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ネセサリー
作:狭山茶太朗


目をあけると空はオレンジ色に染まっていた。

どのくらい眠ってたのか疑問に思い腕時計を見る。

夕方の五時
う〜ん…
一日を寝て過ごしてしまった。

しかも公園で…
なにをやってんのかなぁ俺は。

とりあえず公園を出ようと立ち上がった。するとサッカーボールが転がってきた。
「とってくださ〜い」
子供が叫ぶ。
寒いのに子供は元気だ。
俺は子供に向かってボールを蹴ってやる。
ただイメージと違いボールは明後日の方向へ…

走る子供
嘆く俺

「さて帰るか」


御宮公園を出て、大通りを通って行きつけのラーメン屋へと向かう。

腹が減った…
そりゃそうだ朝飯すら食べてない。

生きる為には食べなくてはいけない。
食べるから生きる。
だから大切なんだろう。

ラーメン屋を出て家へとむかう。腹がふくれたら眠くなってきた。さっきまで眠ってたのに…


寝る子は育つ

というけれど俺はもう育たなくていい。
くだらない事を考えながら家路を歩く。

今日は寒くない。
でも明日は雨らしい。
憂鬱にかんじる人もいるらしいが、俺は好きだ。

夕焼けに白い雲
白い吐息に町の風景

目に見えるモノ
聞こえてくるオト

それら全てが心地よい。

ボロいアパート。
鋭い音と鈍い音
軋むのにはもうなれた。

床がオレンジ色に染まっている。

コタツに入り
ビールを飲む

今日も暗闇に飲まれていく…
暗闇に一人ぼっち

大切なモノってなんだろう?
そんな答えもわからない。














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