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優しき風が吹く頃に
作:彩BOC



〜早朝〜PRAT2




この辺の店でも一番の大型店で、TVCMでもよく流れている。見映えより内装が綺麗で、色んな店を取り揃えている。青学のある宮坂の学生が、ショッピングする時はよく来るらしい。なんでも、ウワサでは伊那の親父の会社の経営店だとか。

「じゃー早速メシ食おーぜ!!」

腹の虫が鳴いている時の慎一のテンションは、人一倍ボルテージが上がっていた。しかし、いくら慎一がみんなを呼んでも、慎一がいる食堂には来る気配がない。

「あ、私、朝御飯食べてきたから」
「俺も」
「私も………」

来たクラスメイトが同じ言葉を連呼する。

「どうやら、朝食を済ませていないのはアンタだけみたいね」

現れた伊那がまたもや慎一を馬鹿にするように鼻で笑う。朝に弱い慎一は、普段は鈴に起こされているため、いつまでたっても自分で起きようとしないので、今日は朝食を済ますまで寝かせてあげた加代と鈴の二人だった。
慎一にとっては、なお余計なお世話だが。

「じゃあ私達は上で買い物してるから、食べ終わったら来てね」

一緒にいてくれるかと思いきや、あっけなく慎一を捨てた。なんだか今日の鈴はいつになく冷たい。
「慎ちゃん、早くしてね?」
加代も、鈴に続いて行ってしまった。
他のクラスメイトも、散らばって行動することになった。悪友の健も、女子をエスコートすることで頭が埋まっていた。結局、慎一は一人で店内のラーメン屋で一人寂しく、ラーメンをすすっていた。












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