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髭が可愛くかっこよく見えて来ました

作者:江本かなた

 私は喪女(もてない女)である。名前はどうでもいい。

 身長145㎝という人類の中でも最短クラスの身長(自分じゃ奇形でしょこの低身長と言いたいが疾患では無いらしい)、そして誰にも言えないようなピザとしか言えない体重の持ち主。

 ええ、勿論彼氏なんてものも出来たことはありません。
 茶髪なんて維持する心の余裕もお金もないので重たい黒髪をひっつめて、今はパンツスーツの上下にパンプスという姿。出社中だったからね。


 そんな私ですが緊急事態です。おそらく異世界転移しました。

 だって日中なのに太陽の他に月と思しき天体が2つも出てる! 地球の日本から見る月より大きい。そして昼間だから白い。幻覚を見てるとかじゃなければこれはもう異世界決定でしょう。


 出社しようとして、Sサイズでもかぽかぽ余り気味のパンプス(ただし横幅はきつい)で駅まで急いでいたら、いつの間にか迷い込んでいた山岳地帯。

 まばらの森。傾斜の先に幅3m程の浅そうな沢。後はごつごつした黄土色の岩山。草。転がるごつごつとした岩たち。遠くにある高い山々には少しの雪化粧。なだらかな傾斜の山の中腹あたりに私は佇んでいた。空が高い。視界はいいので今急な危険は感じない。

 どうしよう。こういう小説とか読むのは好きだけどまずはどうしよう。異世界トリップとかいざ自分に起こってみるとやっぱり困るね。
 ごつごつした地形に対し、少しかぽかぽ余るパンプスという最悪の靴で、私はひとまず沢にそって歩き出した。

****

 最悪だ! 道が悪すぎる。転がる石に足を取られ転んでくじいてしまった。痛い。

 こんなときにアオオオオオオオオンという、狼のような遠吠え。
 なんと黒い獣の群れが私目掛けて走って来る!

 どうしよう。このままじゃ本当に死ぬ。リアルに死ぬ。

 坂下から一目散に数頭の黒い獣が駆けて来る。私という獲物を狩りに来る。逃げられない。私は近くの大岩になんとか登り、スーツの上を脱いで急いで左腕に巻き付けようとする。犬を相手にする職業の人はこんな風にしていたのを思い出したからだ。でも多分布の厚みが足りない。これで牙を受けても怪我をするだろう。

 右手で鞄を振り回せるようにしておくが体がガクガクして上手く出来るか分からない。私なんてブサイクはファンタジー世界でも何にもなれないモブだ。神様から何のチートも貰ってない。これから死ぬ。死ぬ! なんだよ私は誰の話を盛り上げる為に異世界召還されたんだよ。閑話で普通に無残に死んでく日本人Aかよ!

 スローモーションのように黒い獣達がこちらへ走って来る。この奇妙なゆっくりさが終わるとき私は喉笛を噛みちぎられ人生を終えるんだろう。

 思えばオタクとして楽しくも顔のせいできっつい人生だった。今欲しいゲームがないタイミングで本当に良かった。ずっと待ってた超やりたいゲーム発売日前に異世界で死ぬとかだったら死んでも死にきれない。


 ズシャアアアッ!!!

 その瞬間、先頭の獣の首が飛んだ。
 斧だ。手斧が飛んできて獣の首を刎ねたのだ。

 獣達は向きを変え一斉に手斧の所有者に向かっていく。迎え撃つ大きな戦斧が刈り取るように獣の首をはねてゆく。

 天の助けだった。振るわれる戦斧がこの上なく頼もしかった。
 斧は振るわれるたびに黒い獣を切り裂いて、私を救ってくれた。安堵が体を駆け抜ける。


「大丈夫か」
 とってもイイ低い声。 漫画の押しキャラに是非声を当てていただきたいようなイイ声。

「だ、大丈夫ですうううありがとうございますううう」

 やばい声が上擦ってる。

 救い主である彼を見上げる。
 束ねられたダークブラウンの長い髪。空色の誠実そうな瞳。鍛え上げられた重圧な肉体。

 そして髪と同じダークブラウンのたっぷりとした髭と、低い身長。
 そう、私を助けてくれたのはドワーフだった。

****

 ドワーフさんは私と目を合わせると、驚いたような顔で動かない。

「……あの?」

 はっ、と動き出すドワーフさん。

「す、すまない。何でもないんだ」

 この、まるで御伽噺に出てくる騎士のように颯爽と私を助けてくれたドワーフさんは、アンフェインドと名乗った。

 いい人だった。

 私が足をくじいていると知れば、軟膏を出し塗っていいかどうか聞かれ、肯定すれば丁寧に塗られテーピング的に布を巻かれ「女性の足に触れてしまって済まなかった」と本当に済まなそうに詫びられる。助けて貰ったのはこっちなのに。

