16話 眷属スキルっぽい
いつの間にか100万PV!
いつもありがとうございます!
(っと、そう言えば、また何かスキル増えていたな)
強斎はステータスに追加された新スキルをメニューで見てみる。
『眷属ステータス分配
自分に絶対に逆らえない契約を交わし、尚且つ主人の信頼度と忠誠心が一定以上である4人が対象。
このスキルを持つ者のLUK以外のステータスの1/10万以下を、それぞれ分け与えることが出来る。ただし、与えた場合元に戻すことは不可能。
0/4
対象有り』
『眷属スキル分配
自分に絶対に逆らえない契約を交わし、尚且つ主人の信頼度と忠誠心が一定以上である4人が対象。
このスキルを持つ者のスキルを与えることが出来る。ただし、与えた場合そのスキルは消滅する
0/4
対象有り』
(あれ?これって俺のスキルと合わしたら、ミーシャとレイア最強じゃね?)
とんでもないスキルを手に入れたようだ。
(ってか、いつの間にこんなスキル手に入ったんだ?……あ、まさか)
そう言って、強斎はとあるスキルをメニューで見てみる。
『レベルアップ時ステータス倍
必要経験値を10倍する代わりに、レベルアップした時、LUK以外の数値が倍になる。
一定のレベルまで上がると、新スキル取得可能:眷属ステータス分配・眷属スキル分配・未取得』
(やっぱりこれか……てか、まだ未取得ってあるのかよ……)
若干苦笑いをする強斎に、ミーシャが話しかけた。
「キョウサイ様、どうしました?」
「いや、ちょっと……な……」
そこで、改めてミーシャとレイアを見る強斎。
「「?」」
(対象有りって、こいつらしかいねぇよな……)
「ちょっと二人共、嫌だったら断っていいんだが……」
そこで、二人は真剣な顔つきになる。
「二人で、とあることを実験したい」
「実験……ですか?」
「ご主人様がそのような事を言われるなんて、珍しいですね」
ミーシャは心配そうな顔をして、レイアは何とも言えない顔をしている。
「ああ、もしかしたら二人に異常が起きてしまうから、嫌だったら降りていい」
「キョウサイ様、それはどういった実験なのですか?」
「ああ、それは――」
ゴクッと息を飲む二人。
いつもの強斎なら、絶対に二人を実験になんて使わないことを、ミーシャとレイアは理解している。
自分たちは、本来の使い方よりかなり丁重に扱われていると認識するほどに、大切にさせて貰っている。
夜はいつも壊されるが……。
そんな強斎が実験をするというのだ。
やはり、不安になるだろう。
そして、強斎のその答えは――――。
「――俺と一緒になる実験かな?」
「「やります!!」」
二人は言ってる意味がよくわからなかったが、強斎により近づきたいと言う一心で即答した。
「お、おう? ほんとにいいのか? 体に異変が起きるかも知れないのだぞ?」
「大丈夫です、キョウサイ様と一緒になるのに、どこが変化しても異変なんてありえませんから」
「さっさと始めましょう、脱げばいいんですか? 脱げばいいんですね?」
そう言ってレイアが脱ぎ始める。
それに続き、ミーシャも脱ごうとする。
「ちょ、ちょっと待て! こんな場所で脱ぐな!」
「大丈夫です、ご主人様。周りに誰もいませんし……。それに、見られるんじゃないかっていうゾクゾク感も……」
「私はキョウサイ様以外に見られるのは嫌ですが、キョウサイ様が今すぐ一緒になると言うならば……」
そう言って更に脱ごうとする二人。
それを、強斎は何とか止めた。
「大丈夫だ、脱がなくてもいい。それに、レイア。そういうプレイが好きならいつかやってやる」
「本当ですか!?」
「ああ、だから今は脱ぐな」
そして二人は着直した。
「よし、二人共。とりあえず目をつむってくれ」
「「はい」」
そう言って目をつむる二人。
(さて、どうしようか……何となく目をつむらせたが……んー……まぁ、いいや。眷属ステータス分配!)
