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第七十五話
陸は戦闘準備を始める。

「話、聞かせてもらおうか?」

「あ、甘利!!」

男たちが驚愕する。
陸は不敵な笑みを浮かべ戦闘をしかける。
男の一人が陸の居る場所の反対から逃げようとする。
が、

バチィッ

瞬間、何千ボルトの電気の火花が男の何センチか前を鋭い音を出して襲う。

「逃げんなよ、これから聞きたい事、あるんだからさ」

そしてそのまま一人の男の腹を思いっきり蹴り倒して首もとに普段から携帯している鉈を突きつける。
ちなみにこの鉈は縮小できて普段はポケットの中に入れている。

「ぅ……ぐ……」

「じゃぁ、聞く。あの小娘って誰だ? もし俺の知り合いだったらお前の命はねぇけどよ」

ガチガチ震える男の顔面に蹴りを入れる。

「あが……っ」

「ああ、言い忘れてたけど十秒経つたびに攻撃するから、早く言っといた方がいいんじゃない?」

恐ろしい事を感情の無い笑みを浮かべ言う陸。
男は血の気の引いた顔で叫ぶ。

「こ……の……っ、鬼畜が!!」

叫んだと同時に突きつけられた鉈が首に食い込む。

めちょ……

口の中に鉄の味が広がり思わず嘔吐する男。
仲間たちはもう真っ青になっていた。
やがて陸は死にかけの男をそのまま蹴り捨てると、残りの男たちに無表情で言う。

「次抉られたい人……だれ?」



陽菜は逃げて、逃げてもう駅前の近くまでついていた。
陽菜は息を切らしながら後ろを向くとまだ三人の男たちが数メートル後に追いかけて来ている。
とりあえず彼女はビルとビルの隙間に入って座り込む。
ここだったら向こうからは視界になっているはずだ。

ゲホ……っ

陽菜は我慢していた口の中の物を吐く。
精神的な意味でもう頭の中がぐちゃぐちゃだった。
今まで感じた事が無いくらいの寒気と嘔吐感に襲われる。

「いたか!?」

ビクっ

もう追いついたようだ。
陽菜は涙目で奥に入り、最悪の事に気づいた。
(!?)
嘘だと思いまた奥を見る陽菜。
しかし、もちろんその先にある風景は変わらなかった。

そう、ここより奥は行き止まりだった。
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