 私に行くところがないと知ると、「あんたさえ良ければ、ひとまず俺のところに来るか?」なんて言ってくれて。

「あんた、異世界の落ち人だろう? 気を落とすな、大丈夫だ、元の世界に帰る方法を探そう。きっと帰れる。それまで観光にでも来たつもりでいろ」なんて励まされて。

 極めつけは「すまないが、運ぶぞ、他に方法がないから我慢してくれ」と言われてお姫様抱っこなんかされてしまいましてえええっ!?
 待って! 重たいですから! って叫んでも 「あんたなぞ重たいうちに入らんよ」と本当に軽々どんどん進んでいく。

 私、ドワーフって140㎝~150cm位のイメージだったんだけど、このドワーフさんの場合160cm位ありそう。
 たまに髭が私の顔にあたってちょっとくすぐったい。森のにおいがする。こげ茶色のもじゃもじゃ髭に埋まってよく見えないけど、肌が若いから多分若い。鼻がよくあるドワーフのイメージの団子鼻じゃなくて、すっと通ってる感じの主張しすぎない鼻だ。寧ろ私のほうが団子鼻に近い。

「なあ、お前さん名前は?」アンフェさんが私に問う。

 う、さすがに言わなきゃいけないよね。

「ひ、姫宮(ひめみや) 綺麗(きれい)です」

 ブサイクにはきっつい名前でしょ? 親に「自分の顔を鏡で見てみて?」と言いたくなる無謀な願いのつまったこの名前が、苗字も併せて私は勿論嫌いです。空気を悪くするから嫌悪感は隠すけどさ。二次元の同じ名前の愉悦する神父だってこんなどストレートな漢字使ってないよ?

 これまでの人生、「ブサイクなのに綺麗です☆ミ」なんててへぺろなノリで言うのがどれだけしんどかったか。いいひとが多かったらラクだけど、素で「は?」なんて言って来られたらダメージが大きい。でも面白キャラでも演じなきゃブサイクは生き残っては行けないのだ。正直しんどい。

 だから名前は好きじゃない。
 だけど。

「キレイか。このあたりにはない名だが、いい響きだな」

 自然ににこりと、本当にそう思ってるんだなと分かる顔で言われてしまい。
 なんだよこのドワーフまじいいひと、と思ってしまった。

****

 たまに私のために休憩を取ってくれつつも魔物にも会わずに、生まれて初めてのお姫様だっこで運ばれる事、体感で三時間後位かな、ドワーフの街についた。行き交う市民はドワーフばかりだ。時刻はもう夕方だった。お姫様だっこはそこで終わったけど、なんだか通行人のドワーフさんにじろじろ見られる気がする。人間が珍しいんですかね。

 重圧な石造りの街。その外れに彼の家はあった。広い。家っていうか屋敷というかプチ砦?

「男所帯でむさ苦しくて済まんけどな」アンフェさんは言う。

 私はぶんぶん首を振る。一歩間違えば死んでた世界で、十二分過ぎる。生きているだけでありがたいのに随分立派なお家だよーっ!

「その足だしな、男が触れたものは嫌かもしれないがあんたの部屋のシーツは俺が変えていいか?」なんて予め聞かれつつ清潔なシーツやカバーに変えてもらえて、落ち着ける部屋を貸してもらえて。

 なんとお礼を言っていいやらと頭を下げれば「止めてくれ」と本気で言われる。「堅苦しい礼はされんのが苦手だ。俺の呼び方もアンフェでいい」


 そして個人宅にお風呂なんて付いてる!
 文明レベルがよくわからないから甘えていいのか分からないけど、さっきの獣の死体から取れた魔石ってやつでお風呂を沸かして貰えて、しかも何かのハーブを入れてくれていて、それがとてもいい香り。 ああ、アンフェさんの髭から感じた森の匂いってこれだ。

 暖かいお湯の中で遠慮なくリラックスさせて貰った。
 タオルも清潔。着替えが無いから俺の服になってしまうがと先に渡されていた服は柔らかでお日さまのにおいがする。

「パンは人間には固いかもしれないから、スープに付けて食べてくれな」
 お風呂に入っている間に並べられる暖かい食事。パンもスープも腸詰めもサラダも美味しそう。

「うまっ!」 ボルシチっぽいスープ美味しい!
「だろ? 腸詰めもいっとけ、今回分はどれもいい出来なんだ」

 ぱちっとウィンクされる。アンフェインドさんは既にでっかい金属のジョッキで何かお酒を飲んでてさっきよりテンションが僅かに軽い。

「アンフェインドさん、ありがとうございます。このお礼は働いて少しずつ返しますから!」
「気にしないでいい」
「じゃあホントに気にしません! 図々しいかもしれませんがあの、私もちょっとお酒いただいていいですか」
「お、キレイは酒が好きか。いいぞ呑め、だが人間には強いぞまず舐めてみろ」
「では失礼して」

