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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
新大陸 学府編

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第272堀:青春、駆け抜けろ

青春、駆け抜けろ




Side:ユキ




『さあ、始まりました!! 両者共にどう動くのか!! これは魔術を使っての魔術戦がメインなので、傭兵のように剣を打ち合わせるために接近するのは稀です!!』

『そうですね。お互い、動こうとせず、魔術を撃つ準備といったところでしょう』


ラッツとエリスの実況が入るが、2人とも俺がどうするのか、わくわくでたまらないって顔じゃねーか……。

これじゃ、一発KOは盛り上がりに欠けるよな。

エオイドの緊張を解す時間も欲しいし、あの手で行くか。

俺がどの手で行くか考えている間に、アホデスは魔術の詠唱を終えたのか、笑いながらこっちを見て言う。


「ふはははは!! 私の方が先に詠唱が終わったぞ!! 何が、学長よりも強いだ!! 詠唱すら私より遅いではないか!!」

「え、いや。詠唱してないけど」

「は?」


詠唱する必要ないから。


「バカにしおって!! 無詠唱では威力が格段に下がる!! それで私の詠唱魔術が防げるか!!」


そう言って、アホデスはこちらに魔力の塊をこちらに突きつける。

魔術的縛りが付いてるから、あれを通して、魔力が変換されて、魔術という物質現象になるわけだよな。


『おおっと、先に動いたのはアーデス選手だ!! あれは炎でしょうか!?』

『そうですね。資料によりますと、アーデス選手は炎の魔術の使い手のようです。それで学府第13位まで上がったのですから、相当の魔術だと推察できます』 


2人の解説の通り、アホデスが突き出した手から漏れ出すように、炎が辺りにまき散らされる。


オオッーー。


と、滅多に見ない魔術を見て観客が感心した声を上げる。

いや、炎がまき散らされるって制御が甘い証拠なんだけどな……。


「大火傷で見れない顔にしてやる!! 安心しろ、生かしてはやる!!」

「……それはどうも」

「いつまで、余裕な顔をしている、覚悟しろ!!」

「……いや、さっさとやらないの?」


こっちはそっちの動き待ちなんですが。


「いいだろう!! 泣き叫ぶといい!! ファイアーストーム!!」


アーデスの叫びの元、魔術が完成する。

目の前にそびえるのは、ただの竜巻にあらず。

炎を旋風と化し、すべてを焼き尽くす炎の嵐。


『でたー!! これがアーデス選手の炎の魔術だ!!』

『これは、ファイアーストームですね。アーデス選手の資料にでかでかと、本人から直筆で最も鍛え上げた必殺技と書いてあります。わざわざ手の内を晒すとか、馬鹿ですか?』


エリス、本当に容赦ないね。


『さあ、ファイアーストームが迫る!! ユキ選手、一体どうするのか!? というか、やっちゃえー!! お兄さん!!』

『ええ、存分に暴れてくださいユキさん!!』


……今度から身内びいきのアナウンスをしないように言わないとな。

いや、今回が特殊か? 嫁さんたちに喧嘩を売ったのはアーデスだしな。

本人は俺に喧嘩を売ったつもりなんだろうが、実際は嫁さんたちに喧嘩を売ったんだよな。あの言葉。

しかし、ファイアーストームだが、そこまで速くない。

わざわざじりじり近づいてくる。

奥のアーデスを見ると、こちらを油断せず見つめている。

……なるほど、逃げても追い打ちができるように準備しているわけか。

というか、ファイアーストームを俺がよけること前提で撃ったか。

ちゃんと、戦いを頭の中で組み立てている。

なら、俺も、それを覆す方法でやりましょうかね。


『え? お、お兄さん?』

『か、構えた!?』


2人は驚きの声を上げる。

そりゃ、そうだろう。

俺が構えたことは一度もないのだから。

嫁さんたちとの訓練でも、のんびり突っ立ったままだった。

半身を引き、左手を軽く握り顔の高さまで持っていき、右手を握りこみ、胸部の横に深く構え、膝を落とす。


そう、拳法の基礎ともいわれる技。


正拳突き


「ふっ!!」


息を整え、体のひねりを加え、拳を正面の炎の嵐へと突き出す。


ボッ!!


