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蛍籠
作:楓



第22話:降参


 明からの思いがけない反撃に言葉を詰まらせてしまう。
 (こんな反応みせたらもうごまかしきかないよね……)
 そんな美智の心を読んだかのようなタイミングで玄関のチャイムが鳴る。
 「はーい、って何? どうかした?」
 そこにいたのは、功と夏美だった。
 「あー、ちょっとな」
 「まぁ、いいや。中入ってよ」
 「ああ、これ。母さんから」
 「……ありがとう。夏美も仕事お疲れ様。中に入って」
 「うん。功には話したけど、美智にも話があるの。明も来てるでしょ?」
 「う、うん」
 「お邪魔します」
 夏美は、返事も待たずに家の中に入って行く。
 いつもとは違い、迫力があってちょっと怖い。
 一緒に来た功に目を向けると頭をかき、かなり困惑しているようで目をあちらこちらに泳がせている。
 「どうしたの、夏美ってば」
 「何をやってるのか詰め寄られた」
 「あんたもなの?」
 「ってことはお前もか?」
 二人は互いの視線を合わせると大きく溜め息をつき途方にくれた。
 (どうするべきなのかな)
 それは二人の共通の思いで、話したほうが気持ち的にも楽なのだが、そうすると…。
 二人が立ち尽くしていると、後ろから夏美が現れた。
 「何してるの、早く始めるわよ」
 夏美は、二人を睨みつける。その目は、すわっていてかなり怖い。
 「行くか」
 「うん」
 これは白旗をあげるしかないようだ。 諦めて部屋に入ると4人掛けのダイニングテーブルに夏美と明は、並んで座っていた。
 つまり、空いているニ人の前に座れということだろう。
 「で、どういうことなの?」
 座るなり、夏美からの糾弾の声が上がった。
 どうやら逃げられないらしい。
 さてどうするか。
















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