第四話〜それぞれの平穏な日々〜
一方ここはファイター達が激闘を繰り広げるスタジアム。そこに向かう者がいた。
?「………まったく、アイツらは何処へ行ったんだ?」
赤い帽子にオーバーオールを着た男、マリオは頭をかきながら溜め息をついていた。
?「マリオ、もうあまり時間がないわ。」
マリオの隣にいるピンクのドレスを着た姫、ピーチがマリオを急かす。
マリオ「う〜ん………仕方ない、先に行きましょうピーチ姫。」
ピーチ「そうね。」
二人がスタジアムに入ろうとした時………。
?「あの、すみません!」
マリオ「な、何だ!?」
突然黒いローブを着た女性がマリオ達に近づいてきた。
ピーチ「あの……何でしょうか?」
?「お願いです!私を匿って下さい!」
マリオ「え?匿うって………。」
?「おい!そこの者!!」
マリオ「へっ!?」
今度は兵士のような格好をした男二人がマリオ達に訪ねてきた。
兵士A「ゼルダ姫様を見なかったか?」
マリオ「ゼルダ姫?」
するとローブの女性はピーチの後ろに隠れた。
ピーチ(………まさか。)
兵士B「どうなんだ?見たのか見てないのか!?」
ピーチ「えーっと………その方なら確か向こうへ行きましたわ。」
ピーチは左の方向に指をさした。
兵士A「何っ!本当か!?」
兵士B「よし!行くぞ!!」
兵士二人はピーチが指さした方向へ走り出した。
マリオ「何だったんだ?」
?「あ、あの………ありがとうございます。」
ピーチ「やっぱり貴方は………。」
?「はい………。」
ローブの女性はゆっくりとフードを下ろすと、美しく気品に満ちた女性の顔が露になった。
ゼルダ「私がゼルダです。」
マリオ「え?あ、貴方が!?」
ピーチ「貴方もお姫様のようだけど、何故兵士から逃げていたの?」
ゼルダ「それは………。」
ゼルダは顔をうつ向く。
ピーチ「良かったら話してみて。」
ピーチの言葉にゼルダはゆっくりと口を開く。
ゼルダ「私……最近城から外へ出た事がなかったので、それで思い切って外へ出てみたのです。」
ピーチ「成程………その気持ち分かるわ。」
マリオ「ピーチ姫もたまに城から抜け出しますよね?」
ピーチ「ちょ、ちょっとマリオ!!」
マリオの言葉にピーチは慌てる。
ゼルダ「あら?貴方も外へ?」
ピーチ「え、えぇ………たまに……。」
ピーチは小さな声で答える。
マリオ「ところで、ゼルダ姫はこれからどうしますか?」
ゼルダ「そうですね………外へ出てみたのは良いけど、これからどうすれば………。」
ピーチ「だったら、私達と一緒に行く?」
ゼルダ「え?」
ピーチの言葉にゼルダは驚く。
ピーチ「私達これからあのスタジアムに行くの。」
ゼルダ「スタジアム?」
ピーチ「えぇ、マリオが選手として選ばれて出場する事になって、私も応援で付いて来たのよ。」
マリオ「宜しければゼルダ姫もピーチ姫と一緒に観戦しては如何ですか?」
ゼルダ「………私がご一緒して宜しいのですか?」
ピーチ「勿論よ!」
マリオ「遠慮なさらないで下さい!」
ゼルダ「…………ありがとうございます!マリオさん、ピーチさん!!」
ピーチ「ピーチでいいわよ。」
マリオ「僕もマリオで結構ですよ。」
ゼルダ「は、はい……。」
ピーチ「それじゃあ早速行きましょう!」
マリオ「そうですね。」
三人はスタジアムの方へ歩く。
ピーチ「マリオ、試合頑張ってね。」
マリオ「任せて下さい!」
マリオとピーチが話している所をゼルダは羨ましく見ていた。
ゼルダ
「フフ……二人共、仲が良ろしいのね。」
ピーチ
「え!?そ、そう?」
ゼルダ(リンク………今頃どうしてるかしら………。)
ゼルダは悲しい表情を浮かべる。
マリオ
「どうかしましたか?」
ゼルダ
「い、いえ………何でもありません。」
ピーチ
「?」
マリオ(それにしても、ルイージとヨッシーは何処へ行ったんだろ?)
三人はスタジアムの中へと入って行った。
ズドーーン!!
突然スタジアム付近に巨大な星が落ちてきた。
?
「………ぽよ?」
すると、ピンク色の丸い生物こと星のカービィが乗っていた星から地面に着地する。
カービィ
「ぽ!ぽよーい!!」
カービィはスタジアムを見るなり、飛び跳ねながら入口へ入って行った。
?
「おーい!兄さーん!ピーチ姫ー!ヨッシー!」
とある山道で緑色の帽子が印象的でマリオの弟、ルイージがマリオ達を探していた。
ルイージ
「ハァ〜…………完全にみんなとはぐれちゃったみたい…………僕一人じゃ不安だな〜。」
ルイージはひたすらマリオ達を探し続ける。
?
