霹靂のレーヴァテイン(44/67)縦書き表示RDF


えんらい間があいてしまった。
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・。
霹靂のレーヴァテイン
作:神宮寺飛鳥



謳え、その凱歌(2)



午前二時四十分。 旧日本列島。

かつては首都と呼ばれたその瓦礫の山の中、無数のヨルムンガルドが展開されていた。
洋上に並ぶ同盟軍の艦隊。 その甲板にはさらに数え切れぬ数のヨルムンガルドが立っている。
それが同盟軍が現時点で用意できる最大の戦力だった。 つまりそれを突破されたら最早後はないということ。
その機械の群れの中、闇を切り裂くサーチライトに照らされてトライデントとガルヴァテインの二機もまた暗い空を見上げていた。
空を泳ぐ鯨、第一神話級『ノア』の進軍開始から約十時間。 ゆっくりと、しかし確実に移動するノアを迎撃できる最後の防衛ライン・・・それが旧日本列島だった。
巨大すぎるその船を叩き落すには並大抵の攻撃では事足りない。 故に最大火力で攻撃を仕掛ける必要がある。
仮にアーティフェクタだとしてもそれを迎撃する戦力としては頼りないほど。 故に最大戦力。
ガルヴァテインのコックピット内でネクタイを緩めたスヴィアは目を細め静かに息を吐き出した。
エンリルは何も言わずに背後からスヴィアを見下ろし、それから空を見上げる。
そこにはまだ何も見えない。 しかし確かにそこには敵が近づいている。

「恐ろしいか?」

スヴィアの問いかけ。 エンリルは首を横に振る。 しかしそれは恐怖を強引にごまかしているだけに過ぎない事をスヴィアは看破していた。

「何、恐れる事はない。 すべては直に終わる」

首からぶら下げたペンダント。 金色の外装で覆われたそれを開くと、そこにはリイドとオリカ、二人の並んだ笑顔があった。
写真に写ったそれを眺め、静かに蓋をする。 時々開いてそれを眺めてはスヴィアは決意を強くする。

「そう、直ぐに終わる…。 だから、早く追いついて来い―――リイド」

海を渡った遥か彼方。
その言葉に何かを感じ取ったのかもしれない。
ありえない事だが、二人の間にはそうした何かがある。
リイドは振り返り、空の彼方を見据える。
その背後にはレーヴァテイン…そしてヘイムダルと仲間たちが並んでいた。



⇒謳え、その凱歌(2)



深夜の闇の中、パイロットスーツに着替えたリイドはハンガーに立っていた。
パイロットスーツを着用してのレーヴァテインによる出撃は初めて。 若干の緊張を抱えながら、リイドは自らが与えられた役目を振り返った。
ブリーフィングが始まったのは今から約一時間前。 超巨大な第一神話級ノアの出現。 そしてその進行方向と予測される最終到達地点。
ノアはロシアゲートから出現した月の神であり、圧倒的なサイズを持つ。 それが悠々と通過できるのだから、ロシアゲートの規模が伺えるというものである。
想像を遥かに超えるサイズの敵の登場に同盟軍は動揺を隠せない。 ヨルムンガルド部隊ではなんら対応できず、ジェネシスに救援要請が舞い込んだ。
ノアは大陸を横断し、そのまま太平洋に向かって直進している。 その最終目的地は北米大陸か、あるいはその進行途中にあるヴァルハラだと予想された。
今まで神が特定の目標を破壊するために行動したという記録は存在しない。 故に明確な意思を持ち、周囲の自然など自らが活動するのに最も適している土地を無視して進軍を続けるノアに人類が脅威を抱く事は特におかしなことではなかった。
何はともあれノアの最終目的地がヴァルハラかSICであるだろうという可能性が否めない以上、それぞれ単独での対応が不可能なのであればそれを排除するために手を取り合う事になったのはごく当然の流れだった。
作戦は非常にシンプル。 進行途中にある日本列島にて迎撃作戦を行うというだけの話。
幸いジェネシスには現在レーヴァテインと並ぶ力を持つエクスカリバーに加え、改良され空中戦も可能になったヘイムダルが存在している。 戦力と考えるには十分すぎるほどであり、逆に言えば丁度いいタイミングであったとも言えるだろう。
同盟軍は日本列島周辺に艦隊を展開。 同時に日本列島旧東京都にトライデント、ガルヴァテインを主軸として据える機動兵器部隊を展開。 これにレーヴァテイン率いるジェネシス部隊が合流し、ノア迎撃に当たる…と、ただそれだけの作戦である。
無論細かい説明や打ち合わせは行われるが、それは実際に顔をあわせてからの話である。 長距離飛行のための調整をヘイムダルに済ませるのと出撃準備に一時間近くを消耗し、ようやくジェネシスを飛び立つ用意が整ったところであった。

