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第八話
ここは「淡紅の街」。


どうして、淡紅の街は他と隔離されているか。

どうして、凡人、一般人が踏み込めないか。

答えは明白だった。


ここは人外の住む街だからだ。



陸には家族がいない。

もうとうの昔に死んでしまった。
母親は自分のせいで。
父親と妹は寿命で。
陸は人間ではない。

言うとしたら人間の言う「悪魔」である。
その中でもトップクラスの戦闘力をもつ。
外見は人間だが羽(普段は収納している)も生えている。
並を超える運動神経、人間の寿命の四倍はあると言われている寿命、そして悪魔の一番のメリット「高速治癒能力」保持している。
まあ、ここまではいい。

実際飛ぶことができるという事はずいぶん助かる。
運動神経もいい方が絶対に良い。
寿命は少し厄介だけどここに住んでいれば問題はない。
高速治癒能力は普段の生活にも役立つし傷も癒せる。
これらの能力はすべて悪魔になった十二歳以降からの能力だ。
問題は……こうしている今も勝手に放射されいる電磁波。
陸が生まれながら持っている体質である。
今は力を制御する鎖(姫が取り寄せて来たもの)を首にかけてるから害はないが、
感情が高ぶるととんでもない電撃が放射される。
ちょっとした……しかし一歩間違えると人をも簡単に殺してしまう障害。

実際それで母親を殺した。
殺すつもりはなかった。
ただ、ただ喧嘩をしていて少し苛立って……そこからは記憶になかった。
気づくと周りはまるで嵐が通ったようになにもかもが崩れ、壊され、母親の姿も灰になっていた。
自分も電撃を放った反動で小さな切り傷がたくさんできていた。
その件以来父親は陸を森の奥へ連れてった際そのまま置き去りにしたのだった。
陸は電撃以外にも小さな能力を持っていた。
生きているものから出る波動を感じる事のできる能力だ。
なので帰る事はできた。
でも帰った時の父親の顔は……見たくなかった。

それから五ヶ月後。
森の中の生活もなれてきた頃、一人の少年に会った。
どうみても五歳以下の男の子である。
変わっているところと言えば背中に生えてるコウモリみたいな羽。
その男の子は年に合わなく笑いかけ、こう言った。

「あなたに幸あれ」

そして……いつのまにか悪魔になっていた。
その後めちゃくちゃに放射されてた電磁波をなんとかコントロールすることができるようになった。

それから数年経って、初期の小規模戦闘部隊だった淡紅にスカウトされた。
いや、正確には精神的におかしくなって殺人鬼化したのを保護されたのだ。
当時最強と呼ばれた天才死神の卯月朱里によって。
そしてさらに数十年経った後、自分を悪魔にした男の子が「甘利陸」として自分の家族と暮らしている事を知った。
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