第五話:いつもと変わらないはずの…
学校の近くに着くと、校門の前に学校の先生が立っている。
いつも時間ぎりぎりになるといるのだ…
(やばい。。。急がないと。)
僕は毎朝この時間には教室にいる。
けど今日はゆっくり学校に来たせいでこんな時間になってしまった…
(……夏は間に合ったのかな…)
夏…
僕は彼女のことが好き。
初めて会ったときから好きになった。
…いわゆる一目ぼれである。
けど僕は全然気持ちを伝えられていない…
(もっと早く伝えればよかったなぁ…)
そんなこと立ち止まってを考えていると、学校のチャイムが鳴り初めてしまった。
「早くしないと遅刻ななるぞぉ!!!」
(やばッ!あいつに目つけられたら後がめんどくさいんだよなぁ。)
校門の前に立っている先生の名前は田村。学校の中でも一番恐くて一番うざい先生として有名である。
「斉藤!!早くしろよ!!!」
(げっ…ヤバッ)
「すいません。急ぎます。」
僕は先生に礼して足速に教室にむかった。
僕が教室に入るのと同時に遅刻のチャイムが鳴った。
「あぶねぇ…。」
僕は息を切らしながら自分の席についた。
クラスの皆は先生がまだ教室に来ていなかったので、ざわざわガヤガヤしていた。
「よぉ彰!!お前今日来るの遅くない?」
「あぁ〜隆司。昨日あんまり寝てないから仕方ないんだよ。」彼の名前は隆司。僕と隆司は昔からすごい仲がよかった。
いわゆる親友である。
「お前大丈夫か?目腫れてない?」
隆司はやっぱり僕がいつもと違うと思っているんだろうか。
まだ教室に来て少ししかたってないのに…
「大丈夫!朝目かゆかったからかきまくったんだよ。」
僕が笑いながらそう言っても隆司はまだ心配そうに僕を見ていた。
隆司には………知っていてほしい気持ちもあった…
「あのさぁ隆司…あとでちょっといい?」
「んっ?別にいいけど。なんだよ?」
「まあ後話すからさ!」
僕がそう言ったのとほぼ同時に先生が入ってきた。
「皆早く席つけよ!」
皆が席につき、先生の話が終わると、僕は一時間目の授業の準備をはじめた。
すると、廊下に夏が友達と歩いているのが見えた。
(夏…)
想いなど伝えられるわけがなかった。
今となっては絶対に無理だ。
学校の授業はいつも通り終わり、あっという間に放課後になった。
「彰!話あるんだろ?」
隆司が僕の席の横に来て。
教室には僕と隆司だけになっていた。
(隆司になんて伝えたらいいんだろ…)
僕はこんなこと思いだしたくない。
けど隆司は親友。今までも隆司にはいろんなこと話してきた。
(隆司にはやっぱり伝えないとな…)
今となっては隆司は親よりも誰よりも信頼できる人である。
「隆司。今から言うこと信じてくれるか?」
「当たり前だろ!何でも言えよ!」
やっぱり隆司は親友だ。
そう改めておもった僕は隆司に病気のことを伝えようとした… |