「リイド、準備はいいか?」

「エアリオ」

振り返る。 エアリオもまた白いパイロットスーツに身を包み、リイドを見上げていた。
エアリオの隣には黒いパイロットスーツを着用したオリカの姿もある。 オリカは髪をポニーテールに括り、腕を組んでレーヴァテインを見上げている。

「あ…。 そういえば、マルドゥークとイザナギ…どっちで出撃するのか決めてなかったな」

一番大事なところを決めていなかったことに気づき頭を抱えるリイド。 しかしそんなリイドにオリカは申し訳なさそうに微笑んだ。

「あのね、リイド君。 私、レーヴァテインには乗らないから」

「はっ? でも、そのパイロットスーツは…?」

「うん。 ヘイムダルを貸してもらうつもりだけど。 でもね、レーヴァテインには乗らないの。 ていうか乗りたくないの」

「…な、なんで?」

首を傾げる。 この間は自分から乗ってきたくせに、今度は乗りたくないと言うオリカ。 理解できないのも致し方ない事だった。
しかし理由は告げず、とにかく乗りたくないの一点張り。 オリカはそれだけリイドに決定的に告げると、背後からエアリオの両肩に手を乗せ、

「まぁそんなわけだから、今後はマルドゥークで出撃してね♪」

満面の笑みを浮かべるのであった。
エアリオもリイドもわけがわからず疑心暗鬼の瞳でオリカを見つめている。 何しろ性能的に考えればどう考えてもイザナギの力は強力であり、ついでに言えばオリカにはレーヴァテインを動かせるという特殊能力もある。
それらを考えれば今後毎度といわずもオリカの力を頼りたい場面も出てくるはずだ。 それを押しのけてまで乗りたくない理由が明確とされないのであれば、それをすんなり承諾しろというほうが無理な話で。

「理由は言えないのか…?」

「うん。 ごめんねぇ、エアリオちゃん」

「………まあ、嫌だというのなら仕方のない事だが…」

「いやいや、仕方なくないだろ!? ノアと戦うにはマルドゥークの方がいいからとりあえず今回はいいけど…毎度嫌だって言われてもなあ」

「だからぁ、ヘイムダルに乗ってちゃんと戦うってばあ。 エアリオちゃんがヘイムダルで戦うより上手くやれるんだから、私がヘイムダルに乗ってたほうが効率もいいでしょ? とにかくそういうことだから、あとはがんばってね」

敬礼のポーズを浮かべ、ウィンクを残して去っていくオリカ。 二人は結局そのうきうきとした後姿を呼び止められず、ため息をついて向かい合った。

「本当に気まぐれだな、オリカのやつ…。 相変わらずわけわかんないし」

「とりあえずは構わない。 わたしではヘイムダルを上手く扱えない。 一応の筋は通っている」

「そうだな。 ま、問題はむしろボクらよりも…ほかのみんなだしね」

うなずくエアリオ。 今回の作戦で最大の問題は、リイドの言うとおりレーヴァテインではなかった。
装甲を修復されさらに動くようになったエクスカリバーも問題ではないだろう。 だとすると、残りの戦力に問題点があると言える。
だがその問題の収束点は今まさに二人の視界の中、エクスカリバーやヘイムダルと肩を並べて出撃準備に移っているヨルムンガルドカスタムにあった。
ヨルムンガルドカスタム…『テイルヴァイト』。 ラグナロクの中枢を担う特殊部隊が所持するヨルムンガルドのカスタム機であり、テイルヴァイトはその中でもエリザベスの専用機である事を示すコードネームである。
それが作戦を前に出撃待機状態にあるということの意味―――それは無論、一つしかない。
カツンと、靴音を立てて歩く小柄な身体。 金色の髪を揺らし、少女はドレス姿のままテイルヴァイトの前に立つ。
エリザベス。 疲れた顔でため息をつき、憎しみを込めた瞳で振り返ってエアリオを見つめた。
無言で見詰め合うエアリオとエリザベス。 二人の視線は交錯し、互いの視線の中には互いの存在しか最早存在していない。
そんな憎しみの瞳でエアリオを見つめ続けるエリザベスの肩を叩き、気をそらしたのはカイトだった。

