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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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 フィッシャーガーを吊る時に使っていたロープを垂らして崖下へ。
 適当な岩に縛り付けておきました。
 階段は?
 見当たりません。


【ウェストバイソン】Lv13
西の草原に生息する野牛。
温厚だが、一度怒ると手が付けれない。
群れで行動する。

【ウェストバイソン】Lv14
西の草原に生息する野牛。
温厚だが、一度怒ると手が付けれない。
群れで行動する。

【ウェストバイソン】Lv12
西の草原に生息する野牛。
温厚だが、一度怒ると手が付けれない。
群れで行動する。


 軒並みレベル10越え。
 クラスチェンジ組では無さそうだ。
 と、いうことは。

 修行の地に居た。
 ワイルドベイグランドと同じようなタイプ。
 見ただけで格上だとわかる。
 そして群れは十頭以上でひとつのグループ。
 それが幾つもある。

 崖を下って同じ地面に立ってみると。
 野牛の大きさがわかる。
 大体アメリカバイソンって600キロくらいあるんだっけ?
 うん、それくらいあります。
 短いが尖った角を持っている。
 あれで突かれたらひとたまりもないだろう。

 バトルゴリラとどっちが危険なのか。
 ……単純に、個体値でいうと。
 霊長類に軍配が上がりそうだが、群れを形勢している分。
 圧倒的なバイソン。

 どうする?
 大人しく崖を登りましょう。
 ローヴォは背負っています。

「おす、やってるか?」

 崖を登るとトモガラが居た。
 他にも居る様だった。

「俺とは久しぶりだな?」

「こないだは資材ありがとよ」

「久々の狩りである」

 ミツバシ、イシマル、ガストンだった。
 珍しい顔ぶれだ。
 樵夫、細工師(サブ漁師)、石工、鍛治師が揃っている。

「サイゼがローレントが牛肉取ってくるかもって言ってたから、気になって見に来た」

「だが一人じゃ厳しいみたいである」

 トモガラがそう言って、ガストンが頷く。
 見たらわかるだろ。
 だから崖の上まで避難して来たんじゃん。

「……下手に石階段作ったら登ってくるか?」

「いや、どっちにせよ崖の端まで行けば坂になってそうだ」

「初めてきたけど流石にでけーな」

「刃、通るであるか?」

 イシマル、ミツバシ、トモガラ、ガストン。
 それぞれ四人が思い思いに野牛を見た感想を口走っている。
 だが、牛肉を諦める気はサラサラ無い様だった。

「見てろよ」

 俺はトモガラにそう告げると。
 銛を取り出した。
 そして一投。
 牛の悲鳴が上がる。

 銛を【アポート】で引き寄せると。
 もう一投。
 引き寄せて、もう一投。
 引き寄せて、もう一投。

「おいおい」

 トモガラの呆れる声がする。
 牛は完全に殺気立っていました。
 そしてわらわらわらわらこっちに近寄ってくる。
 崖は三メートルくらいある。
 流石にこっちまでこれないだろ!

「漁師、この後どうするんだよ」

 イシマルがわらわらする野牛に気圧されながら言った。

「屈強な男が揃っているんです」

 フィッシャーガー用のロープを輪にして投げる。
 適当な野牛の角に引っ掛けた。

「ほら引っ張りますよ! 私は攻撃します!」

 ミツバシが嘆いた。

「……やっぱりこうなるよな!! ブースト!!」

「500キロ以上はあるぞ! こうなりゃやけじゃい! マッシブ!」

「これは流石にどうかと思うのである、マッシブ」

「おらおら投擲できんのお前だけだぞ、俺らがやられる前にあの暴れ牛弱らせてくれや! ハイブースト! マッシブ! 木の呼吸!」

「わかってる! ブースト! メディテーション・ナート! エンチャント・ナート!」

 俺としては、生産職三人がマッシブ持ちのパワータイプなことが驚きだ。
 ガタイ見たらわかるけどさ。
 ミツバシは細工師だから、弓を持っている。
 あれ、こっちに参加した方がいいんじゃない?

