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GSO グローイング・スキル・オンライン 作者:tera
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本日は、二十四時から怒涛の連続更新入ります。よろしくお願いします。

「すいませんローレントさん。個人的な発注なんですが、ありったけの肉が欲しいのです」

「了解」

 ツクヨイから王都へ行こうと誘われていたのだが、彼女は生憎レイラに連れて行かれてしまった。
 お姉様には逆らえないらしい。
 第一拠点の村議会グループをまだもめてんの?
 もう漁村でも何でも良いと思うんだが?

 そしてたまにはローヴォに良い物を食わせてやろうとサイゼの店に向かっていた。
 拡張工事がされたサイゼの店はNPCを雇い入れるまでに繁盛している。
 食事どころギルドって感じの雰囲気だよな。
 テラス席にはプレイヤーもNPCも沢山居る。

 厨房の裏手に呼ばれるとサイゼに言われたのである。
 肉が欲しいと。
 西の農場の先にある牛マップって、確かどっかのプレイヤーが放牧地帯にする計画を立てていた気がする。

 安定的な肉の供給とかそんな感じで、ニシトモも一枚噛んでいたかな?
 その頃は南東の森で虫の乱獲を行っていたので気にしちゃい無かったが。

「未だ放牧計画は進んでいません。狩り方も従来の方式通りみんなで言ってローブ投げてって奴です」

「なるほど」

 意外と厄介なんだよな。
 ウェストバイソン、奴らはクラス2組だろう。
 それが群れを作っているから質が悪い。

 一時的に大規模な狩りが行われたとサイゼは言った。
 だが、更に大勢の牛が湧いて無理だった。

「なんか奥に要るんじゃないか?」

「かもしれませんね。でも本当に供給が追いつきません肉! 豚肉も鶏肉も少ないですもう!」

 最初の頃は飯は何でも良かったし、その食べた後の効果を狙って感じで。
 随分と淡白な攻略要素だったんだってね。
 今ではセカンドライフユーザーが流入。
 そして、ネットデートスポットとして、サイゼの店が上がる程。

 まあ今んところちゃんと美味しい料理だすし居心地いいのここくらいだからな。
 プレイヤーが増えればあの串焼きを焼いていた奴みたいに、自然と料理屋も増えるだろう。

「お弁当包んでおきますね。はいローヴォちゃん!」

「がうがう」

 このサイゼとの絡みも随分久しぶりに感じるのは何だろう。
 随分遠くに行ってしまった様に感じる。
 屋台をやっていたサイゼが、今では一国の城の主ときた。
 俺も隠れ家が欲しい。
 そんな気分になって来た。



 さて、西の平原地帯へ向かう。
 その道中。
 明らかに後をつけて来る奴がまだ居るんだよな。

「何のようだ?」

「いや別に」

 ネームを確認してもレッドネームではなかった。
 名前は【セリザワ】【ノグチ】【フレーノ】の三人。
 戦士、弓使い、魔法使いという一般的なパーティ。
 なんでついて来るんだろうな?

 ローヴォからも危険だという意志は伝わって来ない。
 だから放置していたんだが……。

「たまたま狩場が一緒だっただけだろ?」

「じゃ、お先にどうぞ」

 ……。
 …………いや早くいけよ、道譲ってんだから。

「いや、どうぞ」

「は?」

「いや、どうぞ」

 セリザワが道を進めてくる。
 怪しいよな、マジで。
 まあとりあえず警戒しながら進めば良いか。
 レベル帯は二十とかその辺だしね。



【ウェストバイソン】Lv13
西の草原に生息する野牛。クラス2。
温厚だが、一度怒ると手が付けれない。
群れで行動する。

【ウェストバイソン】Lv14
西の草原に生息する野牛。クラス2。
温厚だが、一度怒ると手が付けれない。
群れで行動する。

【ウェストバイソン】Lv12
西の草原に生息する野牛。クラス2。
温厚だが、一度怒ると手が付けれない。
群れで行動する。



 相変わらず群れてらっしゃる。
 平原にて草を食べながら過ごす様子に、恐ろしさは感じ得ないのだが。
 一度群れの一体に攻撃をすれば、全軍を持ってして突撃してくる。
 そんなモンスターだ。

 高い崖がある分、牛は上に上って来ない。
 だが、プレイヤー側も一度崖を降りてしまえばね。
 もし崖を上がれなかったら大群に飲まれておしまいだろう。

「ち、躊躇無く降りて行ったぞ」

「どどどうする?」

「降りるしか無いだろ? そのために着たんだから」

 ヒソヒソ声が丸聞こえなんだが、大丈夫かこいつら。
 攻撃しない限り牛はまだ襲って来ない。
 だからどれくらい湧いているのかの確認をまず行った方が良いだろう。
 出来るだけ数の少ない群れを狙うのがセオリーだな。

「あ、あれ? 攻撃して来ないぞ?」

「パッシブモンスターなんじゃないか?」

「よ、よし。なら先へ進むぞ!」

 何となくわかる。
 戦士であるセリザワと弓使いのノグチは小心者か?

 近くで見ると意外と大きい牛にビビりながら。
 俺の後をついて来ている。
 そして、牛が襲って来ないと確信すると、走り始めた。

「あのローレントが使う狩場だ! まだ攻略されて無い筈!」

「よっしゃー、敵も攻撃して来ないし急げ!」

「エリア解放して俺らだけの秘密基地を作るんだ!」

 そう言って行ってしまった。
 正直西の平原の先ってまだ行った事無かったんだよなあ。
 モンスターは肉を落とす牛くらいだし。
 その牛も耐久が高く厄介で扱いを間違えればこっちが死ぬ。

 面白いかと言われれば、特に面白く無い。
 色んな狩場とシークレットエリアがある南の森が狩場としては美味しいし。
 北の森は再び再熱したノークタウンへと続いている。

 東の川は成り行きで解放しちゃったから。
 うん、完全に肉マップだよな、西。
 ステップカイトとドッグプレーリーは対して良いドロップは無かった気がする。
 ブリアン当たりが栄養のある土が取れると狩場にしていたが。

 最初はプレイヤーキラーかと警戒していた三人も。
 単純にエリア解放の穴場だと思って来た新参プレイヤーだったわけだ。
 確かに、誰も手を付けてないしライバルが少ないと思われがちだ。
 俺を引き合いに出してたのはよくわからんが、まだ全然攻略されてないのは確かな事。

 でも。
 攻略されてないから何が出るかわからんのよな?

「ギャアアアアアアアアアアア!!!!」

「!?」

 断末魔の悲鳴が聞こえて来た。
 そして平原の向こうから、大勢のけたたましい足音が響いてくる。
 もしかして、向こうで牛にでも攻撃したか?
 それとも、新種のモンスターとかそんなん?

「助けてやったと言うのに、情けない男だ」

 HPが瀕死の状態に陥った三人を連れて現れたのは、意外なキャラクターだった。








パワーをためているのです。



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