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こんにちは、秋風です。
一話目連載開始です。魔法少女リリカルなのはの世界に自分の作品のキャラクターが入るというのもどこか緊張します。間違いや矛盾が多く出てしまうかもしれませんが、読んで見てください。
秋風「魔法少女リリカルなのは~蒼天に舞う騎士~始まります」
第一話「落ちてきた天使」
「魔法を信じますか?」

「魔法?」

「そう、魔法です。」

これが僕の出会い。魔法という名の、不思議な力との出会い。

一話「落ちてきた天使」

出会ったのは小学6年生の冬。海鳴に珍しく雪が降った日だった。僕が自然公園でスケッチをしていたとき、その女性は突然現れた。それも、空から。

「あ、あの、大丈夫ですか?」

空から降ってきたのに、大丈夫かと聞くのはないだろうとも思いながら、一応女性に聞いてみた。僕はゆっくりと女性を起こした。女性は僕より年上で、20歳くらいか。薄紫色の長い髪が、とてもきれいな女性だ。一瞬、天使かと思った。

「は、はい・・・何とか・・・」

体は傷だらけ。そして冬にも関わらず袖のない服を着ている。寒くないのかな?

「あの、どこかで木登りでもしていたんですか?」

小学生の発想。突然上から降ってくる理由のひとつであるが、大人がそんなことをするわけがない。

「い、いえ・・・私は・・・その・・・」

「とにかく、これを着てください」

僕は羽織っていた少し大きめのジャンパーを女性にかけた。

「あ、ありがとう・・・えっと、君は・・・」

「僕は井上直人。小学校六年生です。あなたは?」

「私はマリカ・・・古代ベルカの融合騎です」

「ベルカ?融合騎?」

「あの、ここはなんという惑星ですか?」

突然聞かれたその言葉に、僕は動揺する。いきなりそんなことを聞くか?などと思う。

「ち、地球ですよ。当たり前じゃないですか」

「地球・・・そう・・・ここが・・・」

「あの、もしかして宇宙人とか言いませんよね?」

少し冗談交じりで言ったが、マリカさんは少し苦い表情になった。もしかして、あたったりしたのかな?

「当たらずとも遠からず・・・私は、異世界から来ました」

「い、異世界?」

マリカさんの言葉に、僕はわけがわからなくなった。異世界・・・正直そんなもの、何かの小説や、アニメでしか見たことがない。もしくはこの人がおかしいのか?そんな顔をしていると、マリカさんは僕に質問を投げかけた。

「あなたは、魔法を信じますか?」

「魔法?」

「そう、魔法です。」

そう言ってマリカは手から光を出した。それを見て、僕は絶句する。

「・・・・・・・・・!」

「これが魔法。正確には、古代ベルカの力です。今のは、ただ魔力を垂れ流しただけですけど」

「あの、ドッキリですか?」

思わずそんな質問をしてしまう。だが、マリカさんは首を横に振る。

「いいえ、紛れもない、現実です。」

「・・・・・・・・・」

もう、わけがわからない。すると、マリカさん腕から血が出てきている。

「っ・・・!」

「だ、大丈夫ですか?」

「私はベルカの融合騎。人間ではないのです。ただ、このままだとちょっとまずいです。」
確かに体の傷が所々光っている。しかし、その服装からか、とても震えている。

「歩けますか?」

「はい、少しなら・・・」

「少し歩きますが、僕の家があります。そこに行きましょう。」

「良いのですか?」

「あなたの言葉が真実なら、お医者さんに行くのはまずいでしょう?」

僕の言葉にマリカさんは頷き、僕はスケッチブックを脇に挟み、マリカさんを支えながら自然公園を出た。マリカさんいわく、阻害魔法というのを使っているらしく、自分達は人には見えないらしい。しばらく歩き、家に着いた。

「・・・大きな家ですね」

「そうですか?」

僕の家は一軒家で、確かに普通の家とは少し違う大きさだ。もともと財力があった亡き祖父の家を、僕と姉がそのまま使っている。

「さ、早く」

そう言って家の中に入った。家に入り、僕はすぐに部屋を暖め、救急用具でマリカさんの傷を手当てした。亡き父がアウトドアでキャンプに連れ出す機会が多かったので、色々なことを教えてもらっている。

