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21話 何かすごいっぽい

 奴隷の暴走を抑えた強斎は、ギルドを一瞥して、とある場所に向かった。


「キョウサイ様、やはり転移門へ?」


「まぁ、確かにそうだが、とりあえず、冬物の服をな」


 そう、この世界はもうすぐ冬になる。


「それを買ったら出発だ」


「「はい!」」


………

……



「よう!ショクオウ!お前さん、本当にこの街から出て行くのか?」


 ミーシャとレイアが服を決めているところに、この店の店長がやってきた。


 おっさんだ。


「ああ、短い間だったが世話になったな」


「ガハハ!それはお互い様だろ!お前さんがいたおかげで、最近は迷惑な客なんざ来なかったからな!」


「そりゃよかった」


「ところで、お前さんのランクは何だ?」


「教えなきゃダメか?」


「いや、ちょっと気になっただけだ。今までは、どれだけ強い冒険者が常連になってもうるさい奴が出てきたんだが……お前さんがこの店の常連になった途端、うるさい奴が来るどころか、繁盛してるんだ。どれだけ圧倒的な力でねじ伏せた?」


「俺は何もやってねぇよ。まぁ、ランクぐらいは教えてやる。これで盾でもなんでもしやがれ」


「おっ、ありがてぇな」


「俺のランクは38だ」


「はぁぁぁぁぁぁぁ!!??38ぃぃぃぃ!?」


「うるせぇよ」


「い、いや……済まない……30台のランクなんて聞いたこと無いからついな……」


「たかが、ギルマス相手に無双しただけなんだがな」


「ほんっとバケモンだな」


「もう、聞き慣れた」


 そこで、ミーシャとレイアが服を選び終わったようだ。


「キョウサイ様!これ、どうですか!?」


「ご主人様!見てください!」


「おう、二人に似合いそうだな」


「「はいっ!」」


(はっきり言って、何がいいのかわからんな……)


