第七十八話
ピリリリ……
姫は陸に携帯で電話をかける。
陽菜が気を失った後男の目をスプーンで抉って遊んでいた(と、本人は断言する)彼女は疲れたのかそのまま血まみれのコンクリートの上に座り込んでいた。
『もしもし?』
「あ、陸。探してる女の子、見つけたよ」
動揺した様子が電話越しにわかる。
『お、お前まさか殺したりしてないよな?』
「失礼ね。私は喧嘩売って来た奴と男以外殺さないもの」
喋り方が微妙に戦闘モードなので陸は心配したらしい。
『で、今どこにいるんだ』
「座標G-286。大丈夫、私が陸の家連れて行くから、ちゃんと準備しておいて」
そう言い残すと姫は電話を切った。
座標というのは彼女らで決めた場所をいくつかに細かく区切った一つである。
「さてと……」
今やこの場所は異常な事態になっていた。
姫がここに来た時人払いのスプレー(朱里作)を吹きかけていたので一般人が入り込む可能性はない。
しかし……陽菜は血で制服がぐしゃぐしゃ。
自分の服も返り血まみれ。
このまま外を歩く訳にもいかない。
というか歩いたら即警察に突き出され陸に怒られてしまう。
とりあえず死体の処理はしなくてはならない。
姫は自分より背の高い陽菜を自分の傍らに寝かせると、ライターで死体を焼く。
今回はガソリンを撒いていないので火力はそこまで強くないが、それでも姫の力が加わった炎は死体を安易に灰に変える。
処理を終えた姫はしかたがない、と携帯で和佐に連絡する。
「もしもし、私だけど少しお願いしていいかしら?」
陸は家に帰っていた。
結局あの男たちは無理だと知ってながら全員狂たように襲いかかって来たのでめちゃくちゃに殺したのだった。
着替えを終えた陸は陽菜たちを向かえる準備をしている。
(陽菜、また怒ってるのか……?)
先ほど姫の携帯に出てくれなかったのは陸なりにかなり内心落ち込んでいた。
陸は陽菜が気を失ってる事を知らないのだった。
とりあえず姫も陽菜も疲れているだろうし、暖かいスープかなにか作っておこうとキッチンに向かった。
それから約十分後。
ようやくスープができて満足している時いきなり携帯が鳴った。
陸は不信に思い携帯を出ると……
「窓開けてくダサイィイいい!?」
イントネーションめちゃくちゃの和佐の叫びが聞こえて来た。
「窓……?」
陸がよく空を飛ぶ時に使う窓を開けようとして……
バリバリバリッ
「陸避けてぇえええっ!!」
「ゴフッ!?」
見事に姫のドロップキックを顔面にくらったのだった。
あうー……
明日世界史のテストありますー(なのに小説書いてる
赤点はまぬがれたいですね……
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