「あんまり妙な真似をすんなよ…エリザベス」

「わかってるわよ…!」

腕を組み、そっぽを向く。 エリザベスが何故出撃体制のままハンガーに待機しているのか。 無論理由はこの後出撃を控えているからに他ならない。
それが、ジェネシスの方針。 彼らに指示を下すリフィルが決定した、作戦の戦力。
作戦にはテイルヴァイトも同時に出撃させ、同行させる。 監視はカイトが行い、同時にノアの攻撃にも参加させる。
エリザベスとテイルヴァイトの戦闘能力は最早語るまでもない。 しかしそれを何故同行させるのかという事に関してはリイドたちには理解できない事だらけだった。
悪態に苦笑するカイト。 肩を竦めるリイド。 エアリオは少しだけ不機嫌そうに視線をそらしている。

「しかし、お前そんな格好で出撃するのか? ラグナロクの連中の服装はなんだかすごいな」

「これも一応戦闘服なんだから。 ジェネシスのパイロットスーツのセンスがなさ過ぎるだけよ」

「………なんでだろうね、カイト…。 ボクはまた何か厄介な女の子が増えたように思うのだけれど」

「それは思うっていうか…事実そうだろ…」

男二人は同時にため息をつく。 今までの二人の過去を鑑みればそれも仕方のないことだ。
基本的に気の強い女性にはなぜか逆らえないのがこの二人の常である。 それでいてなんとなく気の強い女性ばかりのような気もするので困ったものだ。
相変わらず顔をあわせないようにしているエアリオとエリザベスの姿に苦笑し、カイトとリイドはそれぞれ二人を機体の方に移動させ、こっそりと隅で合流した。

「カイト…。 なんであの子出撃させるのかな」

「さ〜〜〜〜っぱりわからん」

お手上げだった。 ずっとエリザベスが放置されていた間、派手に破損したテイルヴァイトの修理が行われていたらしい事を知った時はなんともいえない表情を浮かべてしまった。
ついでに言えばカイトがエリザベスの下に通っていた事はカグラにはすべてお見通しだった。 それを踏まえ、エリザベスの監視役にはカイトが選ばれたわけである。
無論ただで泳がせるつもりなどないだろう。 自由にされているという事は探知機や自爆装置などがテイルヴァイトに仕組まれている事くらいは容易に想像できる。
あえて泳がせる事で新しい情報や進展を狙っている…そのように二人は考えているが、このまま放置しておいたら大変なことになる予感もひしひしとしている。

「問題が起きる前にボクらの中である程度想定して対策を立てておいたほうがいいと思うんだ」

「それは激しく賛成だ。 とりあえずエアリオとは仲が悪そうだからあまり近づけないほうがよさそうだな」

「うん。 何でか知らないけどミーティング中からエアリオのことずうっとにらんでたもんね…。 ボクそれが気になって実はよく聞いてなかったんだけど…」

「賞味問題ないだろ。 俺も聞いてなかったし」

それはどうだろうと思いながら苦笑するリイド。

「そもそもオリカはミーティングに参加すらしていなかった気がするしな。 まぁ、あいつが神出鬼没なのはいつものことだけどよ―――」

そこまで語り、振り返ったところで二人の表情は固まった。
腰に手を当て、いつもの冷たい笑顔を浮かべたオリカとそれに負けじと睨み返しているエリザベスの姿が目に入ったからである。