「出来た」

少し不恰好だが、しっかりと処置は出来ている。後は自然に傷が消えるらしい。

「ありがとう。直人」

「ど、どういたしまして・・・」

初めて名前を呼んでくれた。僕はその言葉に、顔が少しだけ熱かった。人を助けてお礼を言われたからか。それともマリカさんの笑顔だからか。そんな顔を隠すように、僕は本題に入った。

「マリカさん。魔法のことと、異世界から来たのは信じますけど、どうして空から降って来たんですか?それも、傷だらけで。」

「はい。助けていただいたからには、きちんと話をしなければなりませんね。」
そう言ってマリカさんは静かに語り始める。

「私はミッドチルダという世界から来ました。そしてそこにはある組織が存在します。時空管理局という、さまざまな次元世界を管理する組織です。」

「もしかして、その組織に追われたとか?」

もしそうなら、僕も犯罪者か?などと思っていたが、マリカさんは首を振った。

「いえ、私は管理局に追われているのではありません。今回その組織は無関係です。話を戻します。私には主がいました。その人と私は旅をしていたのです。主の名は、ゼオン・クラウン。」

ミッドチルダの北西に歩いた平原。そこには二つの人影。それは一組の男女。

「主・・・もう休憩ですか?」

「あのな、マリカ・・・もう少し歩くスピードをだな・・・」

「そんなことを言ってたら、今日中に村に着くのは不可能ですよ?」

「まあそうなんだけどさ・・・」
赤い髪の男、ゼオンは、マリカにやれやれと思いながら歩く。ゼオンは元時空管理局武装隊の空尉であり、時空管理局では珍しい、古代ベルカ式の魔法を使う、数少ない騎士である。

「主、村が見えましたよ。」

「よかった、これで休憩できる・・・」

ゼオンはため息をつくが、それは突如起きた爆発によって掻き消された。

「なんだ!?」

「主、村が襲われています!」

「ちっ!行くぞ、マリカ!」

「はい、主!」

ゼオンは村へと駆け出した。そしてその村では、盗賊の一団が略奪を行っていた。

「ひゃははははは!金になるものと女は持って来い!それ以外はいらん!この村は我らシャドウがいただく!」

頭のような男が叫ぶ。家は破壊され、次々と殺戮が起きる。

「やめやがれ!」

ゼオンは叫び、自分の剣型アームドデバイス「メシア」を構え、盗賊に切りかかった。

「ギャア!」

近くにいた下っ端が倒れる。非殺傷設定なので、死んでいない。

「なんだ!?管理局の奴か!?」

「・・・違えよ、ただの旅人だ」

ゼオンはアームドデバイス「メシア」を構え、言い放った。すると、頭領の手下達が現れる。ざっと百人くらいか。

「テメェ・・・この人数を相手にしようってか!?」

「ああ・・・そうだ。マリカ、ユニゾンだ!」

「はい、主!」

「「ユニゾンイン!」」

ゼオンの髪が赤から、蒼に変わった。

「と、頭領!あいつ、古代ベルカの騎士だ!」

「ふん、それがどうした?俺もベルカの騎士・・・ユニゾンが出来るごときで調子に乗るな!」

頭領が駆け出し、斧型のデバイスと、メシアがぶつかった。

「おいおい、この程度か?」

「ぐ・・・ぬぅぅぅぅ・・・」

頭領と言われた男斧を弾かれ、そのまま蹴られる。

「いい加減観念しろよ。」

「誰がだ!野郎ども!やれ!」

『おお!』

手下達が一斉に襲い掛かって来た。

(まったく、こういうのは雑魚がやるよな)

(まったくです)

「メシア・・・フォームチェンジだ」

『Yes, My Master!Form change!』

メシアが普通の剣から大剣に変形する。

「この数だ、一気に決めるぞ!カートリッジロード!」

『Rode Cartridge!』

カートリッジがロードされ、大剣となったメシアに蒼色の雷が宿る。

「蒼雷一閃!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

その大剣の一振りによって、半数の盗賊が吹き飛ばされる。

「ひ、ひるむなぁ!」

再び敵が襲い掛かる。そこにいたのが全員だったわけではなく、次から次へと敵が出て来る。

「ちぃ・・・!」

(主!後ろです!)