 原液をぺろっと舐める。

「確かに強っよいけど、いいですね! 後から来る味と香りが凄い好きかも!」

「おお、人間の女でこの味がいけるのか凄いな、いいぞ、気をつけてどんどん呑んでくれ。だが人間にはきついからな? くれぐれも呑みすぎるなよ? 俺にはお前さんの限界を分かってやれないからな?」

「アセトアルデヒド脱水素酵素には自信があります!」
「アセト? まあいい、おい果汁で割ったぞ」

 渡される杯をぐい、と行く。
 くぁぁ~効く~っ!

「うまぁ、ドワーフのお酒うまぁ」
「俺らにとっては命の水だ、おい、これも試してみないか、旨いぜ」
「いただきます!」

 試させて貰うお酒はどれもみんな美味しかった。食事の腸詰めも色々種類があって美味しい。


 そのうちすっかりい気分でへべれけ。

「私二十三なんれすけど、アンフェさんはお幾つなんですかー」
「二十二だな」
「まさかの年下ー」
「兄弟の中で俺だけ先祖帰りでな。母方に少し人間の血が流れているそうなんだが」
「あー、らからドワーフさんの中れも、背が大きめなんれふ、かねぇ」
「ま、中身は完全にドワーフそのものだけどな。酒が好きだとか、斧を好む戦い方とか、職人気質で凝り性なとことか、いいと思う女とかな。……おい大丈夫か、キレイ?」

「らいじょーぶれふ、まだまだ飲みまふよー」
「もう止めとけ、ほら水」

 アンフェさんは笑ってお水をくれる。

「あんふぇさん、やさひー」
「呂律が回ってねえよキレイは」


「(……なんだよ、お前さんを人間に渡すべきなのに、こんな酒が呑めちまうと渡したくなくなるじゃねぇか)」

 アンフェさんが何か呟いていたけど、私の脳は意味を拾ってくれなかった。


++++

 ふかふかの寝台で目を覚ます。アカン、ベッドに入った記憶がない。アンフェさんにぐーすか眠る私を運ばせちゃったかな。ていうか何かやらかしてないだろうか。

 着替えて出て行くと目覚めに暖かいお茶なんて煎れてくれてアンフェさんの優しさが染みる。昨日の残りの腸詰めを挟んだパンも美味しい。フルーツまでむいてくれた。


 買い物に連れて行かれて服やら、「俺は入る訳にはいかないから買ってこい」なんて下着屋さんまで回ってくれて(同じ下着のままでいたから超欲しかった)。

 でもアンフェさん、体調が良くないかもしれない。服屋さんで買ったワンピースを試着してそのまま買って着たまま出て言ったら、外で待ってるアンフェさんが呆けたように私を見て、それからみるみる顔が赤くなっていって、熱でもあるのかと思っておでこ触ろうとしたけど全然触らせてくれない。


 昼飯は店で食うか、と言われて食事出来るお店に入って。
 人間が珍しいのか、それともアンフェさんが人間を連れているのが珍しいのか、軽くできる人だかり。

「ようアンフェインド、火の神の娘連れてるじゃねーかどうした天変地異でも起きるのか」
「うるせえこの娘は人間だぞ、散れ、あんまり見ると減る!」

 火の神の娘って何だろう?

 あと、なんだか本当に色々なドワーフによく見られる気がする。ここのお客さんとかだけじゃなくて街中でもそんな感じだった。

「すまないな、ここは食事はいけるんだが、ガラは悪いのかもしれねえ」
「いえいえ、問題ありませんよー」

 注文した食事は美味しゅうございました。もぐもぐ租借していると、アンフェさんが神妙な顔をして私に告げる。

「……ここは、人間の商隊がよく来る。キレイのことを、人間の街まで連れて行ってくれるように頼もうかと思ってる……」
 もちろん、キレイがいいんなら俺んとこにいてもらって構わねえんだけどな。とアンフェさんは付け足す。


 ああ。やっぱり離れなきゃいけないよねえ。ずっとお世話になってる訳にいかないもんねえ。
 でも助けてくれた恩返ししたりしたいしお金返したりしなきゃ。人間の街って遠いのかな。離れると恩返しとか無難しそうだよ。

 離れるのは心細い。まだ凄く短い付き合いだけど、この人がいい人だっていうのは分かるんだよ。助けてくれたのも、至れりつくせりお世話してくれるのもそうだけど、目が、とても優しいんだ。はしばしの雰囲気がなんともいえずにあったかいんだ。

