挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

45/429

-45-

「ブースト! フィジカルベール! メディテーション・ナート! エンチャント・ナート!」

 補助をかけなおして行く。
 オーガヤンマは、松明の火を警戒するようにホバリングしている。
 あの翅さえ何とかなれば。
 まだ勝機は見えてくる。

 まったく、日中の明るい時間帯から。
 何をやってるんだか。
 ……ゲームですけども。

 利き足を少し前に出して構えを取る。
 お互いに静止した状態で、先に動いたのは。
 オーガヤンマだった。

 噛み付きか、翅による一撃か。
 どちらにせよ、常に直線上に立つ。
 大きく避けても体力を消耗するだけ。
 だとしたら、常に正面に立ち、相手の選択肢を狭めることに努める。

 ややすり足気味に、線を読み移動する。
 どうやら翅での一撃を狙っていたようだ。
 俺が正面に構えたままだということをしったオーガヤンマは、大きく牙を剥き出しにして咆哮した。

「ハッ!」

 激突目前。
 肩幅に開脚し、そのまま膝を折って身体を沈める。
 背中が地面スレスレについてしまうほ程。

 目と鼻の先にはトンボの腹。
 クロスするように殴りつける。
 去り際、尾先が胸に突き下ろされる。
 上体を捻らせて、地面に肩肘つきながら躱した。
 トンボが通り過ぎたら、勢いを付けておき上がる。

 起き上がりの勢いで、片手をついて転回。
 身体を捻ってトンボの方を向く。
 大きく旋回し、再びこちらへ咆哮を上げながら突進。

 こうして冷静に見ると。
 行動パターン丸わかりだな。

 突進、斬れる翅、牙。
 そして細く尖った尾先。
 相手のHPは?
 うむ、三割削れてた。

 さて、またトンボの正中線に陣取り。
 ややスピードが遅くなってるようなので、攻撃魔法の詠唱。

「エナジーボール!」

 狙いは顔面。
 多少の効果はあるが、相手は既に一度食らっている。
 脅威にすらなり得てないのか、避けることもしなかった。

 通り抜け様に、翅で攻撃されないように。
 左右へゆらゆら展開できる歩法で、ぶらつかせる。
 そしてもう一発エナジーボール。
 からの、ヌンチャクを素早く取り出して一投。

 今度はこっちから突っ込むようにして。
 右足の甲でトンボの左の複眼を狙う。
 そのまま脚を引っかけると、力づくで飛び上がって頭に乗っかった。

 レイピアは!?
 出してねぇ!
 そんな暇もねぇ!
 毎回ねぇ!

 松明を逆手にくるっと持ち替えると。
 トンボの大きな翅に押し付けた。
 悲鳴が上がる。
 そして焼けるような匂いも鼻を突く。

 堕ちた。
 そう思ったときにはトンボの身体はきりもみ回転して藪に突っ込み。
 その反動で俺は大きく弾き飛ばされていた。

 俺のHPは?
 気付けば、あと三割。
 中級回復ポーションをストレージから出しておく。
 味は、まあ美味しくはないよね。

「ローヴォ!」

 呼び寄せると、装備を全て手元に引き寄せて、即行オーガヤンマの墜落した場所へ向かう。
 爪の無いサソリみたいになってら。
 目一杯、尾っぽを向けて威嚇してやがる。

 相手の体力も半分を割り込んでいた。
 松明はもう必要ないか。
 このまま火を消してアイテムボックスに入れようか。
 いや、だめ押しだ。

「ゴアアアゴアアアアア」

 最早トンボとは言い難い虫に松明を投げる。
 周りが燃えている。
 後で消火しとこう。
 怯えるような反応をするトンボ。

 やはり、虫には火が一番でした。
 少ししのびないが、弱肉強食だ許せ。
 六尺棒に大きく遠心力を乗せると。
 飛び上がって振り下ろした。

 流石にそれだけじゃ死なないか。
 そして地味に翅も回復して来てるみたいだったので。
 そのまま連続した打撃をプレゼントした。


[プレイヤーのレベルが上がりました]
[スキルポイントを獲得しました]
[テイムモンスター:ローヴォのレベルが上がりました]


 首尾よく、レベルが上がっていた。
 それだけの強敵だったと言える。
 さて、諸々の確認。


◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv5
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき][引っ掻き][追跡]
[誘導][夜目][嗅覚][索敵]
[持久力][強襲][潜伏]
※躾けるには【調教】スキルが必要。


 特に代わり映えがあるかといえば。
 ……無い。
 基本的な能力が向上してるのだろうか?
 そして俺も。


プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv18
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:4

【フィジカルベール】
・軽減Lv5/5
・熟練Lv5/5
・消費Lv1/5
・詠唱Lv1/5


 ふむ、これで熟練がマックスになった。
 これで軽減率が50%になった。
 ちなみに、この数値は自分の防御レベルで変わる。
 受けての技術ってことか。

 少し休憩したら森へ向かおう。
 消火した松明は、アイテムボックスに入れておく。
 その前に、オーガヤンマのドロップは?