「!!」

見ると、下っ端が剣を振り上げてきていた。それを間一髪で避けて叩くが、さらに来た剣を掠る。

「ぐっ・・・!」

(主!)

(平気だ!どんどんいくぞ!)

そう言って大剣を振う。戦闘開始から一時間。そこには盗賊があちらこちらに倒れていた。そして残るは頭領のみ。

「さあ、管理局に出頭するか、俺にやられるか?」

「ひっ、ひぃ!」
ゼオンはゆっくりと頭領に歩み寄る。その時だった。頭領の足元に魔方陣が発動する。

「くらいやがれぇ!」

その持っていた斧から砲門が現れ、その砲撃がアルベールを貫いた。

「ぐああああああああああああああああああああ!!!!!!」

(あ、主!)

「この・・・やろぉ!」

ゼオンが大剣で頭領を吹き飛ばした。

「ぐ・・・あ・・・・」

ゼオンは近くにあった木にもたれかかった。そして、ユニゾンが解除される。

「主!今治療魔法を・・・」

「大丈夫・・・だ・・・悪いな、ボロボロにしちまったな・・・」

マリカもボロボロだった。ユニゾンによって、そのゼオンのダメージがあったのだろう。すると、どこからか何かの音が聞こえる。それは盗賊団の増援のようだ。

「ちっ・・・増援か・・・」

「主・・・逃げましょう」

「駄目だ。村の人たちは置いて置けない。」

そう言ってマリカに自分のデバイス、メシアを渡した。

「主・・・?」

「我が名はゼオン・クラウン。その名とベルカの血において、古代ベルカ式デバイス『メシア』、融合騎『マリカ』との契約を破棄する。」

「あ、主!?」

『My, Master!?』

「いいか、よく聞け、これから俺はお前達を異世界へ飛ばす。そうすればお前達は助かるはずだ。」

「し、しかし主は!?どうして契約を・・・」

「俺はこれからこの村を守るために、戦う。ここで死ねば、契約したお前らに何らかの影響が出てしまう。なら、俺は契約を破棄する。」

「いやです!私は主と戦います!」

『Me too!』

二人の言葉にゼオンは首を振った。

「お前らは、ここで犠牲になったら駄目だ。お前達にはきっと幸せが待っている。だから、ここでさよならだ。」

ギルバが笑い、転移用の魔方陣を発動する。

「あ、主!」

「マリカ・・・いつか生きて会おう。メシアもな。・・・・希少技能発動「次元回路の旅人」時空転移魔法、出力最大。そうだな、一番魔法と関わりのない世界へ送ろう。管理外世界97番世界惑星名称「地球」・・・転送!」

「ゼオン!」
「はは、名前で呼んでくれたの、初めてだよ・・・マリカ」

そこで、マリカはメシアと共に、地球へと転送された。

「そして、私達はここにたどり着いたのです。」

「そうだったんですか・・・じゃあ、ゼオンさんは?」

「わかりません。信じたくありませんが、あの重傷であの量の敵に勝つなど・・・ただでさえ転送魔法は超高等技術・・・もしかしたら・・・それに、転送魔法は主の希少技能・・・私は帰ることすら出来ない・・・」

そう言ったマリカの目から、一筋の涙が零れた。

「マリカさん・・・」

「すみません・・・」

僕はしばらく考えた。僕からすれば、作り話にしか思えない。でも、マリカさんの流す涙は本物だ。そして、これまで魔法というものを少し見た僕としては、もう信じるしかない。

「マリカさん・・・僕はまだ、少し信じられない所も多い。僕は子供だから。でも、マリカさんの涙が本物だってことは、子供の僕でもわかる。」

「直人・・・」

「だから、僕の家でゆっくり考えてください。ミッドチルダに帰る方法を。」

「しかし、ご両親は・・・?」

「父さんと母さんはもうこの世にはいない。姉さんがいるけど、姉さんならきっとマリカさんのことをわかってくれるよ。」

事実、僕に両親はいない。二人とも事故で死んでしまった。今は姉が生計を立てている。

「ありがとう。直人。それでは、一つお願いが。」

「何?マリカさん」

「私と・・・いえ、私達と契約してください。」

「契約?」

「はい。見たところあなたにもリンカーコアが存在し、そして魔力の資質があるようです。」

いきなりのことで驚いた。自分にもそんな資質があるなんて、思いもよらなかった。

「それってつまり・・・?」

「はい、直人が私とメシアの主となる、騎士となるのです。」

「「・・・・・・・・・・・・」」

数秒の沈黙。そして・・・

「えええええええええええええええ!!!!!!!!!??????」
僕の絶叫が家に響いた。

それから数分後。僕は立ち上がり、古代ベルカ式アームドデバイス「メシア」を手に持っている、目の前にはマリカさんがいる。詠唱は一通り聞いたが、マリカさんが言うのに続くこととなった。