「……そう、ですね、いつまでもご迷惑をおかけし続けるのもいけませんし、服とか食費とかのお金はすいませんが暫くお借りします。でも必ずお返ししますから」

「違え。そういうのはいいんだって。けどやっぱあんたも同胞がいっぱいの街のほうがいいだろ? 落ち着いたら俺んとこに手紙をくれよ、そうしたら、元の世界に戻るような何かを見つけたらお前んとこに知らせるから」

 そう言って、アンフェさんは私の事を人間の商隊の人たちに頼みにいく。軽くお金とかも渡しているみたいだ。

 親切を無下にするわけにはいかないよね。ここまでしてもらったのも物凄く親切だ。
 心細いけど、離れなきゃいけない。

 私は笑顔を作って、お世話になる商隊の人たちに頭を下げる――

 商隊がこの街を立つのは三日後らしい。その時に拾って貰う約束をして、商隊と私達はひとまず別れた。


 でも、その後ふとトイレに行こうとして――

――いやあ、異世界の落ち人だって話だけど、さっきの女本当に人間だったんですよね?
――ドワーフかと思ったよな? どうせなら美人が来てくれれば旅も楽しいのになあ。
――言っちゃ悪いけどブサイクでしたよねえ。
――でも異世界の落ち人だぜ。どうだお前、いっちょ惚れられて異世界の知識を授けられて一山当てるってのは
――いやーいくらなんでもきついっす。特殊な趣味無いんで。

 聞きたくない事を聞いてしまった。
 好きでこの顔に生まれたんじゃないんだけどな。いや体重は私のせいだけど。



「アンフェさん、あの、もしよろしければ、もう少しここにいさせて下さいませんか」
「俺としてはいくらでもいてもらっていいんだけどよ、あの商隊について行かないとじき冬が来ちまう。そうすると街から街への移動は春まで出来ねえぞ、いいのか?」
「構いません。いさせて下さい」
「なら決まりだ。よろしくだぜ、人間の飲み仲間よぉ?」

 私達は握り拳をがちっと合わせた。ドワーフの友情を表す動作らしい。

 アンフェさんはにやりと笑う。

「楽しくなるぜ。昨日のお前さんは中々面白かったからなぁ?」
「え、ちょっと待って、途中から記憶が無いんですけど私、昨日何をしました!?」
「転移じゃなくて転生で美人の悪役令嬢かヒロインが良かったとか乙女ゲームの中が良かったとか押しがどうとか逆ハーがどうとか語ってたぜ。意味は全然分からなかったが」
「んがっ!」

 なんてこと!?

「わ、忘れて下さいいいいいい!?」

 NLならまだいいがBLとか語ってくれてるなよ? 私!?

「で、オメガバースって何だ?」と言われて、うひいいいいいいいいと叫ぶしか出来なかった。

 意味は伝わっていないけど良からぬことだというのは伝わっていて、アンフェさんに、にやにやとからかわれたのだった。

 殆どの人は一生知らなくていい単語ですからそれ!

++++

「で、最初の機構はここが上下の運動だけだったのですが、後に開発された、クランクで回転の力に変えたもののほうが効率がよく」
「ほう」

「なんでこんな熱効率が悪い方法を取ったかというと、当時の技術ではこの圧力に耐えられるだけのものが作れなかったみたいです」
「なるほどな」

 ある日、私はアンフェさんに蒸気機関を利用した地下水汲み上げポンプのふんわりとした説明をしていた。

 アンフェさんの生活の、私を養ってなお余りの余裕綽々ぶりに疑問を抱き(アンフェさんは自分の工房で何かちまちま作業してはいるけど趣味っぽい)、何でか尋ねたら、アンフェさん実はいいとこのボンボンで、魔石採掘場の権利をごく一部持っているんだとか。不労所得持ちですか羨ましい。

 でも最近その採掘場も割と掘り尽くしてきて、地下水の汲み上げが課題だ、なんて漏らしていたものだから、キュピーンと、あ、ここなんかの内政小説読んで思わずリアルの理屈までかじっちゃったとこだ! と、知識チート出来るか探り探りアンフェさんに半端な知識を放っている。

 ドラゴンとかいる世界らしいし、どこまで地球の物理法則と類似してるかわからないけどね。
 もし地球にドラゴンがいたら絶対に飛べない。ドラゴンが飛行できるこの世界は地球とは物理法則がきっと違う。魔法の力で補ってるとかなのかね。


「キレイは賢いな。人間の女で機械の説明が出来る奴に初めて会った」
「オタクなだけです」
「知識階級を表す言葉か?」
 アンフェさんにオタクの間違った認識が形成されたが訂正しないでおいた。

 アンフェさんとあーだこーだしながら図面を引いて貰い完成したので、制作してくれる所に持って行くそうな。
 素人知識だから! 物理法則違うかもしれないから! 失敗だったら制作費請求してください! と言っても、いやこの図面見たら放っといても誰かしら作ってると思うぞドワーフの血が疼くぜこいつは、なんて返事が返ってくる。