「ミツバシさん、撃てます?」

「よしきた!」

「三人であるかっ! ふんっ!」

 ガストンの溢れんばかりの上腕二頭筋が膨れ上がった。
 俺とミツバシのコンビで、ロープで括り付けた野牛を攻撃して行く。
 得物は?
 銛だ、抜かずにひたすら投げて出血させよう。
 そうだ、毒を使え。


【沼蛇の毒腺】
麻痺毒を持つ。
毒性は並み。


 効くかどうかわからんが、ビンに入れなおして保存してる沼蛇の毒を使う。
 麻痺すればこっちの物だ!

「助かる!」

「うおおお! 石工の腕力、そろそろ厳しいぜ!」

「しのごのいわずにやるである!」

「思ったけどさ、猟師って居る? 肉屋でも良いけど、流石にドロップにすると勿体無いよなあ」

 トモガラだけ、暢気なことである。
 ガストンとイシマルのレベルは共にレベル13程。
 生産職にしては高い方だと思う。
 ただ、俺とトモガラは既に17くらい。

 この余裕も裏ステータスと言う物なのだろうか。
 お、動きが遅くなった。
 背中に銛を指しまくって大分血が出てる。

 ミツバシの弓は?
 脚狙いでした。
 わかってるじゃん!

 お陰で引く力も大分収まってると思う。
 崖下を削っていた野牛の群れも徐々に怒りを収め。
 俺らが拘束している野牛の集団を残し、遠くに離れて行ってしまった。
 それでも一つの群れである十数頭は、しつこく残っている。

「大剣はあるであるか?」

「ああ、丁度真下ですし」

「壊れたら直すのである、早く仕留めてほしいである」

「了解」

 装備をレイピアから大剣へと換える。
 久しぶりのこの重さ。
 今だったら振り上げれないことも無い。
 とりあえず位置エネルギーが十分に取れるように。
 大きくジャンプして手先に【アポート】だ。

 地面に突き刺さった音の代わりに。
 野牛の大きな悲鳴が聞こえる。
 これまでに無い悲鳴だ。
 お、HPめっちゃ減ってるやん。
 かなりしぶとかったのだが、残す所僅か。

 最早後ろ足は引きずっているので。
 背骨を両断できたのかな。
 大剣を転位して、引き抜くと。
 背中からドパッと大量の血が溢れ出た。
 そしてそれだけでHPは全損し、ピンと張られたロープもしなる。

「やっと終わったのか? イテテテ」

 イシマルがロープを持っていた手に息を吹きかけながら崖下を覗き込む。
 摩擦で相当痛かったのだろうか。
 HPもちょびっと減っているような。
 気がしないでもない。

「ロープはまだあるであるか?」

「一応」

 完全に死んでしまったら、群れとしてみなされないみたいで、野牛達は倒れた野牛を見捨てて、遠方で草を食べる作業へと戻ってしまった。
 崖下へ降りて解体スキルを使った方が良いのだが、わらわらと突撃して来た野牛の群れを前にして、誰一人として下へ降りようとは思っていないみたいだった。

 首尾よく、野牛の脚にロープを投げて。
 そのまま四人で再び引きずりあげた。
 崖上に上げると、ステップカイトが虎視眈々と狙い始めた。
 それはローヴォに見張らせるとして。

「やっぱ勿体無いよなあ」

「解体スキルで肉はどれだけとれるのか」

「四~五じゃね? 体格からして」

 そうぼやく三人に対して。
 ガストンが言い放つ。

「ならさっさと猟師を取るである。出てるけど無視してたのだろう?」

 言ってはならん、一言をだ。
 猟師を一度取ると、否応無しに捕獲対象モンスターは生産仕様の解体になる。
 するとどうなるか?
 オークをバラせるようになるんだが……。

