メール上の彼女(15/31)縦書き表示RDF


第15話です。
メール上の彼女
作:荒木ヒロ



第15話:看病


前回まで
美成みなるが風邪を引いた俺の看病をしてくれるらしい。
結構楽しみだ。


目覚めたがしばらくうとうとしていた。だるい体で用意して、またカップめんを食べた。普段は親が作ったものを一緒に食べるのだが、今日は出かけている。遠出なので、こんな時間からもういない。……静かだ。

テレビを付けた。

「このマッスルパートナーなら二の腕の筋肉がラクラ、関東地方の天気は、死刑判決、原発事故の、ちくわ、青汁、黒酢……」チャンネルを一通り回して消した。
最近の人間は健康に狂っているなぁ……とどうでもよいことを考えさせられた。


風邪を引いたら風呂には入るな……
そんなこと知るか。
せっかく美成が来たのに体がにおっていたら、嫌われてしまうかもしれない。そもそも何でだめなのかわからない。
しかし、風呂(シャワーで済ました)から上がって後悔した。
……寒い。

まあ少しくらい病人らしくしてた方が、看病のし甲斐があるだろう。

まだ美成からメールは来ない。何度も携帯を確認してしまう。じっとしていられなくて、ソワソワする。寒さ半分、緊張半分だ。なにせ女の子を家に招く(勝手に来たんだよと言われそうだ)なんて何年ぶりか……いや、そもそも俺の今までの人生ではそんなこと一度もなかった。

そういえば……部屋を掃除しないとダメじゃねえか……
思考が一瞬停止した。ヤバいっっっ!!

ぬおおおおおおおお
(床のゴミをゴミ袋に入れる)
うりゃうりゃうりゃ
(散らかった物を片付ける)
さっさかさっさか
(エッチなやつを隠し)
ブイーブイー
(掃除機の音)


疲れた。しかし俺って意外と頑張れるもんだな。
死に物狂いでやって、掃除を30分で終わらせた。通常の3倍のスピードだ。

これでこちらの準備は調った。あとは美成が来るのを待つだけだ。


ヴィーヴィーヴィー……
いつバイブにしたのかわからないが、美成からメールが来た。

「おはよう、よく眠れたかな?調子はどう?」

「まあまあだな」
「そう、よかった!じゃあ今から行くね」
「おう」

ピンポーン…………ピンポーン

……ん!?

誰だこんな時間に……
俺はふうと一息ついてから、しぶしぶ玄関のドアを開けにいった。ぼやけたガラスに人影が映っているが、髪の毛が黒くて長い女性のようだというだけで人物は特定できない、いや、まて……髪の毛が黒くて長い女性って、もしや……

俺は玄関のドアを開けた。
口も開いた。


お気づきの点がありましたら言ってください。
評価よろしくお願いしますー











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