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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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 死に戻ってしまった。
 ただいまデスペナ中。

 目を覚ましたのはスティーブンに借りている部屋のベッド。
 デスルーラですか、そうですか。
 肩口を確認してみると、痕は残っていなかった。
 残ってたら後遺症がヤバかったぜ。

 ってか近場のフィールドだろあそこ。
 危険なモンスターいすぎじゃない?
 バトルゴリラとか、ホブゴブリンとか。

 もしかして、自分が思ってるより先に進み過ぎてた?
 いや、油断だろう。
 蜘蛛の糸で完全に調子こいてた。

「なんじゃ、また死んだのか」

「ええまあ」

 こういう時は必ずスティーブンが顔を出す。
 チェインバイパーに噛まれました。
 素直にそう言うと、笑っていた。

「噛まれんことが重要じゃが、毒消しは必需品じゃのう?」

「出血毒ですよ?」

「ある程度は毒の進行を遅らせることができる」

「血清はあるんですか?」

「それはお主で調べることじゃ」

 そう言って笑いながら部屋から出て行くスティーブン。
 相変わらずの師匠っぷりで。
 だが、自分で調べろってことは、有るってことだな。
 何となくだがそう思う。

 果たして、それが錬金術の分野なのか。
 薬師の分野なのかわからないが。
 いずれ二人にそれとなく聞いておこう。

 ローヴォは?
 元気なさそうでした。
 いや、お前の警告は正しかった。
 カメレオンじゃなくて、頭上の蛇だったんだな。

 非情に悔やまれる。
 またしても森に死に戻りさせられてしまった事実。
 うごごごごごご。

 如何にも堪え難いなり。
 さて、死に戻った所で活動するにしても、日曜から月曜の時間帯は夜が二十四時間続く。
 金曜の夜から土曜の昼にかけてはずっと昼が続くから。
 致し方ない。
 プレイヤー層だって、金曜日は早く帰ってずっとゲームに明け暮れたいのかな。

 暇だったので公式サイトにアクセスしてみた。
 テンバータウンの日々の模様が日刊で上がるという。
 何ともいえない記事も読んだ。
 対して目新しい情報なんて無かった。

 掲示板には北の森の情報がちまちま上がっている様だった。
 虎の魔物だって?
 ふむ、いずれにせよ。
 討伐する前に逃げられてしまい、深手を負うプレイヤーが多いようだ。
 多人数で森狩りしたらいいのに。

 まあ協力なんてあえてしない勢とか余裕で居そうだし。
 世知辛いご時世っていうか。
 皆自分のことしか考えてないような気がする。
 かく言う俺もそうだけど。

 さて、デスペナってるみたいだし。
 初めてこの家の工房へと脚を運ぶ。
 自由に使っていいといわれながら。
 今まで一度も使って来なかった。
 工房へ。

 いたって普通の工房です。
 簡易的な工具は一通り揃っていたりして。
 使い勝手は良さそうである。

 作るのは?
 もちろん新しい竿だ。
 少し考えたのだが、やはり森で時折枝を拾っていたのは正解だった。
 熱を加えて枝を真っ直ぐに揃えると。
 長さも均等に切りそろえておく。

 そして切り出した木材の先端を囲うように枝を配置。
 紐できつく縛る。
 同じように枝の先端に向かって等間隔で枝をまとめて縛って。
 竿先っぽいの出来たんじゃないか?

 強い引きが来たら折れそうだなぁ。
 でもしなる分、糸は切れにくくなるのかな。
 俺なりのアイデア竿。


【枝竿】製作者:ローレント
従来のものより、より先端の柔軟性が増した。
先端の耐久度は並み以下。


 ダメだったっぽい?
 のべ竿ですらない。
 リールが無いので浅瀬用。
 対象が海じゃないからこれはどうでも良い。

 あとは糸を巻いておく木枠を作る。
 これは簡単に作れる。


【木枠(釣用)】製作者:ローレント
長方形の木枠。
糸を巻いておくもの。


 海釣りだと、全然これで釣れるので便利だったりする。
 竿いらず。
 引きが強い魚だと、糸で手が痛くなるので竿が必要になって来るんだけど。
 背に腹は代えられない。

 骨で作った針仕掛けを蜘蛛糸に付けると。
 巻き付けておきましょう。
 理想は、筏を浮かべてその上で手釣りだな。
 いつかやるぞ。

 こんな感じて予備をもう二つ作っていると。
 糸が尽きた。
 もっと量を確保しなければ、沖釣りには対応できない感じ。

 もし、筏を作ってそのままずっと下って行くと。
 海に着くのだろうか?
 滝とかあったら困るんですがね。

 時間が余った。
 装備のメンテナンスでもしておくか……。


【黒帯(二段)】
軽くて丈夫な素材で作られた帯。
色で階級と性能を表す。
・防御Lv2
・身体能力系スキルレベルボーナスLv1
・耐久88/100

【軽兎フロッギーローブ】製作者:セレク
裁縫スキル【兎止め】と【河津縫い】を使用した特殊ローブ。
裁縫スキル【本返し縫い】によって耐久性の向上もされている。
軽く、通気性抜群で、完全防水。
格上相手には身体能力の向上(微)。
・防御Lv1
・耐久Lv1
・完全防水
・耐久32/100