「では直人。私の後に続いてください」

「う、うん・・・」

「大丈夫、落ち着いてくださいね。それじゃあ、始めます」

そう言ってマリカさんは詠唱を唱え始めた。

「我が求めしは魔道の力」
「我が求めしは魔導の力」

僕がゆっくりとマリカさんと同じことを言う。

「契約の元、我が剣となり盾となれ古代ベルカの名の元に」
「契約の元、我が剣となり盾となれ古代ベルカの名の元に」

「「我が名は井上直人!古代ベルカ式アームドデバイス『メシア』ベルカ式融合騎、ユニゾンデバイス『マリカ』ここに契約を果たさん!」」

最後には声が重なり、足元にベルカの魔方陣が姿を現した。それは限りなく蒼い色だ。そしてマリカさんとメシアが光った。そして僕はメシアに声をかけた。

「ど、どうかな?」

『Yes, it’s perfect!How do you do?New My Master』(はい、完璧です!よろしくお願いしますよ?新たな主)

「う、うん・・・英語がわからないからあれだけど、多分よろしくってことかな?」

『That’s right!』(そのとおり)

「そのとおりだそうです。私も、よろしくお願いしますね?主」

「うん、よろしく」

こうして、この管理外世界97番惑星名称「地球」に一人の騎士が誕生した。


そして、3年後・・・

「やばい!遅刻だ!」

「主、急ぎましょう!」

「わかってる!マリカ、俺のバックの中へ早く!」

「はい!」

あれから3年、春である。僕・・・いや、俺はマリカ、そしてメシアと共に、騎士として日々鍛錬をしている。剣はマリカに教えてもらい、メシアにもある程度の基礎魔法を教わるようになった。しかし、いまだにミッドチルダへ行く方法は見つかっていない。俺は私立聖祥大附属中学三年生になった。来年は高校に進学しながら、バイトをして姉を楽させようと思う。

「直人!お弁当!」

「あ、ありがとう千草姉さん!」

「マリカちゃん、メシア!直人を頼むわね!」

「はい!」

『Yes!』

姉さん、井上千草はコックとして、高級レストラン『アトランティカ』で働いている。ちなみに姉には契約をしたその日に全てを話した。はじめは信じられなかったらしいが、マリカの魔法を見て、納得をしてくれた。そしてマリカ。マリカは今ミニサイズになっている。そのほうが俺に負担がかからないかららしい。さらに、マリカと呼び捨てにするのは、マリカ曰く、主が「さん」をつけるのはおかしいということだ。メシアは相変わらず忠実だが、面白いことも言って、和ませてくれる。

『My master. Hurry or you’ be late for school!』(主、急がないと学校に遅れます!)

「ああ!急ごう!」

そう言って今日も、俺は学校へと走り出した。

――――物語はようやく動き出す
第一話終了です。

え?なのはたちが出てこないって?まあまあ、焦らないでください。次の第二話より、ようやくなのはたちは登場するのです。今回は主人公の直人がどんな奴なのか、と知ってほしいために書きました。第二話より、なのはたちと出会うのです。まあ、あの子は悪魔なんで、直人がどう反応するか、ちょっと自分でも楽しみです。そしてこの直人は結構作者のやりたい放題がつめ合わさったキャラなので、なんだこいつと思うかもしれませんが、気長に見守ってやってください。

え?後ろで白い服を着た悪魔が笑って杖構えてるって?あはは、そんな馬鹿な・・・・・・

・・・・・・・・・

なのは「秋風君・・・少し、頭冷やそうか?」

秋風「・・・・・・・・次回、第二話『名前』TAKE OFF」

なのは「スターライトブレイカー!」

秋風「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


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