「ふぁ〜、みんな何処へ行っちゃったんだろ〜?」
ある森の奥で緑色の恐竜、ヨッシーが森の中をさ迷っていた。
ヨッシー
「ひどいよな〜、僕を置いて先に行っちゃうなんて……。」
ヨッシーはブツブツと愚痴を溢しながら森の中を歩いていると……。
ヨッシー
「ふぁ〜…………何か眠くなってきちゃったなぁ……。」
アクビをしながらそう呟くと、一つの大きな切株の前に止まる。
ヨッシー
「少しここで昼寝でもしようっと!」
そう言うとヨッシーは切株の上で横になり、すぐに眠ってしまった。
同じくこの森の中に緑色の服と盾を備えてる少年が歩いていた。
?
「なぁナビィ、ガノンドロフが復活したって本当なのか?」
少年は回りを飛び回っている妖精、ナビィに問いかける。
ナビィ
「何よリンク!疑ってるの!?」
ナビィはリンクという名の少年の言葉に腹を立てる。
リンク
「い、いや………そういう訳じゃ………ただ信じられないんだ………あんなに苦労して倒したアイツが復活したなんて……。」
ナビィ
「私も詳しい事は知らないけど………何でも仲間の話によると大きな手の化物がガノンドロフを復活させたって噂なの。」
リンク
「大きな……手?」
リンクは深く考え込む。
リンク
「………とにかく、あのガノンドロフを復活させたんだ。相当強い奴なんだろうな………。」
ナビィ
「そうね。ガノンドロフとその手の化物が組んでいたら、かなり厄介ね。」
リンク
「だからまたこの森に来たんだろ?あの剣を再び手に入れるために………。」
ナビィ
「伝説の聖剣………マスターソードね。」
リンク
「あぁ……。」
リンクは何かを考えながら歩く。
ナビィ
「………ねぇリンク、今ゼルダ姫の事考えてたでしょ〜?」
リンク
「なっ!?何でゼルダ姫が出てくるんだよ!!」
ナビィ
「はは〜ん、さては図星ね。」
リンク
「ば、馬鹿な事言ってないで早くマスターソードを探すぞ!!」
リンクは早足で駆け出す。
ナビィ
「あ!待ってよ〜、リンク〜。」
ナビィは慌ててリンクの後を追う。
リンク(ゼルダ姫……今どうしてるかな……。)
空の上の彼方に天空界と呼ばれる国があり、女神パルテナがこの国を納めている平和な国である。
?
「………よし!パトロール終了っと!」
若くしてパルテナ親衛隊の隊長を務める天使の少年、ピットが天空界のパトロールを終えて帰って来た。
?
「ご苦労様、ピット。」
ピット
「あっ!パルテナ様!!」
ピットはパルテナの姿に気づくと、すぐさま近づき跪く。
ピット
「たった今、天空界のパトロールを終えた所です。」
パルテナ
「いつも貴方には苦労を掛けてしまいますね。」
ピット
「いえ!この前のメデューサの件がありましたから!」
パルテナ
「そうですね、いつまたこの天空界が狙われるか………。」
ピット
「大丈夫ですよ!我々パルテナ親衛隊が命に換えてもパルテナ様をお守り致します!」
ピット
「ありがとう、ピット。」
ピットの言葉にパルテナは微笑む。
ピット
「それでは失礼します!」
ピットは少し駆け足で歩く。
パルテナ
「そんなに慌ててどうしたんですか?」
ピット
「今地上界で何やら大乱闘をやるそうなので、地上界を映し出せる神殿の泉で観戦しようと思って…………いけない!もう始まっちゃう〜!!」
ピットは今度はダッシュで神殿に向かう。
パルテナ
「フフ、やはりまだ子供ね。」
?
「やったよー!ナナー!!」
?
「やっと頂上まで登ったね!ポポ!」
何処かの雪山の頂上で、お揃いだが少し色が違う厚着を着ている男の子のポポと女の子のナナこと、アイスクライマーの二人が喜びを分かち合っていた。
ポポ
「ねぇ、ナナ。」
ナナ
「何?ポポ。」
ポポ
「僕達、もうこの辺りの雪山は登りきっちゃったよね〜。」
ナナ
「そうね、何だかつまんないわ〜。」
ポポ
「そこで提案があるんだけど………。」
ナナ
「何々ー?」
するとポポは懐から一枚の地図を取り出す。
ポポ
「この辺りに僕達がまだ登山してない山があるんだ。」
ナナ
「じゃあ、そこへ行きましょ!」
ポポ
「よーし!レッツゴー!!」
ポポの掛け声と共にアイスクライマーの二人は急いで雪山を下山して行った。
そんな平穏な日々を送っている彼らが、これから大きな事件に遭遇するという事は勿論この時は誰一人知らない。
……という訳でこの話に登場したキャラはゲーム本編まで事件に気付かないので、こうゆう風にまとめました。次の話でいよいよ奴らが動き出します!こうご期待!!
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