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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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『できてるわよー』

 セレクからのメッセージはそれだけ。
 実にわかりやすい。
 俺好みのメッセージだ。
 修繕依頼していた装備を取りに行こう。

 本日も午後六時からのログイン。
 月曜の長い夜も終わり、平日の夜はいつも通り。
 ゲーム内時間では朝を迎えている所だった。

「はいこれ」

「ありがとうございます」

「また何かあったら持って来てね! 私、これから用事あるからまたね!」

 そう言ってセレクはすぐにログアウトしていった。
 もしかして、待たせてしまっていた?
 そう考えると申し訳ないな。
 わざわざログインしてて貰って。

 今度なんかレアな物見つけたらわたそう。
 いつものお礼だ。
 お次は公園へ。

「いつもありがとうございます」

「いいえー、毎回利用してもらえてこちらも助かってますから!」

 朝食と、昼食を包んでもらう。
 昼食は食べやすいサンドイッチだ。
 もうこれは定番だ。
 ローヴォも喜んでいる。

「はいどうぞ」

 目の前に出された物はチキンソテー。
 兎ではない。
 青空食堂ってのも中々乙なもんです。
 うむ、ハーブが効いている!

「ブリアンさんからちょくちょく貰ってるんです」

「そうなんですね、美味しかったです」

「はい! お粗末様でした!」

 ラインナップよ、どんどん増えろ。
 魚の供給は?
 まだまだ少なそうだ。
 種類だってそんなにいないし。
 川だと限界があると思われる。

 今の所道具は作っておくが、川に入るつもりは無い。
 漁に出てほしくば、バルサもってこい。

「ちょっとローレント、この間渡し忘れてた分。あと諸々の精算分もあるわよ」

 丁度良い所にレイラが姿を表した。
 木箱に入れられた中級回復ポーションを受け取って行く。
 デスペナで減ってしまったグロウもこれで当分安泰か?

「私からはこれを」

 食器を片付けたテーブルにおいて行く。
 売り出せるのは錬金素材や虫素材かな。
 カメレオンの皮に高値は着くかな?

「うーん、錬金素材は引き取り辛いわ、どうする?」

「ツクヨイさんに全て投げてください、お代はいりません」

「わかったわ。あれ、この銀はどうするの? ってか銀!? どうしたのこれ」

 銀インゴットに驚くレイラ。
 こっちは高値で売れれば良いのだが、多分ガストンの技術革新に使われるであろう。
 そんなことを想像した。

「いいわよ、ガストンに相談するわ。多分うちの生産チームで何か出来ないかやってみる。この銀でできたトンボの翅もどうにかするわ」

「助かります」

「他にはある?」

 アイテムボックスを探ってみたが、特にこれと言った物は無さそうだった。
 少しだけ取ってあった薬草も渡しておく。

「そうだ、死に戻りしたんですって? 次は何にやられたの?」

「毒蛇です。大きめの毒蛇、出血毒でした」

 あと、藪の中には沼蛇という麻痺毒をもった蛇も居る。
 麻痺毒ってことは神経毒ですかね。
 そして、それに関して、毒消し薬を貰いたいと尋ねてみる。

「毒消し? いいわよ、さっきの薬草の代金はそれで相殺する?」

「お願いします」

「でも強力な毒みたいね、多分限界があるから薬師と同じこともできる錬金術師との協力が必要ね。ツクヨイと研究に当たってみましょう。できれば狩って来てほしいんだけど? その蛇」

「機会があれば、是非とも」

 ええ、是非ともリベンジマッチを果たしに行く予定だ。
 それまでにはレベルを上げておくぞ。
 ローヴォを連れて公園を出ると、そのまま西門へ。

 何気にかなり久々の西のフィールド。
 プレイヤーはそこそこ。
 既に野良でパーティを組んでいたり。
 ソロだったり。

 色んな人がいる。
 グリーンラビットは狩り尽くされているようで。
 正直言って、モンスターより多いかもしれん。

 そのまま進むと、農地が見えてくる。
 麦畑だっけ?
 詳しい話は知らないが、ブリアンが居た。

「ここここんだぁっ!」

「おはようございます」

 強烈な訛りも、なんとなく意味がわかるようになって来た。
 オーバーオール姿のブリアンは、肥料の入ったバケツを両手に持っている。

「いつだがもらっだ魚のアラすだ、ファーマーの魔法には、植物の成長を促進するスキルとかがあるんだもんで、レベルさ上げて、ようやくここまでこぎ着けたんだよ」

「お役に立てて良かったです」

「今日ばローレントさんに貰っだ種さ埋めにいくだ」

「何が芽生えるのか楽しみです」

「んなこだあいいが! 敬語さやめでぐれ? な?」

「お、おう」

 ドでかい図体に笑顔で迫られると。
 流石にノーとはいえなかった。
 まあ、本人がそうして欲しいなら。
 対応はしますとも。

「ちなみに、どごさいく?」

「農地の先が解放されたんだって?」

「んだ」

「そこ」

 トモガラとの会話もそうだが。
 敬語なくなると、急に語彙が不足するっていうか。
 必要最低限で良いよねってなるんだよね。
 ブリアンも話の流れでわかってるっぽいから。
 それで流しておくだよ。

