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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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『──ホラ、首落としてよ、チャンスだよ、はやくはやく』



「なん、だ?」

 また聞こえた。
 一体何がどうなっているんだと、周りを見渡していると。

「グォン」

 ローヴォが吠えた。
 どうやら俺の持つこの悪鬼ノ刀が語りかけてきているらしい。
 ローヴォは俺の契約モンスターで心を通じで意思疎通が取れる。
 だから感づいた様だ。

『はやく、はやく、そろそろ普通のNPCの首が欲しいと思ってたところなの』

 ど、どういうことー?
 刀が、武器が喋ってんじゃねぇ。

『ひどい、いわゆるインテリジェンスウェポンってやつだよ』

 ……妖?

『ちがう、まあいい。似た様なもの』

 で、なんだ?
 心の中で会話をする。
 遠くから聞こえていた声は、いつのまにはかなり近くで聞こえる様になっていた。

『二回、二回あなたを食べた。それがトリガー。だから──』

「てめぇじっとつっ立ってんじゃねぇよ!」

 何やら意味深なことを言う前に、小康状態から復帰したブレイムがスキルを紡ぐ。

「フレイム──」

「──二度も同じ手はつうじ、ん?」

 空蹴の応用で、一気に距離を詰めるとそのまま悪鬼ノ刀を抜いた。
 四肢を斬り捨てるつもりでいたのだが、さすがにNPCの首を落とすつもりではなかった。

「なんだ?」

 俺のそんな思惑を無視し、悪鬼ノ刀は直線を描き、ブレイムの首に吸い込まれていった。
 その件筋はまさに達人級。

「……おい」

 そしてそれをなした奴が誰かも、容易に特定できる。

『首、首じゃないとヤダ』

 武器が、俺の意思に反して勝手に動く。
 そんなことがあってもいいのだろうか。
 いや、ダメだろう。
 あくまで身体の一部、手足の延長として自在に動かす。
 それが武具一体となる武人の嗜みでもあるし。

「かっぺぺぺぺぺぺ──ッッ!?」

「ええ?」

 目を疑った。
 首をはねたと言うのに、俺の予想に反してプライムは生きていた。

『てへ、どうかな、堪能できたかな? 私の能力』

 能力?
 困惑しながらも、声の正体に尋ねる。

『悪鬼ノ刀はずっと前から成長限界に達していた』

 確認すればわかる。
 と、声の主である悪鬼ノ刀は言っていたので、装備を確認してみることに。



【羅刹ノ刀】製作者:???
持ち手を選ぶ羅刹、夜叉の系譜。魔剣。
人型相手の戦いにて特殊効果を持つ。
特殊効果……邪気、切り落とした部位の回復無効
・攻撃:150
・耐久:Lv15
・修復:Lv5
・耐久:100/100
・成長:1/10000



 ……なるほど、驚異的な効果を持ってるなあ。
 確か、成長するから攻撃力はさらに強くなるはず、成長限界もかなり大きい。
 だが、これだけでは目の前の出来事は説明つかんのだが……。

『対人において本物の邪気能力は相手をいくら切っても意識は残る……でもHPはちゃんと減るから安心設計』

 どこが、安心なのかわからんが、首をすっぱり斬られたブレイムが訳も分からず慌てふためいている。
 そしてズルりとこぼれ落ちそうになりそうになるのを必死で手で押さえている。

『主ならもっと恐怖に陥れることが可能』

「…………」

 なんかえらいやばい武器を手にいれてしまったというか、なんと言うか。
 対人戦やってる時とか、問答無用で首を狙いに行くヤバい刀になってしまうのか。

『そんなことはない、嫌われたくないから相手は選ぶ』

「そうか……」

「ひ、ひいっ!!」

「ほれ」

「あひぃっ」

 コツンと柄の頭で脇腹を突いてやると、ブレイムは尻餅をつく。
 そしてその拍子に頭がずれても血は出なかった。
 どう言うことだ?

