

「どうですかね・・・んー・・・ホイップクリームでも付けますかね。」

「タケオ様、ほい・・クリームとは何でしょう?」

アリスが興味津々で聞いてくる。

「ホイップクリームです。

 フレデリックさん、バターは知っています?」

「ええ、取れたての牛乳から出来る固形の物ですよね。」

「手に入りますか?」

「・・・一旦、街に戻りましょう。

 心当たりがあります。」

「アリスお嬢様、ちょっと寄り道しますよ。」

「美味しい物の為ならどこへでも行きます。」

3人は食材探しの為に街に引き返すのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