 一々選択するのが、怠くなるんだよね。
 食べれるモンスター限定なんだけど。
 肉素材落とさなくても、もしかしたら全てのモンスターが食べれるかもよ?
 そんなことになったらとんでもない。

「お前やれよ」

 トモガラがキラーパス。

「漁師も猟師もかわんねーよ」

「だったら樵夫とマタギかねたらいいだろ」

 どっちかって言うと、猟師のイメージは森。
 だったら樵夫やってるトモガラ合ってる。
 これは俺の主張である。

「……いや俺石工だし」

「俺、すでに細工師と漁師で二つもってんだけど」

「俺樵夫だし」

「鍛治師である」

「漁師だ」

 結果、止むを得ず。
 大人しく解体スキルで光の粒子に。
 野牛の巨体が消えて行く中。
 俺が得たドロップは。


【西野牛の肉(肩ロース)】
やや筋が多いが脂肪分が適度にある風味の良い部位。

【西野牛の肉(ヒレ)】
きめの細かい柔らかな部位。

【西野牛の肉(リブロース)】
きめ細かく、味わいのある部位。


「おまえサーロインとか狙えよ」

「無理言うな」

 これが各種二つずつ。
 六ドロップでした。

「石工、力仕事、リブロースを所望だぜ?」

「なら俺はヒレでいいや、細工師だし?」

「よし、良い所は全部やるから樵夫は肩ロースを二つ寄越せ」

「お前ら、鍛治師の恩を忘れたであるか?」

「ちょっと、優先権を。漁師に」

 主張は譲らない。
 結果的にジャンケンになった。
 ジャンケンで無類の強さを誇るのがトモガラ。
 あいつ、動体視力良いからな。

 リブロースゲット!
 トモガラはちゃっかり肩ロースを二つ得ていました。
 次にガストンがリブロースで。
 イシマルとミツバシがヒレ。

「俺は希望通りだし?」

「ちくしょう……、俺はジャンケンよえーんだよ!」

 気の毒だった。
 ぶっちゃけ、もう一頭狩っときたい所だったりする。
 女性陣の分をだな……。

「それは重要事項である」

 言葉に漏れていたようで、聞いていたガストンが同意した。
 自分らだけ良いものを食って、後に何を言われるかわかったものじゃない。
 皆口々に同意するってことは、恐いのだろうか。
 いや、恐いな。

 毒とか盛られかねんし。
 もしかしたらサンドイッチの具を下手物に。
 おおう、もう一体狩りましょ。

「がうがうがうがう!!」

「あ、やべ」

 抗議の声がもう一つあった。
 完全にローヴォの取り分を忘れていた。
 ジャンケンの仕切り直しは?
 するつもり無いようですね。

「次は少なめの群れを狙うのである、やや大人しい個体をである」

 タゲ取りはミツバシがやってくれました。
 初めから麻痺毒縫ってます。
 というか毒腺から毒が出なくなった。
 また補充にいけば良いか。

 と、言う訳で二頭仕留めて。
 他も同じような感じだった。
 今回はリブロースが無く追加で【肩バラ】と【ともバラ】でした。
 うむ、悪しき考えはみんな持たずに済んだ。

 ここでサーロインなんか出ようもんなら。
 疑心暗鬼に陥って、食いもん大戦争だ。
 食べ物の恨みは恐いぞ。

「あら、早かったじゃない?」

 公園にはレイラ、サイゼ、ミアン。
 そして珍しくツクヨイとセレクも居て。
 そろって仲良くお茶していた。

 まだ昼前で、かきいれ時では無いらしい。
 女子トークが繰り広げられていたのか?
 顔が赤いぞセレク。
 ってか用事終わって帰って来たのかな?