そんな音と共に、ファイアーストームは掻き消え、奥で追撃の準備をしていたアホデスもろとも吹き飛ばす。


「ぐわっ!? な、なにが起こった!?」


アホデスもちゃんと備えていただけはあって、吹き飛んで転がりはしたが、すぐに体勢を立て直す。

うんうん、しっかり戦いというのを理解している。

ただの、威張り散らす貴族ではないみたいだ。

それだけに、動機が残念でならない。

まあ、わかりやすいと言えばわかりやすいのだが。

これが、若さゆえというやつか。

と、すぐに体勢を立て直して、警戒するアホデスだが、そこに俺は追撃をしない。

俺は構えたまま、その場で不動。


「……」


アホデスも俺の追撃が来ないことに疑問を感じつつも、構えを解かない俺に対して、うかつに魔術を撃ってこない。

まあ、さっきの二の舞になるのは目にみえてるからな。

正しい判断ではある。


『はっ!? つい、お兄さんのカッコよさに見惚れていました。で、先ほどの両者の技は特別審査員の方々はどう思われるでしょうか?』


ラッツがそう言って、特別審査員のメンバーへ順にマイクを近づける。

まずは傭兵ギルド長のランバ氏にカメラがアップになる。

……そう、どうせこの手の決闘には解説がつきものだから、せいぜい時間稼ぎをしてやろう。

アホデスもこちらを睨みつけながらも、自分より格上のギルド長の話を聞こうと耳がピクピクしている。

うん、こいつ本当に、才能はあると思うわ。


『これに喋ればいいのか?』

『はい。今みたいに拡声されますので』

『みたいだな。では、いつ両者が再び激突するかわからないから簡潔にいう。アーデス君の攻撃は傭兵ギルド長の私から見ても、かなり有効で合理的なやり方だった。足の遅いファイアーストームをわざと放ち、ユキ君がよけたところを追撃するつもりだったとみた』


オオーー。


そんな感心の声が広がる。

流石にギルド長ともなると、そこら辺の判断はできるか。


『しかし、それをあっという間に吹き飛ばしたユキ君の突き技……おそらく風の魔術を拳に乗せて撃ちだし、ファイアーストームと奥のアーデス君を吹き飛ばすという奇策にでた。いや、あの状況では一番の手だと思える。惜しむらくは、ユキ君の風の魔術が相殺されて、アーデス君を吹き飛ばすに留まったところか。もっと威力が高ければ、一瞬で勝負は決まっていただろう』


……俺の手加減はわからんのね。

いや、わかっても困るけど。

全力出したら、ここら一体が更地になるし。


『なるほど。コメントありがとうございます。実況席のエリスさん。決闘に動きはあるでしょうか?』

『……えへへ』

『……おーい、エリス』

『はっ、失礼しました。実況席のエリスです。両者見たところ、未だ、にらみ合いを続けています。先ほどの、大きなぶつかり合いですら、両者にとっては様子見といったようです。互いに魔術が届かなかったのですが、表情が全く崩れていません』


……ちらっと見えたが、エリスも個人的に撮影してやがるな。ハンディカムが見えたぞ。

さて、いい加減動かないと観客が飽きてくるな。俺から仕掛けてみるか?

