いい悪魔縦書き表示RDF


いい悪魔
作:仮免


世界中で誰よりも綺麗な心を持ったいい悪魔がいました。

他の悪魔達はいつも悪い事ばかりしています。

他の悪魔が話しかけてきました。

「おい、なんでお前は悪さをしないんだ?」

いい悪魔は答えました。

「悪魔は悪い事をしなければいけないのかい?」

悪い悪魔は答えました。

「あたりまえだろ。」

いい悪魔は不思議に思いました。

「でも僕は悪い事じゃなくていい事をしたいんだ。これは変な事なのかな?」

悪い悪魔は言いました。

「悪魔は悪い事しかできないんだ。悪魔は悪魔らしくしろよ。」

いい悪魔はうなずきました。

「そうだね。」

悪い悪魔はいい悪魔に言いました。

「試しにあそこにいる女の子が持っている飴を奪ってきな。」

いい悪魔は答えました。

「わかった。」

そしていい悪魔は女の子に話しかけました。

「僕は君の持っている飴を奪わなくちゃいけないんだ。」

いい悪魔は女の子から飴を取り上げました。

女の子は泣いてしまいました。

いい悪魔は胸が苦しくなりました。
「これが、悪い事?」

いい悪魔は女の子に飴を返してあげました。

「ごめんね。」

女の子は泣き止みました。

いい悪魔はお詫びに女の子に似合う花の髪飾りをあげました。

女の子は喜びました。

「ありがとう。」

いい悪魔は嬉しくなりました。

いい悪魔は悪魔でもできる事を知りました。

「僕にもいい事ができるんだ。」

いい悪魔の心はもっと綺麗になりました。














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう