挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

30/429

-30-


 一度夜食を食べにログアウトしてから戻って来た。
 さて、ゲーム内時間はまだ昼間。
 世間はミッドナイトである。
 というか夜更けも近い。

 やることは沢山あるなぁ。
 スティーブンから使わせてもらってる寝室でローヴォの首輪を外した。

「わうわう!」

 クラスチェンジである。
 クラスチェンジ先を選択してくださいと出たが……。


【リトルグレイウルフ】→【グレイウルフ】


 選択肢無かった。
 灰色狼の幼体から成体へと移行するのだろう。
 ついに子犬だった可愛い駄犬が。
 可愛くなくなるのだろうか。


[テイムモンスター:ローヴォをクラスチェンジさせますか?]
[グレイウルフでよろしいですか? yes/no]


 イエスでどうぞ。
 すると光に包まれたローヴォ。
 身体が大きくなっていく。

「がう」

 もこもこからふさふさへ。
 毛並みもどことなく艶が出ている様な気がしないでもない。
 端整な顔つきで、狼業界でもイケメンの類いじゃないだろうか。


◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv1
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき]
[引っ掻き]
[追跡]
[誘導]
[夜目]
[嗅覚]
[索敵]
[持久力]
※躾けるには【調教】スキルが必要。


 持久力という項目が増えていた。
 狼の特性って、長時間走っていられることだっけ?
 後で調べておこう。

「よろしく」

「がうがう!」

 大人になっても変わらない様子である。
 首輪が付けられなくなったので、後でセレクの所へ向かわなければ。
 さて、お次は俺の番である。


◇スキルツリー
【アポート】MAX
・精度Lv10/10
・距離Lv10/10
・重量Lv10/10
・詠唱Lv1/1


 ……長かった。
 紆余曲折あったが、ついに一つのスキルをマックスにすることができた。
 インフォメーションメッセージが届く。


[魔法スキル【アポート】がレベルマックスになりました]
[スキルマックスボーナスが解放されます]
[次元魔法属性一次]


 これだよこれ!
 改めてスキル表示を確認すると、大きく変更されていた。


◇スキルツリー
【アポート】MAX
・精度、距離、重量の制限解除。
・無詠唱可能。
・ストレージからセットアイテムの任意転位可能。
※ストレージを設定してください。


 特筆すべきは無詠唱可能。
 試しに念じてみる。
 手元に枕が転位した。
 感動。

 精度、距離、重量の制限解除は何となくわかる。
 試しに無詠唱で枕を転位させて回転させてみた。
 スッスッスッスって感じで手の上で枕が裏返ったり横になったり。
 申し分ない精度である。
 精度というか、無詠唱との組み合わせで発動までの早さ。
 そして連続性が上がっている。

 残るはストレージからセットアイテムの任意転位可能について。
 詳細を確認してみると。

 倉庫指定した部屋にある物を重量、距離関係無く。
 視界に入っていなくても手元に引き寄せる効果だった。

 いつだから、遠方のエリアで自分の実力を見せた時。
 師匠スティーブンが武器を大量に出してくれた。
 それが可能になると言える。

 うーん。
 今の所【アポート】って引き寄せるスキルだから。
 一方通行なんだよな。

 取り出せた所で、アイテムボックスに余裕が無かったら無意味だし。
 ストレージをアイテムボックスに指定するのは無理。
 使いどころが難しいのだが……、もし急に武器が壊れたり。
 生産活動で小物が必要になった時に非常用としてセットしておくのが吉かな。

 ストレージをこの部屋にセットしておく。
 自分の荷物なんて無いけど。
 とりあえず自由に使っていいと言われているので、部屋にある適当なものをセットして行く。


◇スキルツリー
【アポート】MAX
・精度、距離、重量の制限解除。
・無詠唱可能。
・ストレージからセットアイテムの任意転位可能。
[スティーブンの家の客間]
セットアイテム↓
[カンテラ×2]
[空き瓶×8]
[初級HP回復ポーション×3]
※残りスロット数:7