そう思っていると、アーデスが再び詠唱を始め無数の炎の槍が空中に浮かぶ。


『おおーっと!! アーデス選手が動いた!! これは炎の槍!? 学長どう思われますか?』

『はい。ラッツさんの言う通り、炎の槍です。この魔術は先ほどのファイアーストームみたいに範囲と威力はありませんが、弓矢のように、次々に撃ちだせるという利点があります。魔力の消費量もファイアーストームより少ないですね。おそらく、ユキ殿の魔術は単発と見て手数を重視したと思われます』


学長の解説が終わると、同時に詠唱も終わったのか、アーデスが口を開く。


「やはり、貴様の風の魔術は単発のようだな。確実に当てられる状況でないと撃ちださない。俺が詠唱中、其方をじっと注意していたから、当てられないと思った。そうだな?」


いえ、違います。

時間稼ぎです。あ、違うか。えーと、これは撮影だから、尺稼ぎです。


「だが、撃ちだすべきだったな。少しでも勝つ可能性があったのだから!! この数の炎の槍を躱せるか!!」


アーデスがそう叫ぶと、空中に浮かぶ、数多の炎の槍が俺へと降り注ぐ。


『おーっと!! 炎の槍がユキ選手に降り注ぐ!!』


さて、なぜか風の魔術と言われているが、実際は魔力操作の延長で、魔力をぶち当て、強制的に魔術を解除しているのだ。

まあ、魔術を使っているように見せるために、わざと拳を突き出しているから、風の魔術と言われているのはある意味予定通りだ。

で、目の前に迫る炎の槍の雨。

無効化するのも消し飛ばすのも簡単だが、構えて拳を突き出すスタイルだと周りも思っているから、それにあった迎撃をするか。


バンッ!!


『おおっ!! ユキ選手、迫りくる炎の槍を1つ撃ち落とした!! だが、もう他が目の前だ!! 間に合わな……』


ラッツは全く心配していないな。

ま、嫁さんたちに良い所を見せるのも目的だから……。


ババババババババババババババババ!!


分かりやすく、拳を連続で突き出すのみ。


「なにっ!?」


アーデスは目の前の出来事に驚いている。

単発迎撃かと思ったのが違ったからしかたないか。


『ユキ選手、止まりません。冷静に一つ一つをすさまじいスピードで迎撃していきます。これは風の補助魔術でしょうか?』

『はい。エリスさんのおっしゃる通り、風の魔術での身体能力、速度の向上でしょう。しかし、それがあるとはいえ、降り注ぐ30以上の炎の槍を全て空中で迎撃するとはすさまじいですね』


バババババンッ!!


そして、最後の1つを吹き飛ばして、構えをもど……。


「そこだ!!」


そのわずかな隙を見逃さず、アーデスは時間差で特大のファイアーボールを飛ばしてきた。

だが、武器は拳だけではない。人には足もある。

というか、足の方が拳より威力がある。


「よっ」


デカいが所詮、魔力でできた炎の塊。

風や魔力操作でどうとでもなる。


「なっ!?」


今度こそ、アーデスは絶句していた。

まあ、仕方ないよね。

だって、俺はファイアーボールを蹴り消してはいないのだから。


「よっ、ほっ」


ポンポンと炎の球をリフティングする。

そう、リフティング。日本の男なら一度は経験したのではないだろうか?

上手い下手はあるだろうが、誰でも一度はやってみただろう。

俺も、有名なサッカー漫画とかを見て、友達とリフティング勝負をしたものだ。

で、特大のファイアーボールというが、大きさ的にビーチボールサイズ。

柔らかさも魔力操作の関係で調整できるので、あの硬いサッカーボールでリフティングするよりは簡単だ。


『な、なんと、不意打ちで放ったファイアーボールを、蹴るだけで空中に留めています!! 地面に落下しません!!』

『えーと、すさまじいバランス感覚ですが……、それ何か意味あるんですか、ユキさん?』


あ、エリスはウィードの学校では授業が終わるとすぐ職場に戻ってたから、子供とサッカーで遊ぶ俺を見たことがないか。

じゃ、決めと行きますか。


『おーっと、ユキ選手。ファイアーボールを高く蹴り上げた!!』

『ユキ選手、落ちてくるファイアーボールに対して大きく足を振り上げ、……まさか!?』


俺は心の中で叫ぶ!!


