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蛍籠
作:楓



第24話:捜査開始


 美智と功は、調べたことを一つ、一つ説明した。
 「つまり、美花の死には何か理由があってそれには村の儀式が関係しているってこと?」
 明の言葉に美智は、頷いた。
 夏美も息を飲んでいる。
 それは当然で、事と次第によっては村が崩壊しかねないからだ。
 「それでさっきの話にはどう繋がるのかな?」
 私は、祖母の遺言とそれを美花が調べていたことを話す。
 「つまり、美花は村の秘密にたどり着いた。そして恐ろしさから隠した……」
 「そうなのか?」
 「うん。日記にはそう書いてあった。で、明に相談するって」
 「明は相談を受けたの?」
 三人の目が明へと向く。
 「多分、あれだと思う。でも鍵が必要なんだ。うちにあったからくり箱を提供したんだけど、それは無理やり開けようとすると中の物が駄目になってしまうんだ」
 明の言葉に三人は、言葉を失う。
 「美智、日記には書いてないの?」
 美智は日記を取り出して先のページをめくる。そこには、こう一言書かれていた。
 『鍵は蛍のおじさんに』
 全員、何のことだか検討もつかない。
 「おじさんって行方不明なのよね?」
 夏美の呟きに功は、大きく頷いた。
 「日記には、全てが分かったらまた家を尋ねるってあったよね? もしかして、おじさんの家族に託したとか?」
 「でも、その日記は美花が亡くなる数日前のものだし。その頃は、村から出てないと思う」
 美智は、あの当時のことを思い出しながら答える。
 「美智、おじさんの名前は?」
 「そう言えば聞いてない。何やってるんだろ、わたし。功は知ってる?」
 「広田 誠一って名前」
 「広田? うちの後輩と同じ苗字だわ。実は、おじさんが亡くなってるの知らなくてアポを取ってもらってるから住所は分るでしょ」
 「私が調べようか?」
 「夏美?」
 驚いて夏美を見ると笑って言った。
 「私の家は旅館なのよ? うちは基本的に宿帳は取っておくの。だから十年前のも残っているはずよ」
 「じゃあ、お願いします。でも気をつけてね?」
 「大丈夫。家の倉を見るだけだし。うちは神楽とか儀式関係には縁遠い家だから大丈夫」
 「僕は、姉の所在を探して見ることにする。もし、功が聞いた噂が本当なら生きているはずだし。それで神隠しの真偽を確かめる」
 「そうだな、一つ一つの可能性を潰して行くしかないか」
 「私は、もう少し村を探索しようと思う。美花が好んで行ってた場所とか」
 「それは危なくない?」
 夏美が心配そうな顔を浮かべる。
 「大丈夫。私の仕事は、記者なのよ。それもタウン誌の。取材だと言えばうろうろしててもおかしくはないでしょ?」
 「おし、じゃあ連絡は細かくとりあうこと。そして夜はここで報告会をする」
 「了解」
 そして四人での本格的な捜査が始まった。












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