 今思ったんだけど。
 持ち物少な過ぎ。

 最低限の必需品ってアイテムボックスに入れてるし。
 アイテムボックスも選択して出すだけだ。
 これはちょっと、ダメな感じかもしれんね。

 武器の消耗などを確認しながら、午後の予定を組む。
 セレクはまだログインしているみたいなので、ローヴォの首輪を見に行こう。

「ども」

「待ってたわよ! よくも無視してくれたわね!」

 呉服屋に入るとさっそくセレクが出て来た。
 毎回だが、VRMMOで毎回服装が変わる人物でもある。
 女性プレイヤーはある程度期を使って装備を着回ししていたりするが。
 この女は見る度に違う服装だった。
 今日は普通にレースの着いたブラウスに紺のパンツスタイル。
 彼女なりのこだわりがあるのだろう。

「例のものは……?」

「ええ、いきなりその話? もっとなんか元気だったとか、最近どうしてるとか、今日の服装は似合ってるとか他にいうこと無いの?」

「あと、ローヴォの首輪も新調できませんか?」

「わぁ! すっごく大きくなってるのね。少し見ない間に随分と成長してる!」

 俺の隣に座るローヴォの体毛をわしゃわしゃと撫で始めるセレク。
 ローヴォも心無しか気持ち良さそうだ。

「そうだ、出来てるわよ。ってかずっと待ってたんだから、……謝ってよ」

 何に対して謝罪しなければならないのか。
 台の上に乗せられた靴を鑑定する。


【軽兎フロッギーブーツ】製作者:セレク
リバーフロッグとグリーンラビットの革を合わせた素材で作られている。
【セレクの裁縫】によって通気性、防水性、丈夫さをコンプリート。
・ブースト系スキルLv1プラス補正
・完全防水
・滑り止め
・耐久Lv1
・耐久100/100


 見た目の素材今のローブの質感と対して変わらない。
 というか新素材なんて今の所無い。
 初期に取れる素材をフルで発揮する為のスキルが自然と備わってるみたいだ。
 裁縫スキルってめっちゃチートじゃん。


【ブースト(最適化・補正Lv2)】
・効果Lv4/10
・消費Lv4/5
・熟練Lv4/5


 そしてこうなりました。
 ブーストレベルの強化!
 着々と強くなっているのを実感する。
 アポートがマックスになったので、それ以外のスキルも少しずつ上げて行かないと。

「すごい」

「にゃっはっは! でしょ! もっと私を褒めなさい! たたえなさい! 価値を付けるならスキル強化の書よりももっとするのよ! ちなみにトモガラさんはレイラに資材の提供してるから生産職チームを代表して私がプレゼントしたの」

 セレクが胸を張って豪語する。
 林業強過ぎ。

「アンタには」

「はい」

「色々お詫びも込めてただであげる」

「え?」

 流石にそれは不味いんだけど。
 ……本当に貰っていいのか?
 マジで?

「流石にそれは」

「いやいいのいいの。ほら、ご贔屓してくれるし。ってもっとご贔屓してくれないとアタシが困るのよ。ダメなの。だから迷わず受け取っちゃって、でも代わりにもし欲しい素材があったらお願いしてもいい?」

「それは快くお受けします」

 断る筈が無いし。
 断れる筈も無い。
 装備関連でなにかとお世話になってる人。
 そして数少ない漁向けの服を作れるという。
 貴重なプレイヤーだから。

 靴の履き心地はすごくよかった。
 役目を終えた様に初期靴はいつのまにか消えていた。
 不憫過ぎ。

「あ、あと。こいつの首輪も新しくして頂けますか?」
「がうがう」

 ローヴォが媚を売る様にセレクの足下に頭をこすりつける。
 セレクの顔が緩んでる、効いてるぞ。
 というか、俺はそんな子に育てた覚えは無いのだが。
 子犬の時からそんな感じだったっけ。

「任せなさい!」

 そして出来た。
 一瞬で。

 前の首輪をリメイクした形になる。
 せっかくローヴォって名前を入れてもらったんだ。
 ずっと使い続けて行きたいよな。

「がぁう!」

 ローヴォも満足しているみたいである。
 さて用事も終わったし戻ろう。
 メインディッシュがあるのだ!