ドライブシュート!!


いつか決めるぜ、稲○シュート!!

頭の中で、懐かしい歌が流れる。

そして、足にファイアーボールが当たり、俺の蹴りの威力で放った時以上の速度でアーデスに向かって飛び。


ドーンッ!!


少なくなった魔力も継ぎ足して、割増になったファイアーボールに何も反応できず、アーデスは直撃を受ける。


『決まったーーーー!!』

『ユキ選手の見事な蹴り技で、アーデス選手のファイアーボールが自身に直撃!! 爆炎で姿は確認できませんが、これは自業自得!! 素敵です!! カッコいいです!! きゃーー!!』


……エリスは後で真面目にお説教だな。

アホデスもアホデスで頑張ってたんだから、そこら辺は評価してあげないと。

と、脳内BGMを終わらせないとな。


その時、俺が、スーパー○ーローさ。


いや、因みにドライブシュートは実際、ロングシュートに使って、ゴール直前で落下し得点につなげる技であって、ゴールキーパーを吹っ飛ばす技ではないけどな。

あれは、キャプテ○翼だけの演出です。

いやー、思えば、あの時から若者の人間離れって単語当てはまってね?

テニ○の王子様が元っていわれてるけど、こっちが元祖じゃね?

で、アホデスは大丈夫かね?

自分の魔術なんだから、俺がちょいと火力上げたぐらいで、戦闘不能になるとは思わんけど。

そう思いつつ、煙の中心を見つめる。

煙の中から何かしてくると思うんだが、思った以上に反応がないな。

……まさか死んでないよね? 手加減はしたよ? 多分。


『煙がようやく晴れて……、アーデス選手立っています!! 所々ボロボロですが立っています!!』


よかった。生きてた。

が、ラッツの言う通り、所々ボロボロで立っているのがやっとという状態に見える。


『……これは、審判のララ副学長が慌てて近寄ります。怪我がひどい場合はそまま試合終了に……』


「私はまだ戦える!!」


その決闘場を震わせる声に、エリスが言葉を続けることはできず、ララ副学長も近寄る足を止めてしまう。

俺の目の前には、言葉だけで、周りを止める気迫を持った漢が立っていた。


「ぐっ、まだ、戦えます。だから、止めないでいただきたい」

「でも、その傷は」


ララ副学長はパッと見ただけで、決闘で許容できる傷を越えていると判断しているみたいで、すぐにでも止めたそうな顔をしている。

しかし、その心配も次の言葉で霧散する。


「最後まで全力を尽くし、魔術をつかえ!! それが最強に、多くの人を守る力に至る道である!! 私は、まだ全力を尽くしていない!! どうか、お願いいたします!!」


そこの言葉を聞いたララ副学長は直ぐに振り返り、ポープリ学長を見る。


『継続戦闘を許可する!! アーデス、ようやく目が覚めたか!! 目の前に立つユキ殿はお前が、いや私でも、どうあがこうが勝てない遥か高みにいる御仁だ!! 今のお前が持てるすべてをぶつけろ!! 全力を尽くせ!! そして、至る道を体感しろ!!』


ポープリ学長がそう言うと、アーデスは深く息を吸い込み、俺をまっすぐ見つめて口を開く。


「ユキ殿!! その胸、借りさせていただきます!!」

「全力でこい」


俺がそう答えると、アーデスはそのまま俺に向かって走り出す。

ボロボロのはずなのに、力強く、地をを踏みしめ、駆け抜けていく。

そして握りしめた拳に炎の術式を組み込み、最大魔力で拳を俺に体重を乗せて叩きつける。


ゴオッーーーー!!


