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漆黒のスナイパー
作:菜花



前編


双宝町(そうほうちよう)に新しくできた『ジュエリー美術館』。その目玉展示品である時価数十億円のダイヤ『シリウスの涙』を奪うとの予告状が怪盗キッドから届いた。


8月14日
予告状が届いたという情報をきき小五郎一行は美術館へと向かった。
「中森警部!」
小五郎が叫んだかと思うと二人は強めの握手をしあった。そんな二人を他所にコナンは近くにいる警察にキッドの内容をきいた。
「ねぇ刑事さんキッドの予告状ってどんなやつだったの?」

「ああ、これだよ」
刑事から一枚の紙がわたされた。コナンの顔は見る見るうちに微笑みへと変わった。


『望月の猪の中間。シリウスの涙を頂きに参上する  怪盗キッド』


(明日の午後10時に現れるのか…)
何時もの得意気な顔を見せながらコナンは暗号の解読に参加した小五郎と中森警部にヒントをだした。
「ねぇおじさん? お月さんに願い事したら望み叶えてくれるの?」

「はぁ? んなわけねぇだろ!」
小五郎が怪訝な顔でどなた。
「でも『望みの月』ってかいてあるよ?」
コナンは子供スマイルを発揮させ質問した。その質問に答えたのは蘭だった。
「其はね『もちづき』っていって満月のことよ」

「へーじゃぁ猪の中間って10時だね!」

「はぁ? お前さっきらなにいってんだよ!」
小五郎はコナンが言っている意味がさっぱりなようで、よりいっそう怪訝な顔をした。そんな顔を見てコナンは心の中でため息をついた。
「だから、月と猪と時間何か思いつかない? 猪は猪でも干支だと思うよ!」
コナンは小五郎に微笑みながら目をむけた。しかし、それでも分からないと言う顔をした後コナンが次のヒントを出しそうとしたら中森警部が叫んだ。
「わかった!キッドは明日午後10時にここにくるぞ!」小五郎は分からないと言う顔をみせていたのでコナンはしょうがなく教えた。
「おじさん、猪は干支の亥『い』を指すんだよ!だから亥の刻の真ん中は10時だよ」
蘭と小五郎が成る程と言う顔を見せた。そして、小五郎と中森警部は今日から張り込みをするといい蘭とコナンは帰れと言われてた。


〜夕方・美術館の外〜
「でもコナン凄いね。キッドの予告状解いちゃうんだもの」

「たまたまだよ!僕この前、蘭姉ちゃんの古典の資料集みたんだ。ごめんなさい」
コナンは咄嗟に思いついた嘘の言葉を謝りながら打ち明けた。
「もー勝手に人の見ちゃだめよ!でもそのおかげ解けたことだから許してあげる」
コナンは、ほっとした。またボロがでて怪しまれたかと思ったからだ。歩きながら道路をみると美術館から怪しげな男がバイクに乗って去っていった。今はまだ客など入れない筈の美術館だったのでコナンは不振に思い後をつける事にした。
「あ、蘭姉ちゃん僕、用事思い出したから先に帰ってて!」
その言葉を残してスケボーて怪しい人物を追った。
「もう!!何なのよ」
蘭は一人米花町行きのバスにのった。


一方コナンは夕方の道路を颯爽と走っていた。
(アイツ美術館で何やってたんだ?)
コナンは見失わないように後を付けながら考えた。そして、一つの廃ビルにバイクを止め中へ入っていった。もう辺りは薄暗くなろうとしていた。そんな事お構い無しにコナンは少し時間を置いてから廃ビルへと足を進めた。そして屋上へと走った。息も絶え絶えに周りを見渡すと真ん中に何かを建てるはずだったのか大きな四角い穴があいていた。誰も居ないか確認した後、手すりの方へと歩み下を見た瞬間、頭に衝撃が走った。振り向くと、さっきバイクに乗っていた男が鈍器を持って立っていた。
「さっきから尾行してたのが、ガキだとはな」

そう吐き捨てふらつくコナンを四角い穴へと突き落とされた。
「わぁっ」

「登れるとこなどないよ?まぁユックリ眠りにつくといい。『死』と言う眠りにな!」
男は笑いながら去って行った。数分後には辺りは真っ暗な空へと変わっていた。身動きのとれないコナンはそのまま仰向けになり薄れゆく意識の考えた。
「あ、あいつ何者…なんだ…」
しかし、コナンは真上にある夜空を茫然とみながら気絶した。
床には頭から出た血で赤く染められて行った。


  〜〜〜〜    

目が覚めたとき、誰かの顔がうっすらと見えた。しかし、周りに明かりがなく顔を確かめる事は出来なかった。
「よぉ!目が覚めたか?あんなところで、寝てたら風邪ひくぜ?」

「え?怪盗キッドどうしてお前が!?」
コナンはキッドに抱き抱えられて居たのだ。それに今はハンググライダーで大空を飛んでいた。
「彼処は俺の通り道なんだ。まぁお前が彼処に血ぃ流して倒れていたのはびっくりだけど」
カラカウような口調でコナンを見た。
「そ、それより何処に行くつもりだ。今すぐどっかの屋上で下ろせ!!」
キッドに助けられたと気付き暴れるコナンにキッドはジト目で話し掛けた。
「病院。お前な、よくその体でそんな事言えるな。少しは自覚しろよ。お前の傷、結構重いぞ?下手したら死んでたぞ?まじて」

「良いから下ろせ!」
反対するコナンを呆れた顔でコナンの腕にある麻酔針をコナンの首に撃った。
「うぅ。何を…」

「暴れるからだ!もっと寝てろ」
コナンは麻酔針によって深い眠りに落ちていった。


この作品迷いましたが投稿する事に決めました。
ご存知の方も居られると思いますが、去年大阪で上映された話しです。
この話し忘れたくないと思い、アレンジを入れて前編を完成させました。
興味のある方、後半もどうか宜しくお願いしますm(_ _)m











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