世界中で誰よりも綺麗な心を持ったいい悪魔がいました。
他の悪魔達はいつも悪い事ばかりしています。
他の悪魔が話しかけてきました。
「おい、なんでお前は悪さをしないんだ?」
いい悪魔は答えました。
「悪魔は悪い事をしなければいけないのかい?」
悪い悪魔は答えました。
「あたりまえだろ。」
いい悪魔は不思議に思いました。
「でも僕は悪い事じゃなくていい事をしたいんだ。これは変な事なのかな?」
悪い悪魔は言いました。
「悪魔は悪い事しかできないんだ。悪魔は悪魔らしくしろよ。」
いい悪魔はうなずきました。
「そうだね。」
悪い悪魔はいい悪魔に言いました。
「試しにあそこにいる女の子が持っている飴を奪ってきな。」
いい悪魔は答えました。
「わかった。」
そしていい悪魔は女の子に話しかけました。
「僕は君の持っている飴を奪わなくちゃいけないんだ。」
いい悪魔は女の子から飴を取り上げました。
女の子は泣いてしまいました。
いい悪魔は胸が苦しくなりました。
「これが、悪い事?」
いい悪魔は女の子に飴を返してあげました。
「ごめんね。」
女の子は泣き止みました。
いい悪魔はお詫びに女の子に似合う花の髪飾りをあげました。
女の子は喜びました。
「ありがとう。」
いい悪魔は嬉しくなりました。
いい悪魔は悪魔でもできる事を知りました。
「僕にもいい事ができるんだ。」
いい悪魔の心はもっと綺麗になりました。 |