『アーデス選手の渾身の一撃がユキ選手に炸裂!! ユキ選手とアーデス選手は炎の嵐に飲み込まれる!! どうなっている!!』


そんなラッツの実況が聞こえる。

しかし、気持ちのこもったいい一撃だ。

若いっていいねぇ。

そう、こうやってバカをするのが特権だ。


「……学長の言う通り。全然、届きませんか」

「そりゃ、場数が違うからな」


炎の嵐の中、アーデスの突き出す拳を片手で受け止めて、そんな会話をする。


「ぐっ」


アーデスがふら付く。


「ま、最後に良い顔したんだ。あと少し耐えてろ。いいものを見せてやるよ」


アーデスはふらつきながらも、必死に倒れまいと踏ん張る。

もう、返事をする余裕もないか。

なら、さっさといいものを見せてやるかね。


『お? なぜか、いきなり炎の嵐が掻き消えました!! 中の2人はどちらも立っています!! あの嵐の中、どうやって耐えたのでしょうか!!』

『ちょっと待ってください。ユキ選手の周りに炎の槍が……いえ、炎の槍に、水? あれは岩? 氷? 同時に複数の魔術を操っています!!』


エリスはそう言いつつも、なんでそんな手の内を見せるのかと言った顔をしている。

仕方ないじゃないか。

漢を見せた相手には敬意を示さないとな。


「ふ、複属性魔術師」


ちょっと違うが、これ以上俺の手札を晒すと嫁さんたちに怒られそうだから、これで勘弁な。


ドドドドドドッ!!


種類の違う魔術の槍が、アーデスの周りに突き刺さる。

そして、アーデスは背後に刺さっている魔術の槍に躊躇いもなく背を預け。


「……まいった」


晴れやかな顔で、そう告げた。


『アーデス選手、降参しました!! ユキ選手の勝利です!!』


オオッーーーーーーー!!


『しかし、アーデス選手は大丈夫でしょうか? ララ副学長が慌てて近寄ります。……どうやら、無事のようです。気絶しているので、担架が運ばれてきました。……彼が去る前に、最後は勝てないとわかっても、立ち向かった勇気に拍手をお願いします』


パチパチパチパチ……。


エリスの言葉で観客が拍手を始め、アーデスの姿が見えなくなるまでその拍手は続いた。


『アーデス、よくやった。ユキ殿、不甲斐ない生徒の相手をしてくれて感謝いたします』


俺はポープリの言葉に手を軽く振ってこたえて、舞台を降りる。


「お兄ちゃん、カッコよかったよ!!」

「ええ、もうすごーくカッコよかったです!!」

「ユキがあんな体術をつかうとは思いませんでした。でも最後のは学校でやっているサッカーでしたよね?」

「……ん。ユキはすごく、すごく素敵だった。嬉しい。でもアーデスも少しは見直した」

「クリーナさんの言う通りですわね。ただのおバカかと思えば、それなりに芯はあったようですわ。ま、ユキ様には及びませんが!! 素敵でしたわ!!」


すぐに、控室から見ていた5人が労ってくれる。

それはすごくうれしい。嬉しいのだが。


「ありがとうな。……で、なんで鼻にティッシュ詰めてるんだ?」


そう、なぜか、アスリン以外はティッシュを鼻に詰めていた。

美人なのでまだセーフか? 


「あのねー。お姉ちゃんたち、鼻血だしてたの、だから私がティッシュあげたんだよ」


うん。アウトだわ。



『さ、白熱の試合でしたが、まだまだ始まったばかり!! 次の第二試合も楽しみにしてください!!』

『30分の休憩が入りますので、その間にトイレなどを済ませてください。具合の悪い方は救護室の方へ……』


さて、次はタイキ君か。

……アイリさんにティッシュ渡しておくかね。





はい、いかがだったでしょうか?

アホデスは、最後にはアーデスと呼ばれるぐらいまじめになりました。

タイトルの「青春、駆け抜けろ」はあの歌の最後とわかるはずですw


次はタイキ、さあ、勇者の彼はどんな手段で挑むのか?

次回をお楽しみに。



とりあえず、明日休みだからって執筆してたら朝だよ。

寝るわ。



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