「ふう〜ん…。 きみ、まだ生きてたんだ…。 しぶといね」

「な、なによ…! オリカ・スティングレイ…あんたが邪魔さえしなければこんな事にはならなかったのに?」

「弱者が強者を言い訳に仕立て上げるのは無様でしかも醜い事だよ? 弱く見える言葉は慎んだ方がいいんじゃないかな」

「なんですってぇ〜〜〜っ!?」

「わーーーー!! オリカ!! オリカーーーっ!!!」

「ふえ? リイドく…あいたーっ!? お、おこられたぁー…?」

あわてて割って入り、オリカの頭を叩いてから隅に引っ張り込む。

「言ってるそばから何やってんだよお前は!?」

「何って…だって、あいつ生身の私に向かってヨルムンガルドのライフル発砲したんだよ? どーかんがえても敵だもーん」

自分は悪いことはしていないとでも言わんばかりに唇を尖らせるオリカ。 しかしその頭を再び叩き、リイドは諭す。

「とにかく問題を起こさない事! これ以上何かあったら大変なのはボクらなんだからねっ!」

「ぶ〜…。 でもあの子が変なことをしたらすぐ殺すからね?」

「殺すの禁止っ!!!」

「…リイド。 お前もなんていうか…苦労してるな」

「カイトもエリザベスの面倒ちゃんとみてよ!? 何俺は部外者だから、みたいな顔してるの!? 勘弁してよ!?」

とりあえずカイトはエリザベスの元に向かい出撃まで会話をして気をそらす作戦になった。 しかしいちいち仲の悪い少女たちに囲まれ、間を取り持つリイドは気が気ではない。
リイドに何度も頭を叩かれ膝を抱えてふてくされているオリカと頭を抱えているリイド。 そんな二人の下にシドとルクレツィアが歩み寄ってきた。
エクスカリバーの調整が終了し、あとは出撃を待つだけの二人だったが、なにやら騒ぎを聞きつけてやってきたわけである。

「あれぇ? どうしたんだ、胸のでかいねーちゃん…膝抱えてると余計でかくみえるぞ」

「きみはおっぱいのことしか見てないのかなっ!? リイドくん、第一声がおっぱいおっぱいなあの子にちゃんとした教育を施してよっ!!」

「そんなことボクに言われてもな…」

「そうだそうだ、リイドだって男だもんさ。 おっぱいに興味がないわけがないさっ!」

「いや…そういうことじゃないんだけどなあ…」

「でもおっぱいがでかいのは悪いことじゃねえさ。 おいらはおっぱいでかいほうが好きだからなっ! リイドもオリカねーちゃんをしょっちゅういじめてるところを見るとでかいおっぱいが好きに違いないさ!」

「勝手な事を言うな!?」

「うううう…。 ぶたれるのは〜…私どうせMだからいいけど〜…。 リイドくんがおっぱい星人になっちゃうのはやだようううう」

「………もう好きにしてくれ」

「それは私のセリフだよっ、リイドくんっ!?」

「なんで食いつくんだよ!! もういいよ!! この話題から少し離れろよ!!!」

「そういやリイドってもしかしておっぱい小さいほうが好きなんか? エアリオとかぺったんこだもんなあ〜! そういえばアイリスとかもぺったんこ―――」

「私がどうかしましたか?」

空気が凍った。


小休止。

ハンガーの隅で血まみれになって倒れているシドを踏みつけながらアイリスは両手についた鮮血を拭っている。

「胸の話などで時間を食っている場合ではないと思います…っ!! 戦闘前に不謹慎です…! 先輩はそうは思わなかったんですか!?」

「いやぁ、思ったけどさあ…」

「けどなんですか!? 先輩はいつもいつもそうです! 貴方という人は〜!」

「まあ落ち着けアークライト…。 そろそろ出撃時間だ。 各自コックピットにて待機しておくべきではないか?」

ルクレツィアの助け舟により胸倉をつかみあげていた手を下ろし、アイリスはジト目でリイドを見た後、倒れたシドを蹴り飛ばして走り去っていった。

「助かったよルクレツィア…」

「いや、構わん。 しかし賑やかだな、ジェネシスは」

「そんな朗らかに笑ってないでさ…。 君の適合者けられまくってたけど」

「ああ。 シドはたまに痛い目を見たほうがいいと思うんだ、私は―――」

遠い目をして何度もうなずくと倒れたままのシドの首根っこを掴んでエクスカリバーの方に向かっていく。
苦笑しながらそれを見送り、リイドもまたレーヴァテインのコックピットに乗り込むのであった。



大空を飛翔するノア。 それは大気の海を泳ぐ巨大な鯨。
日本列島を目指すその巨大な姿を遠巻きに眺める機影が二つ。 ウロボロス、そしてヨルムンガルドのカスタム機であった。
エリザベスのテイルヴァイト同様、個人搭乗専用に改造を施されたその機体の中で少年は口元を歪めるようにして笑う。

