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第五十三話
陽菜はいつまでもイライラしててはいけない、楽しまなきゃと話題をふる。

「どういうものが売ってるの?」

「なんっつーか……ド○えもんの道具を現実化したもの的な物とか」

無駄に具体的な陸の説明に陽菜は笑った。
そんな様子を見て少し意地を張った顔をして、すぐに表情を緩める。

「よかった」

「え?」

「お前最初会ったときよりも笑ってくれる回数が増えたよなって」

陽菜は自分でも気づかなかったので思い返す。

「そうかな……そういえばここに来てからたくさん”楽しいな”って思った気がする」

「ってことは来て正解だったってことだな」

満面の笑顔で陸はそんなことを言う。
ふと心の片隅で思っていたことをついに口に出してしまう。

「また今度……ここに来たいな……」

「来い!! いつでも俺は歓迎するからな。あ、今度は泊まってけよ?」

ものすごくうれしそうに話すので陽菜もつられて笑う。

「うん、約束」

陽菜はうれしくてたまらないこの時間を大切して継続したかった。
陸はその気持ちを察したのか陽菜の手を握る。
と、その瞬間。

「ぁああああああああああああああっ!?」

とんでもない叫びが後方から聞こえた。
どっかで聞いたことある声な様な、と陸。
陽菜は何が起こったのかわからないで聞こえた方を見る。
つられて陸が見た時、嫌な予感が的中した。

「か、鏡!? な、なんだよ!?」

陽菜の視界には人魚姫等のメルヘンに出てくる王子様をそのまま出した様な金髪の美少年が居た。
どう見ても外国人なその少年は陽菜の方をちらっと見る。

「なんでお前なんかがこんなかわいい子と歩いてんだよ!?」

嫉妬心満載の台詞を投げかけてくるこの少年は鏡翼。
一人前の死神で得意能力は自分の意志で氷を自由自在に操ること。
すでに怒った彼の足下周辺は凍ってる。
どうやら感情が高ぶると能力に反映する所は陸、姫と同じらしい。

「なんか、は必要ねぇだろ、チビ!!」

もう読者のみなさんはわかったと思うがこの二人は仲がものすごく悪い。

「デカイからって調子にのってんじゃねぇよ!! くそう、甘利のくせに……」

『チビ』と言うワードに反撃する鏡。
そう、この王子様級の美少年にはたった一つ最大のコンプレックスがあった。
それは彼が身長が150cm代だと言うこと。
日本人ならともかく純血腫のイギリス人でコレだから更に虚しい。

「くせにってなんだよ!! そんなに俺が女の子と歩いてちゃダメなのか?」

「ダメに決まってんだろうが。そこの女の子、名前は?」

陸を無視して鏡は陽菜に話しかける。
嫌なヤツだなー、と心中思う陸。

「す、鈴風陽菜です」

「陽菜さんか、いい名前だな。一応言っておくがキモ両性生物甘利なんかと付き合うんなら俺と付き合え」

たぶん漫画にしたら確実に少女漫画みたいなキラキラがかかるんだろうと思われる台詞を平気に口に出す鏡。
普通の人ならこんなかゆくなる台詞言えないだろう。
突然の告白に陽菜は戸惑う。
そんな中見逃せないワードに陸が反応する。

「ちょっと待った!! 誰が両性生物だって?」

「お前以外に誰が居るんだ。俺お前みたいな男と女の中間みたいなヤツ生理的に受け付けないタイプだから」

鏡の爆弾発言に陸がわなわなと震える。
鏡へ返事をするチャンスをやっともらえた陽菜は返す。

「あ、あの私、その、陸くんと付き合ってる訳じゃ……」

「そうだよな、甘利なんかと付き合う女子なんてこの世に居ないよな」

ついにキレた陸が怒鳴る。

「鏡てめぇ、さっきから人のことをさんざん馬鹿にしやがって!! ブチ殺す!!」

「殺れるもんなら殺ってみれば?」

キャラクターファイル5

xx橘海斗たちばな かいとxx
性別:男
身長:158cm
体重:43kg
年齢:12(中一)
和佐のことをエロ面と呼んでいます。
ちなみに副隊長。
悪魔になったばかりの陸に似てるとか似てないとか。
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