【革レザーパンツ】製作者:セレク
フォレストウルフの革を基盤に、要所にはスターブグリズリーの丈夫な革が使用されている。
裁縫スキル【本返し縫い】によって耐久性の向上もされている。
・防御Lv2
・耐久Lv2
・耐久45/100

【革レザーシャツ】製作者:セレク
フォレストウルフの革を基盤に、要所にはスターブグリズリーの丈夫な革が使用されている。
裁縫スキル【本返し縫い】によって耐久性の向上もされている。
・防御Lv2
・耐久Lv2
・耐久52/100

【軽兎フロッギーブーツ】製作者:セレク
リバーフロッグとグリーンラビットの革を合わせた素材で作られている。
【セレクの裁縫】によって通気性、防水性、丈夫さをコンプリート。
・ブースト系スキルLv1プラス補正
・完全防水
・滑り止め
・耐久Lv1
・耐久23/100


 軒並み減ってました。
 子蜘蛛だ。
 絶対子蜘蛛の仕業だ。
 そうとしか考えられん。

 フレンドリストを確認するとセレクはログインしているようだ。
 装備の修繕をお願いしに行ってみよう。

『おっけー! 今から来るの? お茶居る?』

 快く引き受けてもらえたようで。
 嬉しい限りでございます。



 彼女のいる呉服屋へと向かう。
 時刻は夕方ですな。
 ここから長い夜が始まるのである。

「まってたわよ」

「お待たせしました」

 さっそく台の上に装備をおいて行く。
 既に初心者用の服装に着替えておいた。
 装備を見たセレクが一言。

「かなり耐久値へってるわね……」

「死に戻りしたもので」

「また? ねぇ貴方、ちょっとそろそろ一人で冒険は危ないんじゃないの?」

「一人じゃないので」

 心配そうな表情をするセレクの視線をローヴォに流しておく。

「ローヴォちゃんが居ても厳しいでしょ? 私がついてってあげよっか?」

「戦えるんですか?」

「失礼ね、レベルは上げてるわよ? やっと10レベルになった所なんだけど」

 へえ、生産スキルばっかり鍛えてるかと思ったら。
 ちゃっかりレベルも上げているようで。
 何よりです。
 生産活動で地味に経験値も入るからなあ。
 フィールドでの経験値よりは断然少ないと思うけど。

「って貴方、もう16なの? う〜、もっとレベル上げなきゃ一緒に冒険できないじゃない……」

「いや、装備直してもらえるだけありがたいので」

「ちなみにどこで狩ってたの?」

「東の川沿いから藪に入って、そこから森へです」

 遭遇するモンスターは。
 トンボは黙っておくか……。
 まだまだお世話になりそうだし。

 東南東は基本的に爬虫類と虫エリア。
 そして俺がやられたのは毒蛇ときた。
 下手したら猿の居る真南よりもやっかいかもしれんな。

「ねぇ、一応情報公開はしておいていいかしら?」

「なぜ?」

「流石にやっておかないと暴言とか酷くなりそうなの」

「ああ、どうぞ」

「ねえ、気にしてる? 怒ってる?」

「いえ」

 怒ってるとはいわないが、流石に気になるでしょ。
 まあ罵詈雑言いわれた所で、口を開くかといわれればそうじゃないけど。
 俺の知り得た情報が未公開のものならば。
 それをレイラ達の生産チームに渡して、それを公開することである程度の緩和が計れるならば、それで良しとしておく。

「そう、ありがとう。ちなみに、補修は明日には終わらせておくわね。もちろん居るでしょ?」

「はい、ありがとうございます」

 去り際に、セレクから。

「困ったこととか、相談とかあったらいつでもいってよね」

 そう言われました。
 良い知り合いを持てて、あの世の祖父も喜んでいることでしょう。

 人との繋がりは宝である。
 大切にして行きたい。
 良い繋がりだけね。

 フレンドを確認すると、ブリアンも居た。
 丁度良いや。
 さっそく不思議な種を渡しに行こう。

「こここ、これをいっだいどごで?」

 訛りが激しいが、聞き取れないことも無い。
 ちなみに彼女は町の農家の納屋にいた。
 日が暮れたから今日は落ちる所だったそうな。
 滑り込みセーフ。

「森のピクシードを倒すと手に入りました」

「んだ、ありがとう」

「日曜から月曜は夜が長いので大変ですね」

「いんやあ、親からもほどほどにしとげって怒られるだ」

 ブリアンは実家住まいで、米所の娘さんなんだとか。
 平日昼はトラクター動かしてるんだってさ。
 リアルでもこの体型なのか。
 この喋り方なのか、気になるが。
 失礼になるのであえて聞かないでおく。

「何かなっだら! すぐに知らせるだよ!」

「お願いします」

 流石にログアウト時間を引き止めるのもアレなので、すぐにさよならした。
 そこからローヴォと共に公園へ向かう。
 すまん、食事忘れていた。

「がうがう!」

「あらローヴォちゃん! いらっしゃい!」

 もはやサイゼの客として扱われている様だった。
 俺はオマケ。

「たらふくサンドイッチを与えて上げてください」

「はーい! ローレントさんはお肉を適当に?」

「はい、それで」

 シェフのおまかせもたまには悪くない。
 公園のテーブルに座ると、ミアンがお水を出してくれる。

「死に戻ったんです?」

 噂広まるの早っ。
 セレクめ。
 絶対お前だろ。

「ははは」

「もうローレントさんは決死の開拓者なんですよ? どこでもかしこでもソロで向かってデスルーラするのはみんなわかってます。ねぇミアンちゃん?」

「そうなんですか!?」

 君ら生産チームの中で、俺がどんな扱いを受けているのかが気になる所。
 決死って、死が決定してるわけじゃなくて。
 ついつい面白くなって、調子に乗って先まで進んで強いのにやられちゃうんだよね。
 流石に初見で踏破は難しい。

「一度戦っておかないと、次の準備ができませんから」

 そうやって誤摩化しておく。
 とりあえず片足つっこんどけ作戦だ。

「そうだ、ブリアンさんのお陰で、草原の向こうの農地からその先へ行けるようになった見たいですよ? 信用のあるプレイヤー陣だったら農地を借りて使えるみたいです!」

「いよいよ生産ゲームになりましたね。RPG要素が少ないかも」

「それって、皆に出回ってるんですか?」

「いや、今の所北の森とか南の森に人が集まってて、知ってる人はあまり草原の先に行って無いみたいですね。新規プレイヤーは草原で狩るのが鉄則みたいですが、初めの頃に信用度なんてそんなにないですから、迷い込んでも門前払いですし」

 サイゼはサンドイッチモンスターにサンドイッチの補給をしているので。
 質問には全てミアンが答えてくれる。
 そして、こそっと耳打ちしてくれた。

「モンスターは確か鷹とプレーリードッグみたいなのです。でも……、その先には牛がいたとかいないとか? 貴重な食料、……是非!」

 これは、牛肉とって来い。
 そう言っているのだろうか。

「あ、はい」

 普段見せないミアンの迫力に。
 俺は気圧されるように承諾してしまった。
 食材ってか一番重要なのは調味料だと思うんだけど。
 調理師としてそこんところはどうなんだ。

 まあ、牛肉。
 いいじゃないですか。
 兎、鶏、蛙、オーク肉ばっかりだった。
 そんな生活にアクセント。
 つけたろうやないか。

プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv16
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:4

◇スキルツリー
【スラッシュ】※変化無し
【スティング】※変化無し
【ブースト(最適化・補正Lv2)】※変化無し
【息吹(最適化)】※変化無し
【エナジーボール】※変化無し
【フィジカルベール】※変化無し
【メディテーション・ナート】※変化無し
【エンチャント・ナート】※変化無し
【アポート】※変化無し
【投擲】※変化無し
【掴み】※変化無し
【調教】※変化無し
【鑑定】※変化無し

◇生産スキルツリー
【漁師】※変化無し
【採取】※変化無し
【工作】※変化無し
【解体】※変化無し

◇装備アイテム
武器
【大剣・羆刀】
【鋭い黒鉄のレイピア】
【魔樫の六尺棒】
【黒鉄の双手棍】
装備
【革レザーシャツ】※修繕中
【革レザーパンツ】※修繕中
【河津の漁師合羽】
【軽兎フロッギーローブ】※修繕中
【軽兎フロッギーブーツ】※修繕中
【黒帯(二段)】※修繕中

◇称号
【とある魔法使いの弟子】
【道場二段】

◇ストレージ
[貸し倉庫]
セットアイテム↓
※残りスロット数:10

◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv4
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき][引っ掻き][追跡]
[誘導][夜目][嗅覚][索敵]
[持久力][強襲][潜伏]
※躾けるには【調教】スキルが必要。
ーーー





着々と、主人公のなかの地図が広がって行ってます。
何か一つをずっとやるのはしません。
色々な所へ行きながら、よし、リベンジするか。
で、リベンジするでしょう。

何かやってほしいこととかあったら。
感想、もしくはメッセージでもなんでも。
リクエスト頂ければ。
頑張ります。

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