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漆黒のスナイパー
作:菜花



後編


〜8月15日・朝〜

「コナン君…目を覚まして…」
蘭の願いが叶うかのようにコナンが目を覚ました。
「うっ…。」

「コナン君!コナン君!!」
コナンの呻き声を聞き少し大きな声で呼び掛けた。
「蘭…姉ちゃん? ()っ…」
コナンは起き上がろうとしたが頭に痛みを感じた。
「ダメよ。まだ動いちゃ!頭怪我してるんだから!私先生呼んでくるから待ってるのよ!」
蘭は走って病室を飛び出した。
(俺…一体なんでここにいるんだ?)

〜〜〜〜〜

「うん。もう大丈夫でしょう。 では、お大事に」

「ありがとうございます」
蘭の挨拶で医者はニコっと笑って出ていった。
「蘭姉ちゃん? どうして僕、病院に居るの?」
コナン怪訝な顔で蘭を見た。蘭はキョトンとした顔で答えた。

「覚えてないの? 昨日病院から電話があって来てみたら、コナン君が玄関の壁の前に寝かされてたのよ? それに頭怪我してたから直ぐ看護師をよんで見てもらったのよ?」

「そう…だったの。」

「でも変よね。病院から電話かけるなら、怪我の治療してくれてたらいいのに」

(ハハハ…キッドだな。あの後、俺を病院前に於いて蘭に電話をかけて立ち去ったのか)
コナンは思い出したように、心の中で呟いた。
「ね?それより、どうして頭怪我したの? あの後何をしてたの?」
少し考えてた後、蘭に説明した。
「あの後ね、僕の好きなサッカー選手がいて、追いかけてたら、滑って転んじゃったんだアハハ…」
コナンの言葉に少し不振になりジト目で見た。
「本当に?」

「うん。本当だよ!」

「そう。明日、精密検査あるから絶対安静にね。じゃぁ、今からお父さんのところ行ってくるから、どこにも行かないでね!」

「わかってるよ!」

蘭は最後の言葉を強調させてコナンをじっと見ながらドアまで歩いた。
コナンは子供スマイルで蘭を見送った。蘭が出ていくと一気に顔つきが変わった。
(あの人なんであんなところにいたんだ? あの場所はキッドが通る道。まさか!!)
コナンはキッドに危険があると確信した。
コナンは迷い無く病院を飛び出した。
(キッドの来る時間をあの美術館で探ってたのか…そして、聞いちまったんだ。俺らの話しを!今は昼の1時か…あのビル、病院からちっと遠いな。)
コナンは早歩きで向かった。
スケボーがないため、歩く手段しかなかった。



「う…」
走っていた速度が落ちる。壁に手を付け、逆の手で頭を抑える。少しづつ頭痛かおさまり、早歩きでビルに向かった。何度も止まり同じ行動を起こした。頭の頭痛は悪くなる一方だった。
「こんな怪我に負けちゃいけねぇんだ…確りしろ!」
誰に言うでもなく自分に言い聞かせる。美術館に着いたのが5時前だった。ビルに行くには、まだまだ遠いものだった。
それでも必死に走った。ビルに着いたのはあれから2時間経っていた。
コナンは10時まで、ビルで待った。





〜9時30分美術館〜
中森警部が部下と警備員に命令をだした。
「A班は正面玄関!B班は裏!俺と毛利さん、Cは此処だ。警備員は宝石を守ってくれ!あと、マスクは絶対着けておけ!キッドは睡眠ガスを使う行為が多いからな!」
部下立達はテキパキと配置についた。そして時間は着々と過ぎて行った。



〜10時〜
突然美術館が煙に包まれた。
「残念ながら、私以外のマスクは偽物です。」
警備員の姿の男が警部に答えた。
「おまえ!キッドか!」
その時、美術館全ての電気が消えた。その後わいわい言うなかキッドは美術館から消えた。


〜一方ビル〜
「もうすぐだな。キッド。絶対仕留めてやるよ」
黒い影は真っ暗な空にライフルを構えた。

(そうは、いくかよ)

その少し離れたところでキック力増強シューズのダイヤルを回してサッカーを蹴ろうとした。しかし、頭痛と目眩で狙いがズレ、男の隣をボールが素通りした。それに気付いた、コナンに向かって銃を放った。その弾をふらつきながらも避けた。しかし、弾はつぎから次へとコナンの方へと向かって来た。一発は頬に当たっているが必死で逃げた。

その時、トランプが空から一枚地面に刺さり煙幕が出て来た。その一瞬の隙にコナンを抱き抱え空へと逃げた。
「くそ!どこ行った? ガキ!出てこい!」
男は完全にぶちぎれていた。
「ほら、今のうちに麻酔針を!」

キッドに言われるがままに狙いを定めて男の額へと針が刺さった。
「よし!」
キッドの言葉と共に、地上へとコナンは下ろされた。
「…サンキューな」
コナンはぼそりとお礼をいった。
「いいって。お前いなけりゃ俺は殺されてるとこだよそれに免じてこれ返すよ」
キッドがコナンへと軽く宝石を投げた。
「今日は捕まえねぇから早く、立ち去れ。もうすぐ来るんだろ? 警部たち」

「ああ、じゃぁ後の事はまかせたよ。探偵クン」
キッドが立ち去ってから数分後、中森警部と小五郎、蘭が屋上へと上がってきた。
「コ、コナン君なんでここに?」

「え、ちょっとね。それより…この人、キッドを殺そうと…してたよ…」
疲れきった体で必死に中森警部に男の事を話した。
「何!!キッドを!」
中森達は一斉に男の方を向いた。部下が手早く手に手錠をかけた。
「うん…これライフルと拳銃だよ…」
男の側にライフルと拳銃が落ちていた。
「それより、コナン君怪我してるじゃない!!」

「だ、大丈夫…」
コナンはそのまま、ふらつきながら倒れた。
「コナン君!? 確りして?コナン君!」

「救急車だ!」
中森警部の指示で部下が携帯を取り出した。救急車で運ばれ自分の病室へと戻ったコナン。
蘭はずっとコナンの手を握り続けた。


〜二時間後〜
「う…」
コナンの呻き声で蘭は握っていた手をよりいっそう強く握った。
「ここ…どこ?」

「病院よ」
蘭はコナンが目覚めた事によりホッとした顔で答えた。
「もぅ大変だったんだからね! 『美術館から少し離れたビルにライフルもった男がいます』って通報あって行ってる途中銃の音はするし、来てたら男は倒れてるし、居ないはずのコナン君は居るしで、その上コナン君気を失って倒れるしね」

「ごめんなさい。それより宝石は?
僕渡す前に気を失っちゃって」

「大丈夫!ちゃんとコナン君のポケットの中で大事そうに布でくるまれた宝石中森警部が気付いて回収したから!」

「そっか。良かった」

「今日はもう寝なさい。私ずっと此処にいるから!」

「う、うん」コナンは蘭に気付かれない程度に顔を引きずった。


1週間後
「良かった。コナン君の怪我治って。」
「うん」
蘭は笑顔でコナンを見て、またコナンも蘭を見上げた。

  〜〜END〜〜


無事に終わりましたm(_ _)m
皆様最後まで付き合ってくださってありがとうございます。

如何だったでしょうか?たった二話で固唾けてしまいました。
もし良かったのなら嬉しい限りです(≧∇≦)!!
でも、あまり宜しくなかったら謝ります。
「ごめんなさい」

では、短いながら終わらせて頂きます。
評価感想お願いします

〜〜2007・10/8〜〜
  菜花













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