「よし、賢いキレイにこれをやる」
「何です?」
「ご褒美」

 リボンがかけられた綺麗な木箱を開けると、鎮座していたのは裏側が綺麗な細工の手鏡だった。

映る顔がブサだけど、細やかな作りで綺麗。

「どど、どうしたんですかこれ、ありがとうございますっ」
「手慰みに作っただけだ」
「手慰みって、鏡、磨くのなんか酷く手間でしょうにっ。それに、外枠、もしかして型から作ったんじゃないですか!?」
「まあな」

 多分いったん(ろう)を削って外枠の形を作り、それを原型にして型をとり、その型に溶けた金属を流し込み鏡の外枠を完成させ、研磨剤で銀か何かを手作業で磨いて鏡にし外枠にはめ込む、という手間のかかるもののはずだ。

 うわぁ。いただけませんと言ったら逆に悪いよねこれ。

 読んでたファンタジー小説界隈じゃさ、ドワーフに任せれば何でも3日で作る、みたいなネタがあったんだけどさ。
 そんなわけないじゃん?

「りょ、量産して元を取りましょう! わ、私も鏡部分を研磨する位は多分出来ますから!」
「馬っ鹿お前、こういうのは世界に一つだから価値があるんだろ? いいから笑って受け取っときゃいーんだよ。嫌ならこっそり売り飛ばせ俺には分かんねえから」

「売ったりしません! よ、よしお礼に秘蔵のおつまみ作っちゃいます! この世界でも材料的に無理なく作れるやつなんですよ!」
「おお、異世界料理か、楽しみだな」

 アンフェさんの茶色い眉が楽しそうに上がる。

「……こんな手間のかかったものを貰ったのなんて初めてです。ありがとうございます」
「おうよ」

 大きなごつい手に頭をぽんぽんされる。

 ドワーフなのに。
 わたしの二次元嫁たちは眉目秀麗な王子様たちなのに。
 この人にはこんなモップみたいなもじゃもじゃの髭が生えてるのに。
 なんだか私の胸はきゅんとしてしまった。


++++


 蒸気機関を利用した地下水くみ上げポンプはなんだかんだで成功した。これによりこのドワーフの国は更なる採掘の範囲を広げることが可能になったである。

 ポンプが出来たなら次は当然蒸気機関車でしょー! と思ったけど燃料の石炭は公害が凄いよなあどうしようかな、と思ってたけどアンフェさんの「火の魔石でいけるだろ」でやる気になった。と言っても私はふんわりした話をしただけで図面を引いたのはアンフェさんだ。

「しっかしこりゃ大掛かりだな。親父の所へ持って行こうと思う。まあ任せてくれ、悪いようにはならない」
「お父さん、何をなさっている方なんですか。蒸気機関車なんてもうインフラなんですけど大丈夫ですか」
「親父、国王」
「ファッ!?」
「親父が今のボスなだけだ。ドワーフには貴族とかねえからな、俺自身は何にも偉くねえぞ」
「お、王子さまっ!?」
「三男、五人兄弟の四番目だがな」
「へ、へへぇ~っ! これまでのご無礼平にご容赦を~っ!?」
「やめてくれ。人間の王子とは全然違ぇんだよ」

 アンフェさんは金貨の入った小袋を出す。

「んで、こいつがこの間のポンプの金。本当に良かったんだな?」「いいんですよ。私じゃ捌くツテも何もないですし」

 アンフェさんの会社で権利を買い取って貰った。なんとこの国、特許の制度あるんだってさ。

 詰まれる白金貨。暫くは遊んで暮らせそうな金額な気がする。

「金持ちになっちまったなぁキレイ。まあこいつで更に金持ちになるだろうが」蒸気機関車(魔石を利用するから魔道列車かな)の図面をぷらぷらさせるアンフェさん。

「この家、出て行ったほうがいいですかね?」
「いくらでもいていいって言ってんだろ、いや……、
 いてくれ。
 お前がいてくれたほうが、酒が上手い」

 なんだかさらりと言われてしまって、恥ずかしがる隙もなかった。

「ムクロイ麦の十五年ものの酒くらいには俺はお前が気に入ってる」
「どの位か私には分かりませんよそれ。でも奇遇ですね、私もアンフェさんをソクィルセリーベっていうゲームのシスクァイファルトってキャラ位には気に入ってるんです」
「お前それ、俺にゃなんだか全然わけわかんねぇよ」