「てんばーたうんの農家の人たつが、農地の魔物が何とかすれば、前みたいに家畜を放しておげるようになるっで、言ってただよ」

「そうなん、家畜って?」

「そこまでは聞けなかっただ」

 これは、農業の先の草原にも。
 エリアクエストとか、そんな感じの予感がする。

「では」

「がんばるだ~」

 農場を少し案内してもらってから。
 ブリアンに見送られてそのまま更に西へ歩いて行く。
 ローヴォは朝焼いたばかりのパンを貪っていた。
 食べ物に目が無いのは、俺もか。

 さて、少し甘い風味のあるパンを齧りながら。
 西の草原の奥の農場を越えた西の草原。
 ややこしいが、ここも西の草原の一部なのだろうか。
 まあ、そんな所へ出た。

 ふむ、この時間帯、誰か人が居ても良さそうだが。
 誰もいないみたいでした。
 夜は農場に入るのが厳しくなる。
 もう少し陽が真上に登ってから、来れるプレイヤーは来だすんだろうな。


【ステップカイト】Lv8
草原の空を縄張りにする鳶。
少し臆病。
隙を付いて襲いかかるのが常套手段。


 鷹ではなくて鳶でした。
 タカじゃなくてトンビ。
 ピーヒョロロロという声と共に。
 ローヴォに向かって急降下。

 そして、ローヴォは特に問題なく迎撃。
 翼を前足で抑えると、喉元をひと噛み。
 弱い。
 だが、子供の頃のローヴォだったら。
 絶対に連れ去られてたな。

 それを見ていた周りの鳶達。
 すっかり降りて来なくなりましたよ。
 それもそれで辛いんですが。
 ドロップは?


【草原鳶の羽】
矢羽に用いると、飛距離のアップが見込める。
滞空補正がかかる。

【草原鳶の嘴】
硬く鋭い嘴。


 食材は残念ながら落とさなかった。
 猛禽類って食べれるんだっけ?
 食べれないことも無いけど。
 個体数相当少なそうだよな。

 どんどん歩いて行く。
 草原な分だけ、ポップするモンスターがわかりやすい。
 次のモンスターは、


【ドッグプレーリー(雄)】Lv8
草原に住む鼠の魔物。
大人しい。
犬のような鳴き声でなく。

【ドッグプレーリー(雌)】Lv5
草原に住む鼠の魔物。
大人しい。
犬のような鳴き声でなく。


 モロじゃねーか。
 モロじゃねーか!
 見た目はプレーリードッグが大きくなったバージョン。
 巣穴を掘って生活しているようだ。

 雄は一夫多妻制で、雌を多く囲っているようだ。
 今回見つけた群れは巣穴の周りで寛いでいる。
 何だ、この日和ってしまう光景。

 あ、鳶にドッグプレーリーの雌が攫われた。

「キャンキャン!」

 様子がおかしかった。
 焦るように高く飛ぼうと翼を動かす鳶。
 そしてドッグプレーリーの鳴き声が変わった。

「グルルルアア!」

 バフンと煙が上がって。
 ドッグプレーリーの雄が巨大化した。
 筋骨隆々になって、飛び上がった。
 そして鳶に連れられた雌を奪い取ると着地。

 着地する頃にはシュ~と縮むように。
 元の愛くるしい姿に戻っていた。
 ……なんじゃこりゃ。

 とりあえず群れに向けて【エナジーボール】を撃ってみる。
 呆気なく雌は散り散りになった。
 雄はどうなる?

「キャンキャン」

 そのまま息絶えてました。
 何なんだこの魔物。
 何なんですか!

 次はローヴォに行かせてみる。
 唸りを上げて巣を狙うローヴォ。
 今回のドッグプレーリー。
 雄は9レベル。
 雌は5レベルと高めだった。

 クラスチェンジするのかな?
 そしてローヴォが必死の形相で戻ってくる。

「グルルルアアア!」

「キャンキャン!」

 立場が逆転してる。
 ドッグプレーリーの代わり映えに気圧されていた。
 何かのスキルで、巨大化してるのだろうか?
 逃げ回るローヴォを見ていると。
 ドッグプレーリーが縮んで行く。

 立場がまた変わった。
 それに気付いたローヴォは、若干うんざりした目つきをしながら一撃でかみ殺してしまった。
 人並みにイラッとしたら八つ当たりする狼。


【団欒大鼠の齧歯】
大きな前歯。
錬金術に用いられる。

【糞】
肥料に使える。


 雌からはアイテムを得られませんでした。
 なんか旨味なくね?
 って思いながら巣の周りを探ってたら。
 糞を発見した。大量に。
 トイレですか?

 ブリアンが喜びそうなので、持って帰ろうと思ったが。
 流石に、アイテムボックスに直で入れるのは躊躇われた。
 ……情報だけ。
 わたせばいいかな。

 ローヴォの姿が面白かったので、しばらくドッグプレーリーを狩っていた。
 どうやら、雄だけが巨大化できるスキルを持っているようで。
 こんなドロップがあった。


【団欒大鼠の尻尾】
錬金術に用いられる。

【肥大した肝】
魔力を宿した肝。
みなぎる活力の元。
様々な効能を生む。


 見たこと無いドロップ。
 様々な効果を生むって書いてるから。
 この肝をどうにかすれば、俺も巨大化できるのかな?
 流石に無理か。

 とりあえず、ビンに詰めておく。
 錬金素材はどんどん集めて行け。
 ツクヨイにどんどん渡してどんどん錬金させて。
 どんどん成長促進させる。

 ブラック企業ではありませんのことよ。
 善意の押し売りとは、言う。

 この草原の狩り方としては、絶えずドッグプレーリの雌を狙う鳶が、襲う瞬間。
 雄が巨大化して助けた時が狙い目かな。
 どっちの動きも読みやすくなる。
 ドッグプレーリーが草原の主かというと、そうでもない。
 鳶が素早く上空に逃れれば手も脚も出ないからな。
 そんな感じで狩って行くとレベルが上がった。


[スキルポイントを獲得しました]


 そろそろかとは思っていましたよ。
 昨日だって散々蜘蛛狩ってたでしょ!
 死に戻ったけど、今回もそこそこ数を狩ってるよ。


プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv17
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:4

【フィジカルベール】
・軽減Lv5/5
・熟練Lv3/5
・消費Lv1/5
・詠唱Lv1/5


 軽減値がマックスになったので、振るのは熟練値。
 軽減率が増します。
 結果、防御力が微上昇って所かな。

 消費と詠唱は余り関係無い。
 魔法、物理の50%軽減。
 そして熟練でその内60%程の出力。
 と言えば良いのかな。

 大体30%軽減かな?
 三割軽減は申し分無い。
 これがマックスになればバトルゴリラとタイマンはれる?
 いや、流石にそれは無いか。

 【エンチャント・ナート】という武器に魔法属性を付与するスキルがある。
 だとすると、【メディテーション・ナート】も積極的に伸ばして行きたい所。
 ただ、スキルポイントが圧倒的に足りてない。
 いつになったらスキル強化の書が手に入る。

 そして奥へと向かう。
 三メートルほどの崖になっていて。
 崖下にも更に草原が。

 ……牛だ。

プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv17
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:4

◇スキルツリー
【スラッシュ】※変化無し
【スティング】※変化無し
【ブースト(最適化・補正Lv2)】※変化無し
【息吹(最適化)】※変化無し
【エナジーボール】※変化無し

【フィジカルベール】
・軽減Lv5/5
・熟練Lv3/5
・消費Lv1/5
・詠唱Lv1/5

【メディテーション・ナート】※変化無し
【エンチャント・ナート】※変化無し
【アポート】※変化無し
【投擲】※変化無し
【掴み】※変化無し
【調教】※変化無し
【鑑定】※変化無し

◇生産スキルツリー
【漁師】※変化無し
【採取】※変化無し
【工作】※変化無し
【解体】※変化無し

◇装備アイテム
武器
【大剣・羆刀】
【鋭い黒鉄のレイピア】
【魔樫の六尺棒】
【黒鉄の双手棍】
装備
【革レザーシャツ】
【革レザーパンツ】
【河津の漁師合羽】
【軽兎フロッギーローブ】
【軽兎フロッギーブーツ】
【黒帯(二段)】

◇称号
【とある魔法使いの弟子】
【道場二段】

◇ストレージ
[貸し倉庫]
セットアイテム↓
※残りスロット数:10

◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv4
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき][引っ掻き][追跡]
[誘導][夜目][嗅覚][索敵]
[持久力][強襲][潜伏]
※躾けるには【調教】スキルが必要。
ーーー




さて、サクサク進めて行きますよー。
そしてサクサク踏み込みすぎてサクサク死んで行く主人公。
梅雨、始まりましたね。
ジャンル再編成でVRものがチェックしやすくなって、いいですねえ。
+注意+
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