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作者: 樹莉亜

 膝が笑う。

「おいおい、足が震えてるじゃねぇか。年甲斐もなく無理するな」

「うるさい」

 古い神社の石段は勾配もきつく、登るだけで息があがる。そのままとって返そうとすれば、このていたらく。そんな足腰で降りようとするからだ。と、膝が笑う。

「お前に笑われちゃおしまいだ」

 日頃の運動不足を悔やんで、膝をさすると、また笑った。

「少し休んで出直しな」

 仕方なく座り込む。やれやれ、年はとりたくない。

 膝は、まだ笑っている。





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― 新着の感想 ―
[一言]  憎まれ口を叩き合いながらも、一心同体である膝との優しい融和で迎える結末にほっこりします。  運動しないとなー、俺もなー。
[一言] これはBL的にはどう解釈すれば……。 膝……はっ! なるほど日ごろ絶対領域にばかり目が行きがちですが、言われてみれば膝もたしかにセクスィーですよネ。 とくに90度よりやや鋭角に曲げた膝とか、…
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