 そんなことを考えていると、店長から声がかかった。


「よっしゃ!さっきの服、タダでくれてやらぁ!」


「おお!マジか!?」


「おうよ。お前さんには世話になったし、これからも名前を使わせていくしな!」


「サンキュー。おーいミーシャ、レイア!その服持ってこーい」


 こうして、冬服を貰った強斎であった。



「ショクオウよ……また、戻ってくるよな?」


「どうしたんだよ、服屋のおっさんらしくねぇな」


「おっさん言うな。まぁ、なんていうかな。本当に短い間だったが、お前さんのおかげで、楽しくてな。なんつーか……寂しくなるわけだ」


「ふっ、何か変なものでも食ったか?」


「なんだとっ!?俺は――」

「戻ってくるよ」


「へ?」


「戻ってくるとも。この街はもう俺の家だ。たった3ヶ月だったが、俺もすげー楽しかった。この街が俺を受け入れてくれる限りは、俺は戻ってくる」


「ショクオウ……」


「だから、そんな顔すんな。服屋のおっさん」


 そう言って、強斎は布を出す。


「これを服屋のおっさんに貸す。だから、俺が戻ってきたら返せ。いいな」


「この若造が……ああ、いいだろう!これは、お前と俺の貸し借りだ!後、おっさん言うな」


「最後のが邪魔だな」


「うるせぇ……」


「じゃ、俺はもう行く。……俺が帰ってくるまでに死ぬんじゃねぇぞ?」


「ふんっ、そうそう死んでたまるか!」


 強斎と服屋のおっさんは拳をあわせ、再会を約束した。





「あれ?また私たち蚊帳の外だな」


「レイア、それ以上はいけない」



………

……


「キョウサイ様、人気ですね」


 強斎は道行く人に話しかけられては、別れを惜しまれている。


 時には乙女の目で強斎を見る輩もいるので、レイアが威圧している。



「流石、ご主人だな」


「ええ、流石です」



 しかし、感動もつかの間……。


 遂に奴が現れた…………。









「ふはははは!!アルノ様!到着!」


「ちょっとこっちに来い」


 速攻でレイアが駆けつけ、フルボッコにしてから裏路地に置いてきた。




「レイア、私にも殴らせなさい」


「ああ、いいぞ。だが、ご主人には見つかるな。この国が消し飛ぶ可能性がある」


 以前の、竜の威圧波動の余波を、身をもって思い知ったミーシャとレイアは身震いをした。


 この後、滅茶苦茶ボコボコにした。













「お前ら、どこに行っていたんだ?」


「ちょっと、虫を発見しまして」


 笑顔で答えるミーシャ。


「虫?」


「はい、害虫です。ご主人様の敵です」


 その言葉にムッとなる強斎。


「まさか……そいつはGか?」


 そして、ミーシャは少し考えて、答えを出した。


「はい、Gゴミです」


 すると、強斎から圧倒的な殺意が感じられた。


「そいつはどこにいる。今すぐ消し飛ばさなければならない」


「だ、大丈夫です!ご主人様!私たちが始末しましたから!」


 すると、強斎の殺意が無くなった。


「済まないな。お前らには辛かっただろう……」


「いえ、キョウサイ様のためなら……」


「ご主人様のためなら、辛くても喜んで殺りますよ」


 こうして、一つの勘違いが生まれた。


………

……


 強斎一行が城下町を出て、少し経ってから強斎が立ち止まった。


「よし、じゃあ、お前らのレベルを確認する」



ミーシャ


LV58


HP 7000480/7000480

MP 5000254/5000254

STR 600134

DEX 700164

VIT 600101

INT 600099

AGI 800177

MND 600092

LUK 20


スキル

体術LV18

剣術LV19

短剣LV22

投擲LV9

隠蔽LV65

解析LV6

空間把握LV30

危機察知LV30

料理LV7

火属性LV24

水属性LV14

土属性LV37

風属性LV23

闇属性LV45


属性

火・水・土・風・闇





レイア・アンジェリーク


LV59


HP 7001832/7001832

MP 7000205/7000205

STR 903304

DEX 600103

VIT 600155

INT 600071

AGI 700563

MND 600140

LUK 30

スキル

攻撃力異上昇

剣術LV5

大鎚術LV35

体術LV7

威圧LV34

隠蔽LV65

解析LV6

空間把握LV30

危機察知LV30

料理LV2

HP自動回復速度上昇LV8

火属性LV21

水属性LV18

土属性LV22

風属性LV20

闇属性LV44

限界突破


属性

火・水・土・風・闇

完全攻撃型(ユニーク)



 数字にバラつきがあるのは理由がある。



「ここ3ヶ月で随分上がったな」


「ご主人様の『ぱわーれべりんぐ』のおかげです!」


「で、ご主人様のステータスはどうなっているのですか?」


「あー……ちょっとね……」


「「?」」


「ちょっと、この世界が諦めたみたい」



キョウサイ・タカナシ


LV145


HP 1.56105E+46/1.56105E+46(-14000000)

MP 6.46721E+46/6.46721E+46(-12000000)

STR 1.78406E+45(-1500000)

DEX 2.00707E+45(-1300000)

VIT 1.56105E+45(-1200000)

INT 2.00707E+45(-1200000)

AGI 1.78406E+45(-1500000)

MND 1.31574E+46(-1200000)

LUK 500


スキル

言葉理解

超解析

剣術LV65

刀術LV72

二刀流LV5

細剣術LV3

投擲LV10

大槌術LV5

棒術LV42

体術LV44

槍術LV56

弓術LV48

盾LV24

大盾LV5

威圧LV2

竜の威圧波動LV85

調教LV83

隠蔽LV2

解析LV2

料理LV19

潜水LV2

吸血LV48

灼熱の息

極寒の息

落雷操作

天変地異の発動

無双

召喚魔術

死霊魔術

火属性LV43

水属性LV55

土属性LV33

風属性LV43

闇属性LV34

状態異常耐性LV99

MP回復速度上昇LV18

HP回復速度上昇LV14

アイテムボックスⅡ

超隠蔽Ⅱ

限界突破

超越者

スキル強奪

レベルアップ時ステータス倍

眷属ステータス分配

眷属スキル分配Ⅱ

必要経験値1/100


属性


火・水・土・風・闇

想像魔術(SPユニーク)

竜の王(ユニーク)

世界を破壊する者(???)

神を超えた者(???)




「「……」」


「何か、奪ってないスキルまであるんだけど。てか、なんだよ、世界を破壊する者って。どんな属性だよ。しかも神を超えたって……」


 暫くの沈黙……。




「まぁ、いい。突っ込んだところで無駄だ。さっさと転移門に向かうぞ!」


「キョウサイ様。E+ってなんですか?」


「ん?ああ、E+ってのは10の+乗って事だ」


「「??」」


「あー……そう言えば、わからないんだっけ……」


 悩んでいると、ミーシャが何かを思い出したように、声を上げた。


「そうです!思い出しました!」


「ど、どうした?」


「この、何とか乗って言う計算。学者さんが使っていました!それ以外では使われているところを見たことがありません」


「うっそん……ってか、なんで知ってるんだ?」


 すると、ミーシャは少し暗い顔をした。


「実は私が親に売られる時――」

「あー!悪かった!辛いなら話さなくていい」


「ありがとうございます」


「んー……でも困ったな……まぁ、要するにE+2だったら100を掛けるE+4だったら10000を掛けるって事だ」


 掛け算だったらわかるのか、二人共頷いた。


 その後、目を見開いた。


「ご主人様!そんなことしたらステータスが!」


「何もしてないよね!?」


 この後、10分ほどレイアのパニックが続いた。


 ミーシャは「流石です」とだけ言って終わっていた。

色々な名前を募集しています

中二大歓迎です


感想待ってます


MFブックスの応募、10万文字なんですね……

頑張らなければ……

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