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うーんお待たせしました。第12話。
(待ってないか……笑)


メール上の彼女
作:荒木ヒロ



第12話:惑星(まどいぼし)


前回まで
姉の部屋のベッドで、妹に犯されそうになった。なんとか止めた……自分を。今さら猛烈後悔。


「お前、ふつーさ、姉ちゃんのカレシらしき男、襲おうとするか?」
いろいろな所を見てしまったが、うっ、まだ見えている。妹はパンツに足を通している。関係なくもないが女の子のパンツはよく伸びる。
妹のを後ろからみていて思ったのだが、やはりこいつは姉より美人だ。髪はツヤツヤのロングだし、足がスラリとして、ウエストが細く、ちょうどいい身長。しかも全身から知的オーラが放たれている(全て俺の主観)。女のしかるべき場所も、表現できないが(俺の中では確立させていないので、形容できない)敢えて言うなら、姉より美しい。


と、色々考えてやはり惜しいことをしたと思うのは、男の本能ということで片付けてしまえ。

ああそうだ。無自覚に
そろそろ衣子が上がるだろうし、また今度な。と言ったのだから、先延ばしになったのだ。ナイス俺。

すると妹が視線を感じたのか、じっくりみないでよ……変態。と振り返りながら、
「へんたい」
を強調して言った。でも顔は笑っている。

「お前……多分俺から、いや、世界の男からその二文字が消え去ったとしたら、人口は減少に転じるだろうな……」
俺は自分で言って、自分で笑わないよう、頬の筋肉に力を入れた。


妹の後ろでドアが開くのを見た。
衣子がバスタオルを巻いただけの姿で入ってきた。並べて見ると、妹の方が姉くさい。
「ちょっと美成(ミナル)!やるなら自分の部屋でやってよ!」
今、初めて妹の名を知った。
「ああごめん、でも今日はやめとく……また今度ね」
妹は俺に向かってキスを飛ばし、部屋を下着姿で出ていった(衣類は脱いだまま)。

ん?おい。今の、衣子の発言は問題じゃないか?

濡れた彼女の横顔は複雑で、考えていることはわからない。しかし、自分のカレシ(らしき人であり確証はない)と妹が交わることを容認した……のか?

それでいいのかお前は……俺は初めての相手なのに……

確かに、衣子にはまだ便宜上彼氏がいることになってはいるが、昨日一日で俺はそいつを上回ったはず。なのに、妹とヤっていいと言うってことは、やはり俺の事なんてどうでもいいと思っているのか。大体なぜ、昨日こいつが俺と一緒に遊びたかったのかさえも、俺は知らずにいる。
こいつが俺のことを単なる友達だと思っていると知っていたなら、俺だって割り切って妹とヤったかもしれない。
俺のことが好きなら、そうはっきり言って、彼氏とも別れて欲しい。今や俺だってそのことについて干渉できる立場であると思う。しかし、ただの友達と言われるのが恐い。俺の気持ちが大きければ大きいほど。だが俺も衣子への気持ちについては、把握していない。棚に上げて、衣子を非難している。でもこのままだと歯切れが悪いのだ。


「妹、美人だよね……」
衣子は目をふせた。
「あ?ああ少なくともお前よりはな」
「うん……なんでしなかったの?」
「お前のこと、まだはっきりさせてないから」
「多分、言いたいこと、私には分かる……けど、まだ答えは出せない、繋がれば変わるかと思ったけど、わからなくなるだけ、君は私のこと……」
こいつ、聞きたいと本気で思っているのか。俺の気持ちを判断材料にしたいのか。
「……お前に任せるよ」
俺もよく知らないことを言及してはならないと思う。
「そん、こといわ、ても」
衣子の声が小さくて聞き取れなかった。

「俺、帰るわ」
「まって……」

唇が触れるか触れないかのところで、妹がドアを開け、二人に割って入った。胸がブルンブルン揺れている。

「お姉ちゃん、勝手に話聞いたけど、お姉ちゃんがグズグズしてるんだったら、私がもらうよ」
「え?」
俺は少し出遅れた。
「だから、私は答えを出そうとして……でも分からなくて」
「じゃあどうして今キスしようとしたの?自分の気持ちがはっきりしないのに、体だけ繋がるなんておかしいよ!好きなら、好きだからキスしたいんじゃないの?そこはっきりさせとかないと、この人がかわいそうだよ!」
確かに。って、どんだけ冷静なんだ俺。だが、妹よナイス代弁。的確に俺が言えなかったことをズバッと切り裂いた。
「分からないよ……」
衣子は泣きそうになっている。
「ほら!行動には動機が必要だってわかった?」
妹が俺に抱きついた。
「私は好きだからね、この人のこと」


「だあああああああ!とにかく、おまえらそのかっこどうにかしろ!」


いや、俺もだけどさ……
股間がムズかゆくなった。



恋のライバル妹登場。
最強です。ちなみにこの妹、勉強できます。頭も良いです。IQ170くらいです。アインシュタイン並み。
容姿も美しくスポーツ万能、劣等感を抱かせやすい人物です。











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