 私達はくすくす笑いあった。

++++


「買い物に行くぞ」
「わざわざ二人で行かなくても、私だけでもそろそろ行けると思いますよ?」
「駄目だ。俺も行く。危なくてお前さん一人じゃ出せねえよ」
「そうですかね? でもドワーフの皆さん方、本当に親切にしてくれますよ?」
「それが危ないっての」
「? そうなんですか? 皆さん悪い人には見えないんですけど」
「ああ、ドワーフには滅多に悪い奴はいねえよ。でも危ねえんだよ」
「??」

アンフェさんと買い物をしに外をてくてく歩く。


「お、お姉さん! これ、受け取って下さい!」

 年若い、まだ髭もろくに生えていない少年のようなドワーフが近寄って来て、わたしに腕輪を差し出す。 ショタドワーフ! 結構可愛いかもしれない。

 眉間に皺をよせてアンフェさんが私より先に腕輪をつまみ上げる。

「細工が悪い。研磨も悪い。こんなもんこいつに渡そうって?」

 何だか細工の出来に我慢できないようだ。というか何でそうお怒りなんです?

 ご、ごめんなさい、とショタドワーフは青い顔をして逃げるように去って行った。

「ほら油断も隙もねえ。外で野郎に何か渡されても受け取るなよ? 特に腕輪」
「え、はい、そうします。いまの子、押し売りか何かだったんですか?」
「押し売りじゃないけどな、危なくてしょうがねえ」
「??」

 くそ、こないだの、鏡じゃなくて身につけるもんにすればよかったかな。いくらなんでも腕輪はまだなあ。アンフェさんはなにやらぶつぶつと呟いていた。



 買い物するとおまけとかをよく貰う。お姉ちゃん別嬪さんだから特別なー、とか、お店の人たちは人間のブサ喪女に対してもサービスが上手だ。何故かアンフェさんの眉間には皺が寄るけどおまけ万歳。

 夕飯は外で食べてくか、とアンフェさんが酒場に入る。二階席もある店内、お店の角に楽団がいて中央の吹き抜けの下でお客さんがくるくると踊っている。

「ハイ! アンフェインド、女の子連れって珍しい!」
「うるせえよ、今日はテーブル席な」

 ひまわりみたいな明るい雰囲気のドワーフの女性の店員さんに連れられて私たちは一階の端のテーブルに座る。

「俺はムクロイ麦で。悪いキレイ、俺はちょっと厠に行ってくるから食い物は適当に頼んでおいてくれ」
「はいー」
「ちょっとアンフェインド、ムクロイ麦は年代を言わないと勝手に十年超え出してやるわよーっ!」声を上げる店員さん。
「去年のでいいよばーか」店員さんに口汚返すアンフェさん。

 私は食事を注文する。
「これとこれとこれ、私の飲み物はこれで。ところで、ムクロイ麦のお酒って十年超えはお高いものなんですか? どれ位好まれるものなんです?」

「十年超えると高いわよーっ! 寝かせれば寝かせる程美味しくなるのに、みんな好きだからがぶがぶ飲んじゃってそこまで寝かせられないのよね。以前アンフェインドがここで十五年モノを飲んだ事があるけど、よっぽど気に入ったのか瓶抱き込んじゃって離さなかったわ」

 ――ムクロイ麦の十五年ものの酒くらいには俺はお前が気に入ってる。

 以前アンフェさんに言われた台詞を思い出し、私の顔がみるみる赤くなっていくのが分かる。

 ウェイトレスさんと入れ替わりでアンフェさんが帰って来た。

「ねえアンフェさん」
「なんだ」
「その髭って剃ったらドワーフとしてのアイデンティティに関わりますか?」
「剃れってか? そいつはちょっとなあ」
「じゃあその、短くするのは?」
「うーん、それならまあ、なんとか」

 ここで違うテーブルから声が飛んでくる。

「おい髭くらいさっくり剃ってやれよアンフェ! そのお嬢ちゃんは人間なんだろォ?」
「人間にとっちゃ髭なんぞむさ苦しいだけだろうなあ? 剃れ剃れ剃っちまえ!」
「最善を尽くせよなぁ? なんなら今俺が剃ってやろうかぁ?」

 うっせぇお前ら! 散れ! とアンフェさんが怒鳴る。

「ったく、すまんな外野がうるさくて」
「いえいえー。ドワーフさんは皆さん仲が良くて羨ましい限りです」

 オレはアンフェが羨ましいよお嬢ちゃーん、という酔っ払いの声が飛んできたところで、アンフェさんが席を立つ。

「外野が本気でうるせぇ。飯が来るまで踊るぞ」
「え、でも私、踊りなんて知りません」
「難しいこたぁねえよ。左手でスカートつまんで右手を俺の肩に添えて、ずっとくるくる回るだけだ。――嫌か?」
「い、嫌じゃないです」
「なら決まりだ。行こうぜ」


