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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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 土日、昼夜が反転するタイミング。
 相変わらずギンヤンマは人が多い。
 一時間に一体しか出現しないのに、この混雑具合だと、銀を得られない人も多いんじゃないだろうか。
 加工できる勢が多分まだガストンやら第一陣組しかいないので、皆売りに回して、結果的に信頼性の高いガストンらに加工が回って来て儲りそうだ。

 さて、夜時間はどうしようか。
 クラスチェンジしたローヴォの行動は変わらない。
 ログインするとスティーブンは外出中で既にいなかったので、第一拠点へと出向く。

 どこへ向かうかと言えば、第一拠点のサイゼミアンである。
 本当の名前は、飯処【サイゼ&ミアン】だったりする。
 みんな語感が良いのでサイゼミアンって読んでいる。

「いらっしゃいませ! ってローレントさん!」

 入店すると、接客中のミアンが振り返って応対する。
 ここ、テイムモンスターオッケーかな?
 そんなことを考えながら、ご丁寧にテラス席に案内される。
 ああ、ダメなのね。

「大丈夫ですよ。でも満席なので、ごめんなさい」

「いえ」

 ご注文は?
 と聞かれたので鶏肉を持って来たから買い取って欲しい旨を伝えると、裏まで通された。
 カウンターキッチンでせっせとパスタを茹でていたサイゼがタオルで顔を拭うと、そのままやって来た。

「お店で会うのは久しぶりですね! あ、ローヴォちゃん! 目の色がすごく素敵になってる!」

「があう」

 クラスチェンジしても扱いは変わらなそうだ。
 小さい頃のローヴォを知っているメンツでもあるからな。

「宝石装備を装備したままクラスチェンジするといい」

「おお〜、うちにも番犬でも欲しいですね〜」

「いやサイゼ、飲食店よ。NPCの評価もあるの……、でも外なら……」

 ミアンも陥落。
 二人でローヴォに寄り添ってもふもふパーティしている。
 テラスとかその前に、飲食店従業者がペットにベタベタ触るのはどうだろうか。
 まあゲームだし関係無いよね!

 聞いた話、店舗を開業すると、所在地にグロウを修めなければならない。
 流石に売上額の一部を税金としてというのは無いが、グロウを支払うことによって町からそれなりのサポートを得られるようになるんだとか。

 一定の金額を払えるようになり、規模も拡大できるとNPC従業員を雇えるようになる。
 ブリアンの農場もそうだが、そう言った意味でNPCとは拡大に重要な人材だ。
 さー、俺も生け簀、何とかしないと。
 というか海が近くにないから何ともならんよね。

 事業拡大する程川が広い訳じゃない。
 というか第一拠点の範囲である川以外はモンスターがまだまだ湧いている。
 川の向こう側の人々を助けなければ、本格的な漁師活動なんて出来なさそうだ。
 いずれ、漁村かなんかのフィールドがあれば、そこへ拠点を移すのもいいかもしれん。

 いやまず漁師やるの?
 まあ、魚は嫌いじゃないし、新しいフィールド(海系)とか先行できそうだよね。


 さて夜の狩りはどこへ向かおうか。
 レベル上げを優先するなら、神経毒を利用してバトルゴリラに挑むのもあり。
 でもスティーブンの口ぶりからして、【毒殺者】の称号って他にも裏がありそうだった。
 怖い怖い。

 出来るだけ使わない方針だが、仕方ない時は良いよね。
 例えばPKとかさ。
 そう言えばすっかり鳴りを潜めたプレイヤーキラーだ。
 十六夜を追っていた連中に巻き添え食らった時が最後。

 久々に対人も経験しておきたい。
 そんな所だ。


『ローレントさん、護衛依頼があるんですが、受けて頂けますか?』


 現在進行形でインフォメーションメッセージがなる。
 フレンドからのメッセージでした。
 送信者はニシトモ。
 すぐに返信しておく。

 集合場所は北門。
 まあ、行商できる地域と言ってもテンバーとノーク間くらいしか無い。
 向かうとツクヨイが居た。

「ローレントさん、レベル二十まで上げまs……、はぁ、なんでそんなにレベル高いんですか」

 鑑定したのだろう、久しぶりに俺の顔を見たツクヨイはゲンナリとした表情をする。
 失礼な奴だ。
 チョップを食らわせておく。

「あた! HPへったらどうするんですか!」

「町だよまだ」

「おかしいですよ! 私だって寝る時間削って頑張ってるのにい! なんでレベル二十七とか、頭おかしいです!」

「狩りメインだから」

 俺からすれば、錬金作業しつつ狩りもするツクヨイのレベルの上がり方はかなり早い方だと思う。
 第二陣か、三陣かは忘れたが、それくらいの開きがあるのは仕方が無い。
 どっちにしろレベルが上がると次のフィールドに行かないとレベルが上がらなくなる。
 今のレベルでグリーンラビットを狩りしても、経験値が期待できない。

 レベルペナルティだっけ。
 公式にも記載してあった気がする。
 格上との戦いは経験値ボーナスがつく。
 そして、多対一とか状況によってもそういうボーナスがつく。

「経験値が一定ではない以上、雑魚狩りの旨味はありませんからねー! 錬金取っといて良かったです、何かと狩りのサポートが利くので」

 そう言いながらツクヨイはアイテムボックスからクリスタルを取り出すと見せて来た。
 何だ何だ?


