プロローグ
「理沙、ぼくたちあてに手紙が来てるよ!」
「誰から誰から?早く見せてよ美沙ねぇ」
そういい手紙を美沙から奪うと差出人の名前を見た。
そこには・・・朝倉 煉という10年前に父親の仕事についていき離れ離れになってしまった歳の同じ義兄の名前が書かれていた。
「ねえこれっておにいちゃんの名前だよね。」
「そうだよ。貸してぼくが読むから。え〜となになに、俺はお前たちと暮らすことになりました。家には4月1日に引っ越します・・・・」
「「え、え〜〜〜〜」」
家の中に二人の叫び声が響き渡った。そして二人はあたふたし始める。
「どうしようどうしよ。1日って明後日だよ」
「急いでお掃除しなくちゃ。美沙ねぇも手伝ってよね」
「わかってるよ〜。じゃあまずはにぃの部屋を掃除しなくちゃ」
「そうだね。じゃあちゃっちゃとやっちゃいましょう」
「お〜〜」
二人はそう言うと家の大掃除を始めた。それからの数時間は仕事を分担してテキパキと掃除を進めていき、あっという間に掃除を終わらせ二人で明後日に会える兄について話していた。
「お兄ちゃんが昔と一緒でとってもやさしかったらいいなぁ・・・」
「大丈夫だよ。きっと昔のままのやさしいにぃだよ。それにとってもかっこよくなってるよ。」
「かっこよくか〜。それでもおにいちゃんは誰にも渡さないよ。もちろん美沙ねぇにもね。」
「ぼくも理沙には負けないよ・・・」
二人の双子のの姉妹は10年前から同じ人に恋心を抱いていた。このことはお互いに知っておりお互いにそのことに関してはライバルだと思っているのだった。
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