 確かに踊ってる人を見ると回っているだけ。
 でもこれ、腰に手! わたしの腰にアンフェさんの手があるぅ! 決して嫌じゃないんだけど、ど、どうしよう。


 私たちはくるくる回る。 目が回る程ではない。
 アンフェさんの目が私を見る。
 それがいつになく真剣で。

 からかったりからかわれたり、そんなことに流れずにこの人とこんなに見つめ合い続けた事はこれまであったっけ。

 なんだかアンフェさんから目を逸らしたらいけない気がして、でも空色の瞳に縫い留められてしまいそうで、私は目が離せない。

 綺麗な瞳。そこだけ宝石みたい。


 転調。音楽が一気に楽しいものに変わる。
 どんどんどんどん速くなる。
「うひゃっ!」

 アンフェさんが私のウエストを掴んで持ち上げ、リフトしたままくるくる回る。うわあ。
 他の人もみんな同じ動きだけどなんか恥ずかしい。
 陽気な空気。飲んでいるお客さんの手拍子が一体になる。
 楽しい。速くなったから目回りそうだけど楽しい。

 じゃん、と音楽が終わり、店中から拍手の嵐。

 丁度料理も来てたけど、踊る前より後のほうがアンフェさんと私に飛ぶ周りの声は多かった。


「ようアンフェーっ! 火の神の娘を貸してくれ! 次は俺と踊りませんかお嬢さん!」
「いや次は俺とでお願いします!」
「アンフェはほっといて俺と飲みませんか!」
「ああ噂に聞く通りアンフェんちの客人はすんごい美女なのな! お姉さん欲しい細工はありませんか! 俺宝石職人なんです!」

「うっせお前ら散れ! 殺すぞーっ!」

 アンフェさんが怒号を上げると集まった酔っ払い集団は散った。

「びじょ?」
「人間にとっちゃ違うんだろうがな、キレイはドワーフにとっちゃ、もんの凄い美女だぞ」
「へ、へああああっ!?」

 ブサイク喪女に生まれて二十三年。
 思わず変な声出しちゃっても私悪くないと思う。

+++++


「親父んとこの魔術師に頼んどいた、お前さんが元の世界に戻る手段発見の進捗が未だに無え。だが気を落とすな。きっとどっかに方法はある。俺達が見つけられてねえだけだ」

「最近、戻れなくてもいいんじゃないかって思って来ました」
「ああ? いいのかよ?」

「ポンプのせいで随分お金もはいって、これから魔道列車で更にどんどん入ってくるでしょうし、予想外に私はドワーフさんの間じゃ美女みたいだし、それに、アンフェさんもいるし」

「おまっ、俺もいるって……」

「私ね、家族以外のひとに大事にして貰ったの、初めてなんです。

 ドワーフさんにとっては違うみたいですが、人間にとっては随分見た目が悪いほうなんですよ、私。なのに仕事だってあんまり出来るほうじゃなくて、あっちの世界じゃ居場所なんてあんまり無かった。

 突然こっちに迷い込んで怖くて怖くて、だから魔物から助けてくれたのも、薬を塗ってくれたのも、ここに置いてくれたのも、本当に、神さまに合ったみたいに嬉しかった。

 私の名前、変な名前なんです。人間としては私の顔はかなり醜いほうなのに、美しいって意味で。それを普通に受け入れて貰えたのも嬉しかった。そして一時は死を覚悟した世界で、このお宅でゆっくりお風呂に浸かれて、安心して泣けたんですよ。

 手作りの贈り物なんて貰えたのも初めてで、鏡も嬉しかったなあ。デザインも綺麗で、わたしなんかがいただいて本当にいいのかと思ったくらい。

 だから、もう、帰らなくても、いいかなって。
 もし、もしもですよ、アンフェさんさえお嫌でなかったら、正式に結婚を前提にお付き合いとか、して頂けないかなーって。あはは」

「……もう、嫁に来ちまえ」

 一緒に踊った時みたいに、抱え上げられてくるくる回された。楽しくて声を上げて笑って、崩れたところできゃーっと声を上げてアンフェさんに抱きとめられて。

「好きです。一緒にお料理してる時間が好きです。異世界で何も分からない私を笑って許してくれるのが好きです。そしてそんな私に付き合ってこの世界の常識を教えてくれる優しさが好きです。二人で歩いている時、壁と反対側を歩いて私を他の人から守ろうとしてくれているのが好きです。ちょっとした段差で支えようと自然に手を差し出してくれるのが好きです。私の好きなお茶の葉が切れそうなら何も言わずにいつのまにか買って入れ替えてくれている心づかいが好きです。家の中ですれ違う時に、私の負担にならないような綺麗な避け方をしてくれるのが好きです。一緒にお酒を飲むのが好きです。幸せです。ずっと側にいたいんです」