【フェアリークリスタル・Ⅱ】
冒険を補助してくれる妖精を使役する。
使用後はクールタイムが必要。
・補助スクロール二種類使用可能。
・耐久100/100

【怒りのスクロール】
怒(攻撃力上昇・微〜中)の効果を得る。
時間経過と共に攻撃力上昇。
経過時間によってランダムで混乱等の行動制限異常状態が発生する。

【マナクリスタル(下級)】
錬金術師の位を表す合成物。
余剰魔素を貯めておける、錬金術師は補給可能。


 随分と魅力的なアイテムだった。

「怒りのスクロールは、西の農地の先にいるモンスター、ドッグプレーリーの素材から作れるんです」

 肥大化した肝臓だっけ。
 たしか俺もゲットしていた、何となくレアそうだったので取っといたのだが、怒りのスクロール。
 効果の程はわからんが、直接の攻撃力をあげるアイテムは道場二段と同格なのかな。

 戦士のスキルに直接攻撃力を上げるスキルは無い。
 身体能力向上で相対的に攻撃力は上昇するが、専用のバフは無い。
 だから皆スキルの攻撃力を上げる。

 そう言う意味で、HPが減るが攻撃力が上がる道場限定の【息吹】はかなり切り札とも言えるスキル。
 件の【息吹】だが、大概苦労しそうな連中用に取っておいたんだけどさ……。
 苦労しそうな奴ほとんど取ってそうで怖い。

「廃人怖い」

「こっちのセリフですよ! グレープレイヤー!」

「文字が違うな」

「くれいじぃぷれいやぁ!」

 ぶらっくぷれいやぁと何が違うというのだ。
 ところで、肥大化した肝臓はちょろちょろ保存している。
 ここいらでツクヨイに投げておくのも良いだろう。

「支払いはどうするんです? ニシトモさん経由でグロウ払いですか?」

「じゃあそれで」

「ぶらっくぷれいやぁの私としては魔石払いがありがたいなあ」

「魔石は多少貯めておくことをお勧めする」

「ですよねぇ」

 素材をドロップするモンスターは、コボルト、ゴブリン、オーク、オーガヤンマでした。
 必然的オーガも存在して、そいつも魔石を落とすだろう。

 何が良いたいかって?
 魔石を落とすモンスターは魔物らしいっていうか。
 何だか、動物系モンスターと違うイメージがある。

「そうだ、これ」

「はい?」


【鬼魔蜻蛉の魔核】
驚異的な自己回復力を生む核。
一定のレベルの魔物は心臓の他に核を持つ。


「錬金術で何とかならない?」

「ひええ、またとんでもない物を……」

 偶然、オニヤンマが勝手にクラスチェンジしてオーガヤンマになった。
 それを辛くも倒して手に入れたドロップアイテムだったりする。
 切り裂き翅も持て余してるし、虫素材本当に使えねー。

「うーん、エドワルドさんに尋ねてみます。流石にこれ程はぶらっくぷれいやぁの私でも皆目検討つきませぇん」

「頼む」

 売りに出すより、自分で消費する。
 それが良いだろう。
 お金稼ぎでニシトモとかレイラとかガッツリ生産職やってるメンツに勝てそうも無い。
 だったらそっちに素材を流して技術革新だ。

 ギブ&テイクでみんな返してくれるしね。
 本当、仲間に恵まれて良かった。
 あの時レイラが話しかけてくれなかったら、ゲーム続けてるかわからないしね。
 全部自分一人でこなすのは限界がある。

 狩り事態は意気揚揚とソロプレイだけど。
 さて、幌馬車を操るニシトモが到着した。

「遅れて申し訳ありません」

「いえいえ!」

「よろしく」

 三人で挨拶してる時に気がついた。
 なんでツクヨイがとも考えなかったが、そうかツクヨイが居るってことは、彼女も同じようにニシトモに依頼を受けていたのか。

 いつだかニシトモの行商に付いて行った時と同じ感じでツクヨイも居たから自然に会話しちゃってた。
 うわぁ、俺、最近ボーっとしてることが多いよ。
 平和ボケっていうか、もうずっと家に居るから訛ってるんだな。

 現実でも鍛錬再開しよう。
 うん、そうしよう。

久しぶりのツクヨイです。
彼女はエドワルドの元で錬金術スキルを学んでいます。
最初の錬金術プレイヤーという立ち位置で良いです。
そして基本的に闇魔法スキルオンリーで戦う女の子です。

次回、ツクヨイの闇魔法スキルについて触れます。
各属性で一応使い方が変わるように調節されています。

魔法は火、風、水、地、光、闇。
そして主人公の無属性。

武器、スキル、は各武器を所持し、それなりに使い込む(時間)ことで出現条件を満たしたり。
もちろん上位属性もあったり、魔物によっては使ってくる奴らも至り。
という調節です。

アポート?
完全にお遊びスキルです。笑

沢山の評価、ブクマ、そして閲覧いただけて嬉しい限りです。
もう少しこうしてほしいなど、ご要望がございましたら感想、活動報告にコメントお願いします。

そして毎度のこと誤字すいません。
毎日更新二ヶ月は続けます。

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