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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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「コーサーファミリー全兵隊集まってます!」

「よっしゃ、テメェらのボスはコンシリと一緒に先に潜入する。ってことでここの指揮は俺が全てとるぜ」

「はっ! ソルジャー部隊、アサシン部隊、その他全て揃っています!」

「物資は?」

「トンスキオーネ商会とニシトモ商会から全て手配済みです! 一部はコンシリエーレ様が手伝ってくださりました!」

「へぇ、まああの男は物資に関しちゃとんでもねぇアドバンテージ持ってやがるからな」

 隣で聞こえとるんだが、クソ豚。
 続々と兵隊が集結し、それぞれが隊列を組み、隊長格が報告に来ている。
 この場合、隊長格はカポレジームってところだな。
 アソシエーテを取りまとめるソルジャー。
 ソルジャーを取りまとめるカポレジーム。
 全てを束ねるのがアンダーボスであるトンスキオーネ。

 うむ、合計百人を優に越してる。
 数える暇なんかないが、ファシミルトロの方も負けてないくらいの兵隊がいるだろう。

「んで、クリミナルは?」

 トンスキオーネがカポレジームの一人に尋ねた、無法市民のこと。
 言うことを聞く聞かないはこっちの影響力に由来しない。
 ろくに命令も聞かない有象無象だが、餌をチラつかせレバいいとトンスキオーネが言っていた。

「はっ、先日から大きく買い上げを行なっていた薬物をチラつかせております! こちらの意のままだと思っていただいて結構です!」

「よし、あいつらにはド派手なパーティだっつってファシミストロに嗾しかけとけ。女もいるし酒もある、さぞかし楽しいパーティになるだろうよ」

「はっ! では、すぐに手配してまいります!」

 トンスキオーネはボスの中ではどちらかといえば経営手腕に長けるタイプだ。
 吸収したペンファルシオは騎馬隊の戦闘に長けたマフィア。
 ファシミストロは聞くところによると構成員から上のクラスは全て女性の統率力に大きく富んだマフィア。
 ノスタルジオに関しての情報はあまり無いが、古くからいるマフィアだと言うことで、そのコネクションや底力は計り知れないだろう。

 ノスタルジオはさておいて、ペンファルシオとファシミストロに比べてトンスキオーネは戦力としては心許ないが、それを補ってあまりあるほどの統率力と持って生まれた才能である商人質の嗅覚から、瞬時に損得の判断ができる。

 損得の判断ができると言うことは、全てに通づるといっても過言では無い。
 なぜ資本主義が栄えたか。
 成長速度が違うからだ、その質の。
 弱小マフィアを中堅マフィアにあっという間に成長させたその手腕。
 俺が認める人物なのだから、たかが中堅で終わるはずがない。

 俺とニシトモというある意味ゲーム内富豪から、大量の投資を受けたトンスキオーネ商会の経済力はもはやファシミストロなんぞと言っていいほど巨大だ。
 唯一、ノスタルジオが気がかりだが、南は第一生産組やらプレイヤーが抑えていた。

 さて……ここから少し考察してみたのだが……。
 もしかすれば南の資源を付け狙うやつが他にもいたのではないか?

 テージのレジテーラ家を敵対する勢力がノスタジルオに働きかけ、そして裏ギルドを使いプレイヤーの代替わりとともに、そのまま資源を横流し。

 十分、あり得るよな。
 ピースが揃って来てだいぶん精密な予測が立てれるようになって来た。
 これはニシトモと話し合って導き出された一つの予想。
 不確定要素として浮いてしまった魔人説もあるが、とにかくいろいろな横槍が入ることは念頭に動くのだ。

「おい、何ぼーっとしてんだ?」

「む、少し考え事をだな」

「これから大量に仕入れた物ばらまいて豪華なパーティが始まるんだぜ? 辛気臭いツラしてんじゃねぇよ」

「そうだな」

 中毒症状を起こした無法市民は女を見れば見境ないだろう。

「こっちに万が一があれば容赦なく消せ」

「当たり前だ。つかえねぇ奴はゴミ以下だからな」

 哀れ無法市民。
 ある意味これはMPKとやらに入るのではないだろうか?
 まあ、敵はPKとか敵対マフィアNPCだから関係ないか。

「今回はテメェんとこのクランはこねぇのか?」

 ウィルソードのことだな。

「すまんな、生産職を守るので手一杯だ」

「なるほど。まぁバカの妹の騎兵隊でがまんしてやんよ」

「そこのおデブ! 誰がバカの妹ですこと!? 聞き捨てなりませんとのことよ!?」

「あーあーうるせぇ、とにかくテメェは俺と騎兵隊の指揮だ」

「まあ、そんな! ローレント様! 妾も一緒に連れて言ってくださいまし!」

「いや、今回はコーサーに秘伝の実戦訓練だから」

「じ、実戦訓練がこんなマフィア界の天下分け目の戦いだなんて嫌だああああ!!」

「静かにしろコーサー!」

 最近こいつわがままだな。
 アンジェリックに甘やかされてるんじゃないだろうか。
 だったらアンジェリックから離すのも一つの対処法だな。

「アンジェリックは残って指揮」

「いやですの!」

「……首環返せ」

「やりますの!」

 よし、聞き分けが良い子は好きだぞ。
 そんなわけで、良い加減早く行こうぜとイライラしている三下さんとともに俺たちは先に向かう。
 アンジェリックにはノーチェをつけておいた。
 ワルドもベスタも護衛につけて、遊軍ルビーは気ままに上空へ。
 コーサーのサポートとしてローヴォ。

「うむ、完璧な布陣だな」

「……まあ適当に賛成しとくぜ」

 投げやりになって来ている三下さんのご要望にお応えして。
 早速移動するとする。

「俺たちは地下から入る。コーサー、地図は頭に入れてあるな?」

「はい、大丈夫です。入れてあります」

「なら敵がいそうなポイントも予測してあるか?」

「……一応」

「そこへ向かう!」

「ええええ! できるだけ回避するんじゃないんですか!?」

「それだとお前の鍛錬にならないじゃないか」

 何考えてるんだコーサー。
 茨の道にあえて全裸で進めよ。




おやおや、徐々に謎が……紐解かれて……
紐パンも……紐解かれて……そして……あはん。

すいませんでした。
第二回ツギクル小説大賞一次発表されてますね。
こちらもウェブ版と書籍版、よろしくお願いします。
あとツイッターでちょろっとご報告させていただいてます。
いずれ活動報告でも。
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