 空色の瞳が私を見つめる。

「俺は言葉は上手く言えるほうじゃねぇけど、俺もだ。お前と飲む酒はいい。お前が家にいる時の空気がいい。一人で暮らしてた時は一体どうやって生きてたんだかもう分からねえ。お前さんは、もう俺にとっちゃ欠かせない存在だ、キレイ」

 きゅ、と抱きすくめられる。

「髭、剃るか?」
「一度中身をちゃんと見てみたいってのはありますね。隠れてしまってて顔が全部見えないです。でも、私のタイプって人間の金髪の王子様だった筈なのに、今じゃアンフェさんの髭がとっても可愛くかっこよく見えるんですよ、どうしましょう」

「腕輪を先に作っとくべきだったな畜生、様にならねえ」
「腕輪って何か特別な意味があるんですか?」
「軽い意味なら俺のもんだから手を出すな、最上級なら俺の嫁だから手を出すな」
「どっちもあんまり違わないように思いますよ、それ」私はくすくす笑う。

 ほっぺは髭で埋まってるので(まぶた)にちゅ、とキスをしたら、アンフェさんはお酒を飲んでる時よりも真っ赤になったのだった。

++++

 後日髭をすぱっと剃ったアンフェさん。
 なんとイケメンだった。
 中東のイスラム教徒の人がヨーロッパで就職するために髭を剃ったTV番組を見たことがあるが、その人も色気だだ漏れの超イケメンだった。その現象がアンフェさんにも起きた。某指輪系ファンタジー映画に出て来るイケメンドワーフの王みたいな感じだ。

「……かっこいい!」
「そうか? 鼻が人間風で、ドワーフの女にゃついぞ顔を誉められた事が無ぇんだが。身長もドワーフにはでかすぎるし脚と胴の比率も人間に近いんで引かれるしよ。まあでも、キレイに良いと思って貰えるんなら俺が人間の血を引いてるのも悪くないな。ああ、初めて俺が先祖帰りで良かったと思ったぜ」

「私も、アンフェさんに喜んで貰えるなら、手入れしないと太すぎる繋がりがちな眉で良かった、団子鼻で良かった、この身長と体重で良かったと思います」

「お前それ、ドワーフにとっちゃ美人ポイントだからな? ドワーフが聞いたらキレイが自信過剰みたいな感じになってるぞ?」

 私はうひ、と変な声を出す。価値観の差って難しいね。


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 春になった。冬の間は外界との接触が無かったこの街にも、外からの人の流入がある。


――おい、例の異世界の落ち人だぞ。
――排水ポンプや魔道列車はあの娘の知識に基づいて作られてるとか。やっぱ連れて行って惚れさせるべきだったな。今からでも遅くねえ、行くぜ。

 見覚えのある男たちが近づいて来る。以前アンフェさんが私のことを頼もうとした商人たちだ。

「お嬢さん、お久しぶりです。どうですか、今度こそ一緒に人間の街に行きませんか。ドワーフの街ではお困りのこともあるでしょう、何かお力になれると思いますよ」

「すいません、私、人間の街には行きません」

 私は左腕に飾った金の腕輪を見せる。アンフェさんから贈られた、この世で一つだけの腕輪。

「こういうことですので」

 多分今、私はとても満たされた表情をしていると思う。 このひとたちには以前影でちょっとひどいことを言われていたような気がするけど、嫌な気持ちとかはもう湧いてこない。

 私は今、幸せだから。

「悪いキレイ、待たせたな、どうした?」
「なんでもないです。行きましょう」

 商人さんたちは食い下がって来ようとしたがアンフェさんが穏便に対処してくれて離れて行った。

 アンフェさんの髭は少し伸びた。髭のない顔立ちはとても好きだけど剃っても伸ばしてもどちらでもいいですよと告げてある。どちらも私の好きなアンフェさんだから。
 私は最近、結婚式の準備で忙しい。冬の間にドワーフの女友達も出来た。みんな職人気質だから紡績機械(糸を紡ぐ機械)を作って女性向けの手仕事とかを増やしたら超喜ばれたし仲良くなれた。


「好きです、アンフェさん。こんな幸せ、この世界であなたに会えなかったら、きっと知りませんでした」

 私は、作った花嫁衣裳を見ながら、幸せをかみしめて言う。

「俺もだ、キレイ。お前さんが俺のところに落ちて来てくれて、本当に良かった」

 こげ茶色の口髭が、ある程度短く揃えられた口に、優しく口づけをされる。

 こうして、異世界に転移した喪女である私は、いつまでも幸せに暮らしました。
 めでたしめでたし。

お読みいただきありがとうございました。

検索したらドワーフ相手の恋愛がまともになかったんでついやってしまった。
髭に埋まっててよく分からなかったけど髭を切ったら映画ホビットのトーリン・オーケンシールドばりになった感じ。
火の神の娘は凄い美女ってことです。

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