『私を納刀しない限り、欠損は続く』

「心臓でも?」

『えぐりとれれば、可能』

 とんでもないったらありゃしないよこの子。
 ちなみに聞こえてくる声は少女のモノで、それが余計に狂気をえぐる。
 ヒャッハーな奴だったらまだマシだったのに。

「ひあああ、も、戻せ! 元に戻せよ!!!」

 頭を必死に抑えて喚くブレイム。
 恐怖とかそんなのを超えた表情をしている。

「ちなみに今、こいつの首はくっついてる様にも見えるが……納刀すれば戻るのか?」

『戻らない。でも、元あった形でぴったり抑えてれば、治療が間に合うかもしれない』

 ……頚椎とか、どうなるんだろう。
 納刀した場合、切断として扱われるのだろうか。
 ぴったりくっついてたとしても、細胞レベルで合致させないとダメなんじゃなかろうか。
 まあいいや、とにかく決闘で向こうがHP全損ペナルティで挑んできた訳だ。
 こっちに被害はない。

「こうやって、しっかり抑えてろよ。じゃないと死ぬから」

「うぐ、ひいっ、わがっだ」

 目から涙を流しながらそう言うブレイム。
 首を切り落とした時点で死亡確定な訳なんだが……奇跡が起こればいいね。
 一応受付のお姉さんに言っておくべきだな、早くすれば助かるって。




 ──そんなこんなで受付のお姉さんはすぐさま修練場へ向かい、悲鳴が聞こえてきた。
 刀を納刀した時、じんわり首から血が吹き出ていた。
 ブレイムは麻痺した様に震える手でしっかり抑えようとしていたのだが……どうだろう。
 そのうち動かなくなってポロリしちゃったかなあ……。

 未だこのゲームにはミサンガ以外に死亡デスを回避する手段はない。
 プレイヤーはデスペナもらって復活するけど、NPCは復活しない。
 すまんなブレイム、こんなつもりはなかったんだ。

「テレポート」

 俺はフレンドリストからレイラを選ぶと、すぐさまテレポートを使い騒がしい魔法職ギルドから退散した。
 なんか色々言われても困るし、三十六計逃げるに如かずってな。







ツクヨイ:と、ととととんでもない刀きたー!

十六夜:うふふ、うふふふ、うふふふふふ

ツクヨイ:十六夜さんがこわいー!

十六夜:あれですね、インテリジェンスウェポンを妖というあたり、年の差を感じますね

ツクヨイ:ああ……でも割とおっさんでも私いけるんで

十六夜:うふふふ、同じ年くらいで我慢した方が良いですよ?

ツクヨイ:なあ!? だったら十六夜さんも三十路ですか!?

十六夜:二十五歳ですけど、四捨五入したら三十歳なので。ニヤニヤ

ツクヨイ:ふぐうううううう!!!!!くやしいいいいいいいい!!!

十六夜:さて、そろそろキャラが増えてきたことによって、ローレントさん視点での話の進行に穴が出てきてつらいと、作者は言ってましたよ?

ツクヨイ:でしょうね。今でも無理やり推し進めてただでさえ突拍子も無いのに

十六夜:ってことは、私たちにも1話単体で主軸を張れる機会が来るんでしょうか?

ツクヨイ:うーん、だったら良いですけどね。割と戦闘で考えながら動くキャラとか、深い因果関係とか伏線背負ってる人とか、あとお気に入りキャラはすでに1話そのまま描かれてたりしますよね。

十六夜:くう、感想でアンジェリックさんハブとか言われてましたけど、すでに1話獲得してますね!私も入りたい、1話使われたいです!

ツクヨイ:(ぼっちを直した方がいいのでは?)

十六夜:ウフフフ、ウフフフフフフh、ウフフフフフフフウフ<●><●>







あとがき小話。
キャラ増えすぎて、ローレント視点で出すには話が伸びます。笑
アンジェリックハブは完全に忘れてました、好きな方にはすいません。
まあでも、ケンドリックの妹って時点で、何かしらのエピソードがあるのは確定なのでお待ちください。

いつもお読みいただいてありがとうございます。
更新頑張ります。5話くらいは書き溜めてます!
書き溜めて秘密の場所に隠してるので某漫画家みたいなことにはなりません。

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