【切り裂き翅】
魔力を通すと、震動し、切れ味が増す。
取り扱いには注意が必要。

【魔石(中)】
色々な素材として利用できる。
価値に比例して大きさと色艶が変わってくる。

【鬼魔蜻蛉の魔核】
驚異的な自己回復力を生む核。
一定のレベルの魔物は心臓の他に核を持つ。


 ドロップアイテムで気になるのは、鬼魔蜻蛉の魔核。
 驚異的な自己回復力を生む核と書かれてある。
 一定レベルの魔物は心臓の他に核を持つ?
 どういうこと?

 ……心臓二つあるってことかな。
 単純にそんな感じだろうか。
 文面から察するに、パワーの源って感じ。
 一段落して、森へ。
 狙いは、もちろん蜘蛛の糸でしょう。
 何かと有用なもので。


【ハントスパイダー】Lv4
森のハンター。粘性の糸で空を。
見え辛く細かい糸で地上を狩る。

【ジュニアスパイダー】Lv4
蜘蛛の子供。糸を作る力は無い。
すばしっこく飛び回り、群がり生きたまま食べる。


 さっそくいました。
 松明に火を灯すと、子蜘蛛に投げておく。
 わさーっと火から遠ざかる子蜘蛛。
 こりゃ、便利だな。

 今回、ローヴォに松明持たせてます。
 松明をくわえたローヴォが子蜘蛛の牽制をしてくれました。
 流石です。

 ハントスパイダーに相対し、レイピアを抜く。
 六尺棒で間合いを取ると。

「スティング!」

 ひと突き。
 悲鳴を上げるハントスパイダーに六尺棒を突き立てて。
 押し出すように距離を計る。
 そしてまたスティング。

 狙いは目です。
 一つひとつ潰して行きましょう。
 そんなこんなで蜘蛛は光の粒子に。
 消耗もほとんどない。
 うむ、完勝といった所だ。


【狩蜘蛛の糸】
狩蜘蛛の糸。粘性は無い。
かなり丈夫。


 今回は糸のドロップだけでした。
 ハントスパイダーは、地面付近にも糸を張り巡らせる。
 そして、その糸に引っ掛かった得物の震動を感知し襲いかかってくる。
 もちろん、木々の間に張られた糸も素材です。

 ガストン黒包丁をナイフ代わりに。
 断ち切って回収して行く。
 子蜘蛛の相手をしない分、経験値効率は良くない。
 が、素材は大きく集まる。
 蜘蛛狩りはそのスタンスで行きましょう。

「ガルルル!」

 そこまで深くない位置で、カメレオンと蜘蛛を狩っていると。
 ローヴォが唸り声を上げ始めた。
 これはもしかして、上ですか?

「うわっ!」

 見上げると、丁度蛇が飛びかかって来ていた。
 尻尾を枝に巻き付けてバネ仕掛けのようにビョンと。
 慌てて身を屈め、前転して避ける。
 すぐに向き合って鑑定してみた。


【チェインバイパー】Lv8
強烈な出血毒を持つ蛇。
毒で動けなくして、丸呑みにする。


 レベルがこの間、俺がやられた蛇と一緒だ。
 無心で補助魔法を詠唱セットする。
 やる気十分です。
 リベンジマッチと行こう。

「ブースト! フィジカルベール! メディテーション・ナート! エンチャント・ナート!」

 チェインバイパーの全長は二メートルないくらい。
 鎌首をもたげると、頭を揺らしてこちらを窺っている。
 得物は六尺棒でいいや。
 毒に頼る狩猟生活のためか、蛇の太さはそこまでではない。

 先手必勝。
 六尺棒を振り上げずに、蛇の首元を抑えに行く。
 ……取った。
 蛇が抵抗するように棒に巻き付いて行く。
 尻尾の部分を掴むと六尺棒から解放して。
 大きく振り回す。

 ジャイアントスイング。
 そして、大きく遠心力を伴って、森の木に頭部をぶつけるのだ。
 HPは?
 まだ半分残っている。
 だが、蛇は痙攣しながら動かなくなった。


【チェインバイパー】Lv8 脳震盪


 お、状態異常発生している。
 どうする?
 下手に刺激して手負いの獣みたいになられても困る。
 レイピアから大剣へと武器を変え。
 転位させて首を切り離した。
 うむ、今日は大剣背負って行くことにしましょう。
 久しぶりに使ってやらないとね。


