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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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「ええ、バンドーレがトンスキオーネ側についてテージシティからテンバーへと移ったので、マフィア同士の均衡が今崩れたと言っても過言はないでしょう」

 バンドーレは今、テンバーに臨時で作られたプレイヤーズ拠点区域にて土建屋チームと一緒に建設作業を手伝っている。
 汗水流すことに喜びを覚えて来て、建築技術という手に職があれば戦う集団のままでいる必要もなくなるし、一石二鳥と言うことで、腕っ節が強そうに見えて実は戦闘はからっきしの土建屋チームの懐刀としていて育ってくれればいいなと思っているのだ。
 生産職を守るのが戦闘職の常だしね。

 さて、オルトウィルは言葉を続ける。

「ノスタルジオは我が家と同じ規模の長い歴史を持つマフィアです。その人脈は私でも判断がつかないほどです」

「それほどまでに強大な勢力がなぜ野放しに?」

「実は……昔から手を出すなと言い伝えられてまして、何かしらの盟約がそこには存在するのだと思います」

「まこと忌々しいことに、ノスタルジオの情報に関しては私が調べても出て来ませんでした」

 なるほど、セバスが調べても繋がりが明確には出てこなかったとすると、ノスタルジオはなかなかに手強いはずだ。
 それだけ歴史を持つマフィアであれば、裏ギルド以外にもさらなる巨悪とつながっていることもあるかもしれない。
 例えば、テージシティを収めるレジテーラ家を疎む貴族とかね。

 血なまぐさいのが大好きだな、GSO。
 本当に、結構なことだ。

「今回争うのはノスタルジオではないから、安心しろ」

「……なるほど、でもゆくゆくは?」

 っていうか、裏ギルドと繋がっているのであれば、代理戦争みたいな形になっているんだが……?
 そこは把握しているのだろうか、オルトウィル。
 戦いはすでに始まっているぞ、詳しい情報はまだだが、俺の脳裏にピリピリと張りつめるような戦いの予感が走っているのだ。

「おぼっちゃま」

「セバス……おぼっちゃまと呼ぶのは……」

 やれやれと言った風にオルトウィルがセバスをたしなめるが、彼は真剣な顔つきで言い放った。

「過ぎる言葉でございますが、今のは悪称号持ちの彼から見たあなた様の印象にございます」

「へ?」

 セバスは気づいていたようだ。
 そして、色々と考えて悟ったのか、オルトウィルは顔を赤くしていた。

「火蓋は切って落とされている」

 レジテーラ家も、そろそろ本格的にテージシティの浄化に当たらないといけないんだよな。
 そして裏路地はコーサーファミリーがすべる、そしてアウトローたちを養殖し、狩場にし。
 強制レベリングだ!
 こんなに楽しい狩場を捨てるなんてもったいない。

 対人戦ができる楽しい狩場なんだ、統一できたら裏闘技場でも作ってさらなる養殖に励む。
 そして表向きは裏ギルドは潰れたとか、PK相手に大勝利したってことにして、でも最後に残った裏の希望の星としてテージシティの闇ははびこってもらう。
 ふふふ、それが一番だ。

「……なにやら良くない考えをお持ちのようだな悪称号」

「……」

 なぜ読まれた。
 まあいいだろう、とにかくいいことだらけなのでごり押しで進めても誰も文句言わない。
 文句言う奴はお前だけずるい勢だからシカトだ。

「まあいいでしょう、借りがあるので私目からは言うことはありません。ですが、決してオルトウィル家に牙を向くことはないように」

「わかってるさ、っていうか積極的に守ってるんだけど」

「そ、そうですよセバス! 失礼ですよ!」

「でも渦中に彼がいるのもまだ真実ですオルト様」

 そうだな、引き寄せてしまう。
 そんな命運の元にいるのは小さい頃からだったような気がする。

 こいつに関わり続けると、良くないとか。
 まあ、家族ぐるみで言われて居たこともあったけど、それでもまだ俺はマシだろう。
 たった一人の幼馴染と、数人の門下生だっていたし。

「自分のケツは自分で拭ける」

「ふむ、その言葉を信用しても?」

「拭けなかった時は破滅する時だしな」

 命の削り合い、互いの存在の消し合い。
 そんな世を生きて来て、今更人にケツを拭いてもらうなんてことになったら、ジジイに殺されちまうぜ。
 さてと、とにかくあらかたの情報交換は終わりだ。

「邪魔するぜェ」

 三下さんも時間通りにやって来たことだしな。
 ここに見知らぬ顔ぶれがいるってことで、三下さんは目を丸くしていた。

「マジで邪魔だったみたいだな……?」

「いや、大丈夫だ」

 そう言うと、オルトウィルが三下さんに目を向けて尋ねた。

「そちらは?」

「紹介する、三下さんだ」

「おゥ、三下ですゥ」

「……それだとお名前しかわかりませんのですが……」

 そうだったな、なんて紹介しようか。

「俺も一目置くほどの腕前の持ち主だ」

「雑ゥ」

 だが、勝手に想像したのか、オルトウィルは案外納得したような顔をしていた。

「ああ、なるほど。ローレントさんが認める様な腕前の持ち主ってことは、さぞかしお強いのでしょう。そんな方がこちら側についてくださるなんて、なんと心強いことでしょうか」

「……そんなにご大層な扱いされるほどでもないけどなァ」

 俺の攻撃にカウンターを合わせることができる人間なんぞこの世に数人しかいない。
 この反応速度はまさしく天性のものなので、リアルでも訓練すれば一つの極みにたどり着けるはずだ。
 確か三下さんは適当なFPSゲームとかがめちゃめちゃ強いらしい。




もう二話くらい話を推し進めればバトル回の予定です。
今度のマフィアは、なんだか女マフィアなんですが、ローレントは手加減するんでしょうかねえ。
悩みどころですが、乞うご期待。(あらかた想像つく)

感想どうもです、モチベ上がりました。
健康でいたいものですね、でも健康で居続けるには我慢がつきものです。
ああ、好きなもの食べて生きて居たいと、思いますね。

ウェブ版、書籍版共々よろすくです。
健康管理が今年の目標にもいたします!
そして毎日更新も。
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