「ローレントさんたち、もしかして」

「その、まさかである」

 こういう集団の時はガストンが受け答えることになっている。
 安定のガストンガストン。
 テーブルの上にどんどんどんと肉を乗せて行く。

「おおおおおお!」

 声が上がった。
 肉の色で気付いているだろう。
 というか、鑑定したらわかると思うが。

「牛肉ですか!?」

 と、サイゼ。
 俺らは頷いた。
 そしてガストンが言う。

「これは女性陣のである、自分らの取り分は既に持ってある」

「……余りじゃないでしょうね?」

「ち、違うである。それはちゃんと一頭分のドロップである」

「別になんでも良いけど?」

 レイラの疑り深い目が刺さる。
 ガストン負けるな。
 だが、特に部位は気にしてない様子だ。
 女性陣ならば、皆で分け合うという選択肢が有る。
 食べきれない分は、皆でシェアだ。

 男性陣には?
 そんな選択肢あってたまるか。
 と、いうことで。


【リブロースステーキ】
非常にジューシーな味わい。
満腹度持続。
スタミナ上昇。


 ほおお。
 色々と効果があるのね。
 味は?
 申し分無い。

 自分で焼いたら肉って硬くなるよね。
 でも、サイゼすごいです。
 柔らかいです。
 サイゼパワーはんぱねー。

 ローヴォは?
 夢中で食べてます。
 生より焼いた物の方が好みみたい。

「樵夫、米が欲しい」

 すっかりその口調にハマってしまったらしい。
 みんな口々に同意していく。

「細工師、カツ丼にしたい」

「石工、細工師に同意」

「鍛治師、ステーキソースが欲しいである」

「調理師、調味料つくる」

「薬師、はスパイス?」

「裁縫師、ローストビーフが食べたい」

「錬金術師、そこまで肉好きじゃないかもしれまおえっ」

「ウェイトレスってなんて言えばいいんでしょう?」

 みんな至福の時間を過ごすのであった。
 米は、ブリアンが何とかしてくれるはず!
 食べ終わると、少し顔色を悪くしたツクヨイが近づいて来た。
 こってり嫌いなのかな?

「錬金素材受け取りました、おえ、……その、おえ……」

「水、飲んで来たら?」

「はい」


プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv17
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:4

◇スキルツリー
【スラッシュ】※変化無し
【スティング】※変化無し
【ブースト(最適化・補正Lv2)】※変化無し
【息吹(最適化)】※変化無し
【エナジーボール】※変化無し
【フィジカルベール】※変化無し
【メディテーション・ナート】※変化無し
【エンチャント・ナート】※変化無し
【アポート】※変化無し
【投擲】※変化無し
【掴み】※変化無し
【調教】※変化無し
【鑑定】※変化無し

◇生産スキルツリー
【漁師】※変化無し
【採取】※変化無し
【工作】※変化無し
【解体】※変化無し

◇装備アイテム
武器
【大剣・羆刀】
【鋭い黒鉄のレイピア】
【魔樫の六尺棒】
【黒鉄の双手棍】
装備
【革レザーシャツ】
【革レザーパンツ】
【河津の漁師合羽】
【軽兎フロッギーローブ】
【軽兎フロッギーブーツ】
【黒帯(二段)】

◇称号
【とある魔法使いの弟子】
【道場二段】

◇ストレージ
[貸し倉庫]
セットアイテム↓
※残りスロット数:10

◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv4
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき][引っ掻き][追跡]
[誘導][夜目][嗅覚][索敵]
[持久力][強襲][潜伏]
※躾けるには【調教】スキルが必要。
ーーー




生産男衆が集まれば。
綱引きが始まる。
屈強な男達ですから。笑


毎度のこと誤字申し訳ない。
毎日更新できるだけがんばります。
今週はスペシャル無し。
来週、再来週は、覚えてたらスペシャルいけるかも。


アメリカ産のステーキ用の一枚肉が欲しいのに。
いつも行くスーパーは国産サーロイン100g700円で売ってる。
g/7円なら、私の焼き方は下手糞なので。
某立ち食いステーキ屋で食った方がマシ。



でも、豚肉の方が好きです。
+注意+
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