「あれ、もう帰っちゃうの? ゆっくりして行けば良いのに。ほ、ほら、コーヒーも出せるよ?」

「また来ます」

 そう言って呉服屋を後にする。
 次に向かった先は石工所。
 イシマルがいました。

「ひさしぶりじゃねえか」

「重そうですね」

「慣れだよ慣れ!」

 均等にカットされた石を荷車に乗せている最中でした。
 石工所の奥からは石を打つ音や削る音が聞こえてくる。

「石を削る工具を借りれませんか?」

「漁師が一体なんに使うんだ?」

 訝しむイシマル。
 特に隠す事でもないのでアレを見せる。


【パンドラストーン】素材
石系モンスターの体内で蓄積された塊。
真珠のように異物の周りを石素材で覆うように精製される。
慎重に砕いて行けば何かいいことあるかも。


「またこんなもん……、どこで手に入れんだ?」

「魔法の師と遠方に修行しに言ったときに手に入れました」

「うーん俺も石の採掘場には連れてってもらった事があるが、似た様なもんなのか」

 口ぶりから察するに。
 師が着いたプレイヤーは特別なエリアに入れる。
 そんな所だろうか。

「まぁそれなら大丈夫だろ、その辺に座って削ってみたらどうだ? なんなら削ってやろうか?」

「それは結構です」

 イシマルは「ちぇ」と舌打ちした。
 別にアイテムを奪われるとかそんな信用問題ではなく。
 こういうアイテムの醍醐味は自分でやってこそだ。
 楽しみは奪わせないぜ。

「じゃ、俺は行くわ。結果が出たら教えてくれ〜」

 そう言って荷車を引いて行くイシマルを見送った後。
 片隅に座り込んでパンドラストーンを削って行く。
 どっから割れば良いのかわからんから。
 とりあえず半分にしてみましょう。

 両足で押さえ、中心に当てたタガネに金槌を振り下ろす。
 そこそこ硬いようだが、【ブースト】を使ってみると容易く割れた。
 真ん中にあったものは宝石。
 若干欠けてしまっていた。

 やべ、ミスった。
 何だこれ……。


【翡翠】素材
幸運を司る宝石。
装備すると効果か出る。
今のままでは装備不可能。
・品質[E+]


 ほう、装備アイテムだと。
 指輪とか、ネックレスにしたらいいのかな?
 錬金術に加えてまた迂闊に触れないアイテム。
 そして更に四分の一に削って行く。
 慎重な作業だ。


【魔水晶(極小)】素材
色々な素材として利用できる。
魔石より魔素の含有量が多い結晶。
細かいものが多い。
価値に比例して大きさと色艶が変わってくる。

【魔石(中)】素材
色々な素材として利用できる。
価値に比例して大きさと色艶が変わってくる。

【黒鉄鉱石】素材
重たいが頑丈な黒鉄を含む鉱石。
一般的な鉄に比べて精製が少し難しい。


 粗方削り終えたが、こんな感じだった。
 真ん中から半分に割ってしまった結果が悔やまれる。
 翡翠の色は大きく濁ってしまっていた。
 品質もかなり劣っている様に思える。

「お、終わったのか?」

 戻って来たイシマルに砕き終わって出たアイテムを見せる。
 石工的に、宝石も取り扱ってないのだろうか。
 ほら一応石を扱う職業だし。

「う〜ん、大分濁っちゃ居るが……、研磨によっちゃそれなりになるんじゃないか? うちは宝石やってないからなぁ、伝手当たってみるよ」

「お願いします」

 それだけ告げるとイシマルは石工所の奥へと向かって行った。
 俺も飯を食いに公園へ向かう。
 サイゼも落ちてるみたいだし、料理を提供してるプレイヤーは果たしているのだろうか。

