第四十九話
取り残された疫病神・十夜はしかたがないので淡紅学園に行くことにした。
もともと彼は中等部(こちらも飛び級)だったので別に不法侵入とかにならなくて済むからだ。
理事長との陸弄りプランも考えなくてはならない。
十夜にとってリシャールは唯一の同志でありS仲間でもある。
学園に通ってた頃はよく陸を使って(酷い)遊んでいたことだ。
十夜は上機嫌で学園の門を突破した。
「うあー……一番知られたくないヤツに知られてしまった……」
先ほどの恥ずかしすぎる思い出は絶対に陽菜には知られたくなかった。
陽菜の方は気を使ってだいぶ堪えているが、肩が震えている。
陸はしかたなく空気を換えるために言う。
「それあげたんだから今から俺の惨めな姿を見ても笑うなよ?」
「?」
『それ』とはさっき貰ったコインのことだと思うが『惨めな姿』とはどういうことなのか分からなかった。
が、陸がクローゼットの中から白いふわふわした毛の生えたうさみみを取り出した時点で分かった。
ロップイヤーうさぎの様な垂れたタイプのヤツである。
陽菜はまさかと思ったがその予想は不覚にも当たってしまった。
陸がそれを自分の頭に付けた。
パチン
どうやらクリップで付けるタイプのものらしい。
付けると同時に本物の耳みたいに自然に生えてるように見える。
なんらかの異能の力で働いているらしい。
しかし陽菜はそんなこと気にも留められなかった。
「り……陸くん、似合い過ぎ……」
笑うなと言われたが無理なものは無理だ。
必死に堪えようとするが恥ずかしそうな陸を見ると耐えられない。
それくらい似合っていた。
陸のかわいい女の子みたいな顔にそれをセットすることでそこらのメイドさんを軽く超える悩殺的オーラを発している。
「笑うなって!! 俺だてコレ好きで付けてる訳じゃなくて……」
顔を赤らめて必死に否定する陸。
そんな姿がまたおもしろくてたまらない。
「ぇ……じゃあどうしてつけてるの?」
「生徒会長の印みたいなものだってさ。あの変態理事長が決めやがった。あとそれ以外に普段よりも聴力が何倍も良くなるらしい」
嫌そうに吐き捨てる陸。
陽菜はそんな陸のうさ耳にそっと撫でてみる。
瞬間、陸が男の子とは思えない甘い声を出した。
「ひゃ……んっ……やめ……ぁ」
必死にもがくので陽菜は手を離す。
ちょっとかわいいとか思ってしまったのは陸には永遠の秘密だ。
「ど、どうしたの!?」
真っ赤になって涙目で荒い息を吐く陸に心配する。
よっぽどくすぐったかったらしい。
「こ、この耳と俺の感覚はリンクしてるんだよ。しかもかなり弱くて……その、感覚的にはむちゃくちゃくすぐったいというか……性器に触られたときとおんなじような感覚だ」
陽菜はようやく自分がどんなことをしてしまったのか理解できた。
とてつもなく恥ずかしそうに謝る。
「ご……ごめんなさいっ」
キャラクターファイル2
xx鈴風陽菜xx
年齢:13
身長:152cm
体重:37kg
誕生日:11月24日
淡紅キャラの中で唯一の常識人。
あ、この前の陸のとこに誕生日書き忘れてたのでここに書きます。
奴は3月3日のひなまつり生まれです。
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