「で、お兄さん。 俺らは攻撃に参加しなくていいんかい?」

緑の髪の少年は頭の上で腕を組み、キャンディを舌の上で転がしながらカロードに問いかける。
ミリアルド。 カロード、エリザベスと並び、ラグナロクの実働部隊である『蒼の旋風』の一員である少年はコンソールの上に足を投げ出していた。
もうかれこれ一時間近くそうして二人は岩山の上に立ったまま機体を停止させている。
カロードの役目を考えれば、ノアの撃退は他人事ではない。 ラグナロクという組織の目的を鑑みれば、それは無視の出来ないもののはず。
しかしカロードは迷っていた、 自らの定めにか、それともその足を引っ張っているのは妹の存在なのか。
血などつながらない妹、エリザベス。 常に共にあり、三人で戦ってきた。 しかし妹は今、ジェネシスに撃墜されとらわれの身となっている。
いや、それは楽観的な予想に過ぎない。 もしかしたら既に息絶えているかもしれない。 情報を引き出されごみくずのように捨てられているのかもしれない。
それを考えると何故だか浮かない気分になり、なかなか踏ん切りをつけられないでいた。 そんなナイーブな感情に左右されるなどリーダー失格だと言われるかもしれない。 しかしそれがカロードという青年の実態だった。
カロードのことを理解しているからこそ、ミリアルドは急かしたりはしない。 ただ大空を舞う鯨の姿を見上げながら、美しい姿を目にぼんやりと時間が過ぎ去るのを待つだけのことだ。
しかし、

「うおおおおおおお…っ!!!」

突然、通信機から響いてくるカロードの声に目を丸くした。
通信機の向こう側、カロードは拳をコンソールに叩きつけていた。 そしてあろう事か瞳には涙を浮かべ、静かに歯軋りする。
その感情は怒り。 悲しみ。 そして―――絶望。 心に渦巻くそれらを胸に、青年は顔をあげる。

「もう我慢出来ん…! レーヴァテイン…八つ裂きにして、イヴを奪い取ってやる…! そうすれば、僕の失態もすべては帳消しになる…!」

矜持に賭けても、これ以上の失態は許されない。 誰にでもない、カロードという青年本人がもうこれ以上は許せそうになかった。
一時間近くの沈黙。 その後突然の叫び声に驚いたミリアルドであったが、少年は元よりそれは承知。
そう。 エリザベスより自分よりも、カロードという青年が最も精神的に不安定であり―――故に迷いなく、強力であることを。

「行くぞミリアルド。 出撃だ。 ノアを迎撃に出てきたレーヴァテインを…落とす!」

「はいはい、お兄さん。 おおせのとーりに」

ミリアルドが機体を起き上がらせ、腕を上げる。
背後に潜んでいた無数のヨルムンガルドの影が一斉に面を上げ、静かに目を光らせる。

「それじゃ、作戦開始だ」

同盟軍が。

ジェネシスが。

そしてラグナロクが、それぞれの目的に向け一歩を踏み出す戦場。

極東の島国に今、すべての力が集おうとしていた。


カイト「こっちのほうが売れたんじゃねえか?」

エアリオ「・・・という、おまけコーナーでした」





エンリル「ネタが尽きました…」

カイト「いきなりどうした…?」

エンリル「霹靂のレーヴァテインという小説のネタが…尽きようとしています」

カイト「そ、そうなんだ…。 だから妙に更新遅かったんだね…ってあれ? なんだエアリオ、お前なんか…」

エアリオ「カイトだまされるな! そいつはにせものだ!!」



⇒息抜き



エンリル「わたしは、レーヴァテインが更新されなかった言い訳をするようにと…」

エアリオ「それはわたしがすればいいだろ! なんでお前なんだ! 本編でもまだ会ってないのに!」

カイト「不思議な邂逅を果たしてしまったな…。 作品設定的にも重要なのにやっちまったことに気づいて作者もきっとびっくりしているだろう。 けど書き直すのもめんどくさいってのが本音だろうな」

エンリル「きみの〜す〜が〜た〜は〜…ぼくに〜に〜て〜い〜る〜」

エアリオ「うるさい!」


小休止


カイト「でもよ、なんでスゲエ間が空いたんだ? 前は『こいつ本当に仕事してんのかよ?』ってくらいの勢いで更新してたのによ」

エンリル「最近は…方針も固まり、次になすべき事も決まり、エンディングに向けてだんだんと話をまとめ始めているからでしょう」

エアリオ「それがなんで間が空くことになるんだ…?」

カイト「つまり、あとやる事は決まってるからなんだか書くのが面倒で筆が遅くなったということだ」

エアリオ「ふざけるな! わたしの出番はまだか!」

カイト「まぁ最近はいろいろ忙しかったってのも確かにあるんだけどな」

エンリル「そんな作者に応援メッセージを…下記のアドレスまで」

カイト「番組への感想、応援メッセージ、お便りなどなど、待ってるぜ!」

エアリオ「だから、テロップ流れてないからな!」











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