 幾つかありました、相変わらず、肉ばっか。
 さて食べながら公園のベンチにでも座って。
 昨日の報酬の確認でもしようか。

 ローヴォには?
 猿の骨でも齧らせとけ。


【魔石(中)】素材
色々な素材として利用できる。
価値に比例して大きさと色艶が変わってくる。

【小鬼のローブ】
ゴブリンマジシャンの装備していたローブ。
僅かに魔力補正がかかる。
・魔力向上スキルの効果向上(小)

【小鬼の癒杖】
ヒーラーゴブリンの杖。
回復魔法補正がかかる。
・ヒール系スキルの効果向上(小)


 魔石は二つ、後は小鬼の髑髏だったり。
 その辺のゴブリンからドロップするアイテムが少々だった。
 かなりの数を討伐したと思うが、報酬の内容はソレに比べてショボイと思えた。
 シークレットエリア限定のアイテムが貰えた時点で益として素晴らしいものなのか。

 スキルレベルが上がる訳ではない。
 だが、レベルマックスの状態から効果補正がかかるのはかなりレアだと見た。
 トモガラも同じ様な報酬をもらっているんだろうか。
 そして[B+]のクリア賞金として8500グロウを受け取る。

 バトルゴリラに負けて減った分にはそこそこ追いつけそうな金額だ。
 日銭が間に合わなくなる状態だけは避けたい所である。
 VRゲーの中で乞食するなんてごめんだからな。
 信用度とか駄々下がりだから。

 もっとも、生産職の実入りはその分良いと思える。
 供給が多い肉に比べて、魚は売れるぞ。
 このゲームの食べ物は腐るからな!



ーーー
プレイヤーネーム:ローレント
職業:無属性魔法使いLv14
信用度:70
残存スキルポイント:0
生産スキルポイント:3

◇スキルツリー
【スラッシュ】※変化無し
【スティング】※変化無し

【ブースト(最適化・補正Lv2)】
・効果Lv4/10
・消費Lv4/5
・熟練Lv4/5

【エナジーボール】※変化無し
【メディテーション・ナート】※変化無し
【エンチャント・ナート】※変化無し

【アポート】
・精度、距離、重量の制限解除。
・無詠唱可能。
・ストレージからセットアイテムの任意転位可能。
※ストレージを設定してください。

【投擲】※変化無し
【掴み】※変化無し
【調教】※変化無し
【鑑定】※変化無し

◇生産スキルツリー
【漁師】※変化無し
【採取】※変化無し
【工作】※変化無し
【解体】※変化無し

◇装備アイテム
武器
【大剣・羆刀】
【鋭い黒鉄のレイピア】
【魔樫の六尺棒】
【黒鉄の双手棍】
装備
【革レザーシャツ】
【革レザーパンツ】
【河津の漁師合羽】
【軽兎フロッギーローブ】
【軽兎フロッギーブーツ】
【黒帯】

◇称号
【とある魔法使いの弟子】

◇ストレージ
[スティーブンの家の客間]
セットアイテム↓
[カンテラ×2]
[空き瓶×8]
[初級HP回復ポーション×3]
※残りスロット数:7

◇テイムモンスター
テイムネーム:ローヴォ
【グレイウルフ】灰色狼:Lv1
人なつこい犬種の狼。
魔物にしては珍しく、人と同じ物を食べ、同じ様な生活を営む。
群れというより社会に溶け込む能力を持っている。狩りが得意。
[噛みつき]
[引っ掻き]
[追跡]
[誘導]
[夜目]
[嗅覚]
[索敵]
[持久力]
※躾けるには【調教】スキルが必要。
ーーー
自分でもアレですが、主人公良い根性と性格をしていますね。笑
さて、一日朝一更新へと切り替わります。
タイトルに尽きましては、一言ございましたら活動報告に記載して頂ければと思ってます。
別にチートではないので笑
さて、森のエリアクエスト解放、川のエリアクエストクリア、それとも修行の地でデスペナパレード。
どれがお好みですか。


お読み頂きありがとうございました!
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