ほとんど暗くなりかけた道を歩いていると
「シカマル〜」
遠くで手を振るいのが見えてきた。
今日はいのとチョウジの中忍試験合格祝いをするための集まりだ。
これで三人ともに中忍になれた祝いでもあった。
そのはずなのに、腕を振るいのの所まで行くとチョウジとアスマの姿は見当たらない。
「後の二人は?」面倒臭そうにシカマルは口を開く。
「アスマ先生は急な任務。チョウジは家の手伝いだって〜」
「はぁ?だったら延期でもいいじゃねぇか、ったく面倒くせぇ」と言ってるそばから帰ろうとする。
「ちょっと〜私と二人は不満だっていうの?」いのがちょっと拗ねたように唇を尖らせた。
そんな訳ねえ。
だけど素直に言えたら苦労してねえんだよ。素直に自分の感情を言い出せないくせに、いのには「分かれよそれくらい」と、思ってしまう事に腹を立ててると、
「と・に・か・く、今日は祝ってもらうわよ〜楽しみにしてたんだからさ」と言うとシカマルの腕にいのの腕が絡みつく。
「さっ、行こう」
絡みついた腕にちょっと躊躇しつつ、それでいてなんだか恥ずかしかった。
周りが暗くて良かった…昼間だったら赤い顔がいのにばれいたであろうから。
故意か偶然か知らないけれど、今日のラッキーに感謝しつつシカマルはいのの歩みにあわせて歩き出した。
左腕にいのの体温を感じつつ、こんなことで幸せな気分になってるなんて誰にも言えねえな。
シカマルは苦笑いしつつ、そんな事を思っていた。 |