忍々、女佐助でござるよ!(1/1)縦書き表示RDF


これは史実とは異なっている故。
本当の歴史好きさんには、読むのをお勧めしません。
逸話好きな人がお読みください!!
忍々、女佐助でござるよ!
作:知念美沙堵



第一巻:同姓同名?!男、佐助!!


 




「佐助よ…上杉の情報を取って参れ!」


「御意にございます…!!」
















拙者、武田に属する忍……。
















お館様のため…。
















旦那のため…。















日夜、努力していたでござる!!















慢心しすぎたのでござるか…??















…それにしても、酷い仕打ちでござる!!















ファイル
 













猿飛佐助
















性別……



















……女?!















「拙者、性別学的上…女でござる!!」


















「…ここは……どこでござるか?!」
















まさか、忍の拙者が迷うなんて・・・・・。


なんて、不覚!!
















そう頭を抱え込んで居ると、気配がする。















「(隠れ蓑の術!!)」















近くの木と同化して、己の身を隠した。
















「そろそろ…武田軍と上杉軍は……」


「確実にぶつかり合うだろうな…」


「早くて、3日…
 ちゃくちゃくと上杉軍は準備を整えている」


「(う、上杉軍でござるか!?)」
















予想の範疇から飛び出した情報。


確かに、最近の所…妙に静かにしていた…。


まさか、戦の準備とは……。


良い話…いや、こちらにとって悪い話を聞いてしまった……。
















「あまり、外で言うもんじゃないっ」


「すいませんっっ」


「行くぞ、もう武田の勢力は把握した故……」


「…時期にかすが様が動くでしょう……」
















そう言って、去っていく忍たち。


まったく、忍としてなっとらんでござる!


この様な場所で、迂闊にも話すなど…。


まぁ、良い。


そのお陰で、情報が聞けたわけだ。

















「まずは・・・帰らねば・・・・・・」















不覚にも道に迷った故…帰れない。


これではお館様に報告が……。
















「っ!?」


「おーっと!
 静かにしてくれよ?
 じゃないと、クナイがのど元に刺さるぜ?」


「貴様、何奴?!」


「それは…君から答えて貰おうか?
 …さっきの話をこっそり聞いていたと言うことは
 上杉の忍じゃないね??」


「あぁ、もちろんだとも!
 …拙者、お館様のみに使える忍故」


「へーずいぶんと忠実だね?
 さすが、さっきのやつらとは大違いって訳だ」
















拙者の背後を取った忍は、感心した口ぶりだった。

















「あ、あたりまえだろう!!
 あんな森の中とは言え、慎みを持たねば・・・・」


「だねっ俺様もそー思うよっ
 ・・・彼らは無用心すぎたね・・・・・・
 おかげで、情報がすんなり聞けたけど?
 君もね??」


「ふっ、確かにな・・・・・・
 そろそろ、離して欲しいが・・・」


「だってねぇ〜正体も分からないのに
 離したら・・・逃げちゃうでしょ?」


「当然だな」


「じゃー離すわけにはいかないね?
 君のお名前は??」


「なんだか、幼児にでも聞くようだな・・・
 拙者、言いたくなくなるでござる
 ・・・こう見えても、二十歳は過ぎている故な・・・」


「へーぜんぜん見えないけど・・・幸村の旦那暗いかと思った!」


「ゆ、幸村だと!?」


「あ、しまったー・・・これじゃ、素性がばれるな;;
 今のは無しでね?」


「馬鹿を言え!
 撤回など出来るか!!」


「あ、やっぱり?」


「お前・・・新入りか??」


「い、いや・・・ずっと居るけど?」


「幸村とは・・・真田源次郎幸村殿の事でござろう?!」


「そーそー
 てな訳で、俺は武田軍の忍って訳!!」


「(幸村様に・・・信玄様・・・・・・
  このような忍はうちの部には居なかったはず・・・
  ・・・しかし、こいつが嘘を言っているようには見えん!)」


「んで、俺様は自己紹介を済ませた。
 あとは君が名乗るだけだけど??」


「拙者は・・・・・・
 そ、その前に!お主の名を聞いてはござらんよ!!」


「えー結構有名なんだけどなー
 俺は猿飛佐助だ!
 ヨロシク!ってのはちょーっと違うかな?」


「さ、猿飛佐助ぇ?!」


「知ってるでしょ?
 君も忍なら、とーぜん!
 俺様の名を知らないと話にならないよ?」
















まさか、同姓同名。


性別は違えど・・・居たなんて、信じられない!!


しかも同じ武田軍に使えている・・・・・・。






















「・・・・・・これは、何かの間違えなのか?」


「間違っては、居ないと思うけど?」


「そうで・・・ござるか・・・・・・」
















もしかしたら・・・拙者・・・・・・。
















「時空を超えた・・・?
 そんな、馬鹿な・・・・・・」



「ん?どうしたの??」



「い、今は・・・!
 織田も豊臣も生きておられるのか?!」


















拙者の世界では生きては居ない。

















家臣の反乱で両者とも塵と成り行き、消えている。
















「えー、そんなの居るに決まってるじゃなぁい?
 何?今の情勢も分からないの??」

















や、やっぱり・・・拙者は・・・・・・。



明らかに異世界に飛ばされてしまったでござる!!
















こうなったら、この世で・・・武田信玄様・・・・・・


旦那に付いて行くしか道はござらんよ!!



















「・・・・・・無理なお願いとは存じるが・・・
 武田信玄様・・・お館様の所まで連れてってはもらえぬか??」


「何故だ?
 俺様にそんあ義理はないと思うが?」


「確かにな・・・
 ・・・だが、状況が複雑ゆえ・・・このような場所ではマズイのだ!
 無理を承知で頼みたい!!
 どうか、この手を切り捨ててでも・・・信玄様の元へ連れて行ってくだされ!」


「ふぅ〜・・・俺様、いつから弱くなったのかなぁ?
 いいぜ、切り捨てる真似はしないが・・・・・・両手を拘束するくらいは許されるな?」



「無論でござる!!」


「あんまり、仕事以外で惨いことはしたくないからね!
 それに、俺様は女を傷つける趣味はないから!!」


「拙者が女だと?」


「あれ、違う??」


「いや・・・合っている
 拙者は・・・女だ・・・・・・」


「だよねー?
 良かった、男に女とか失礼だし!」


「お前だけだ・・・女と扱ってくれるのは・・・・・・」


「俺様だけ?
 ・・・なんだか、優越感だな!」


「ふっ、浸ってもよいでござるよ?」


「あ、笑った・・・へー笑うと可愛いねv」


「なっ!?
 は、はは、破廉恥な!!?」


「ぷっ!!
 旦那みたいな事まで言うし・・・
 面白いね、君は・・・」



「とりあえず、柑橘とでも名乗ろうか?」


「あれ、すごく傷つくような気がするのは気のせい?!」


「はははっ、お主も
 柑橘の様な髪をしているからな・・・!!」














不思議だった。


両手を拘束されても、不安がない。



それは、この世界のお館様に会うからだろうな・・・。



そして、拙者の主・・・幸村様に・・・・・・。


















「縛っちゃったけど・・・どうする?」


「走ることは出来るから・・・このまま繋いで帰ればよかろう?」


「うーん、なんだか犬みたいだなー
 よしよし・・・」


「っ!? 
 拙者は犬ではない! 
 頭を撫でるなーー!!!」




















人ひとりいない森に拙者の声が木霊した・・・・・・。







初めての戦国ものです;;
なので、容赦は御免被りますっっ













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