【鎖蛇種の出血毒】
毒腺。
血が止まらなくなり、血管系の細胞を破壊し出血させる。

【鎖蛇種の毒牙】
折り畳めるような構造をしている。
毒牙の中には毒を注入するための管が通っている。


 相当危険な代物をゲットしました。
 スワンプスネークの牙は穴があいてて脆かったけど。
 こっちは管だってね。
 表記がよくわかんないけど、この折り畳める牙は凄く良いと思う。
 思いつく武器は、暗器。

 牙自体に毒属性を持つかといえば。
 そうじゃない。

 ちなみに、レイラからちょろっと小耳に挟んだ話なんだけど。
 魔法による毒ダメージは、魔法による解毒が可能なんだそうだ。
 だが、自然由来の毒は、薬師や錬金術師による解毒剤の処方が必要なんだと。

 何がいいたいかって?
 蛇毒に解毒魔法は通じないみたいね。
 ……恐ろしい。

 さて、少しずつ日が落ちてくる。
 東南東の森のモンスターも、夜モンスターへと移り変わって行くようだ。


【モスチート】Lv6
翅には感覚を狂わせるような模様がある。凝視注意。
鱗粉には混乱属性が付与されている。

【マジックビートル】Lv1
硬い甲で守られた虫。
色んな種類がいる。


 こっちに向かって真っ直ぐ飛んで来た。
 どうやら、松明の火にまっしぐらと言った模様。
 所詮、飛んで火にいる夏の虫。
 自分から炎ダメージくらってどうする。

 と、思ったら。
 視界がぶれた。
 何が起こったんだ?


プレイヤーネーム:ローレント
状態:混乱(小)


 目が回ると言うのだろうか。
 モスチートを見ていたら、腹に衝撃を受けた。
 マジックビートルというなの、カナブンの突進攻撃である。
 補助魔法すらしていない状態だった。
 HP半分減ってる。

 ローヴォは?
 三匹いるぞ。
 あれ、こっちにきて。
 俺の脚に思いっきり噛み付いて。

「いてえええ!」

「ガウガウ!」

 どうやら、叱咤激励を貰ったようだ。
 痛みによって混乱も解けている。
 いつもありがとうローヴォ。
 さて反撃だ。

 モスチートはこの際シカト。
 先んじてマジックビードル。
 いや、マジックカナブンを倒そう。
 硬い敵には殴打武器。

 六尺棒からヌンチャクに変える。
 そして突進のタイミングに合わせて左にフットワークして躱す。
 厳密に言うと、八卦掌の扣歩と擺歩。
 回転しながらヌンチャクを振るう。

 地面にひっくり返ったカナブンの甲羅に大剣を落とす。
 一瞬カナブンが光った。
 そして大剣は弾かれてしまう。
 硬い。

「ブースト!」

 仕方ないので、節部に抜き手を突っ込んで、無理矢理にでも甲翅を引っ剝がしてしまう。
 外皮が硬いだけなので、内側からは脆かった。
 そして隙間に大剣を【アポート】して勝利。

「フィジカルベール! メディテーション・ナート! エンチャント・ナート!」

 セットした詠唱が間に合った。
 よし、それではモスチートの相手をしよう。

 と、思ったらですね。
 大きなフクロウが大きな蛾を捉えてついばんでました。


テイマーネーム:十六夜
テイムネーム:ブルーノ
【モリフクロウ】森梟:Lv1


 ……!?
 テイムモンスターだ!

プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv18
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:4

◇スキルツリー
【スラッシュ】※変化無し
【スティング】※変化無し
【ブースト(最適化・補正Lv2)】※変化無し
【息吹(最適化)】※変化無し
【エナジーボール】※変化無し

【フィジカルベール】
・軽減Lv5/5
・熟練Lv5/5
・消費Lv1/5
・詠唱Lv1/5

【メディテーション・ナート】※変化無し
【エンチャント・ナート】※変化無し
【アポート】※変化無し
【投擲】※変化無し
【掴み】※変化無し
【調教】※変化無し
【鑑定】※変化無し

◇生産スキルツリー
【漁師】※変化無し
【採取】※変化無し
【工作】※変化無し
【解体】※変化無し

◇装備アイテム
武器
【大剣・羆刀】
【鋭い黒鉄のレイピア】
【魔樫の六尺棒】
【黒鉄の双手棍】
装備
【革レザーシャツ】
【革レザーパンツ】
【河津の漁師合羽】
【軽兎フロッギーローブ】
【軽兎フロッギーブーツ】
【黒帯(二段)】

◇称号
【とある魔法使いの弟子】
【道場二段】

◇ストレージ
[スティーブンの家の客間]
セットアイテム↓
[カンテラ]
[空き瓶]
[中級回復ポーション]
[夜目のスクロール]
[松明]
※残りスロット数:7


◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv5
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき][引っ掻き][追跡]
[誘導][夜目][嗅覚][索敵]
[持久力][強襲][潜伏]
※躾けるには【調教】スキルが必要。
ーーー





時間が無いです。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