そう強く念じると、頭の中に何かが流れ込んできた。
『眷属ステータス分配対象
ミーシャ
レイア・アンジェリーク』
(おおー……出てきたな……とりあえず、二人にHPとMPは500万、それ以外は50万ずつ与えるか)
そう念じると、二人は急に膝をついた。
「だ、大丈夫か!?」
「す、すみませんご主人様……何故か急に脱力感が……」
そして、二人は倒れてしまった。
………
……
…
(一気にステータス与え過ぎたかな……俺の場合は、なんにもなかったんだが……。まぁ、異世界人だし、こういう反動は俺にはないのかもな)
そんなことを考えていると、レイアが起きた。
「大丈夫か?」
「あ、ご主人様……。私たちは一体……」
「ああ、済まないな。俺のせいだと思う」
「いえ、謝らないでください。それで、実験はどうでした?」
「ああ、大成功だ」
「それは良かったです。それで、どのように変わったのですか?」
「自分のステータスを見てみろ」
「?…………!? ご、ご主人様!!!」
「ああ、それが今回の実験の成果だ」
#
レイア・アンジェリーク
LV41
HP 395668/5000702
MP 73475/5000161
STR 503012
DEX 500093
VIT 500106
INT 500052
AGI 500419
MND 500104
LUK 30
スキル
攻撃力異上昇
剣術LV3
大鎚術LV7
体術LV6
威圧LV6
HP自動回復速度上昇LV6
限界突破
属性
完全攻撃型(ユニーク)
#
「どうだ?気に入ったか?」
「っ!はいっ!!ありがとうございます!!ですが……」
「どうした?」
「こんなステータスを見られて大丈夫なんでしようか?」
「あー……その辺はミーシャが起きたら説明しよう」
「はい!」
ミーシャが起きたのは夜だった。
「キョウサイ様?」
「ん、起きたか。もう大丈夫か?」
「はい、ですが私はどうして……」
「それは、俺の実験のせいだ。済まなかったな」
「いえ、私が望んだことですから。それで、実験はどうでした?」
「ああ、成功だ。自分のステータスを見てみろ」
「?…………!!!」
#
ミーシャ
LV41
HP 368542/5000379
MP 310439/5000214
STR 500100
DEX 500119
VIT 500082
INT 500079
AGI 500125
MND 500075
LUK 20
スキル
体術LV6
剣術LV3
短剣LV7
投擲LV4
隠蔽LV1
料理LV4
土属性LV1
属性
土
#
「キョウサイ様……!!」
「気に入ってくれたか?」
「はい!! ですが……」
「見られてもいいのかと?」
「はい、私は一応隠蔽スキルがありますが、まだLV1ですし……」
「その辺を話そうと思ってな。って事で、レイア」
「はい」
「集めてくれたか?」
「はい、ご主人様のくれたステータスのおかげで、容易に」
レイアは巨大な袋を2つ、強斎の目の前に置いた。
「よし、じゃあ二人共。もう一度目をつむってくれ」
「「はい」」
目をつむったのを確認してから、強斎は袋を一つの開ける。
そこには、気持ち悪くなるほどの量のコウモリがいた。
(うわー……すげぇ量……)
強斎はこのコウモリのスキルを全て奪う。
(コウモリ1匹につき、隠蔽LV5か……どうなるのやら……)
こうして、全てのコウモリのスキルを奪い取った。
(これからは、普通のコウモリとして生きろよ……)
魔物であったようだ。
1つの袋に入っていたコウモリを逃がし、自分のステータスを見る。
(ふむ、隠蔽LV64か……これくらいでいいだろう)
これを、ミーシャに与える。
(ついでに、手に入れた闇属性LV44もあげるか……あ、それと――)
そんなことを色々としながら、もう一つの袋も開ける。
(さぁ、お前らも普通のコウモリになってもらうぞ)
………
……
…
「終わったぞ」
スっと目を開ける二人。
「とりあえず、二人には隠蔽スキルを渡した。同レベル以上の解析じゃない限りバレないだろう」
「キョウサイ様……」
「どうした?」
「いえ……なにか色々とスキルが増えているのですが……」
「ああ、二人にプレゼントだ。じきにアイテムボックスも渡そうと思う」
「「……」」
「ん?」
「ご主人様、もう寝ましょう」
「あ、ああ」
「私は今まで寝てたので、見張りをやっときます」
「そうか、じゃあ頼むわ」
「「おやすみなさい」」
強斎は流れるままに、寝かされた。
………
……
…
「ミーシャ、今いいか?」
夜遅く、強斎が寝付いた時にレイアはミーシャの横に座った。
「レイアじゃない。どうしたの?」
「わかってるくせに、よく言うわね」
ミーシャは少し笑ったあと、本題に入った。
「それで?」
「ご主人の事なんだけど……」
「キョウサイ様に不満でもあるの?」
「それは絶対にありえない。その逆だ……」
「と、言うと?」
レイアは少し溜めてから言葉を続けた。
「何で、私たちに力を与えたのだと思う?」
「そんなの、キョウサイ様の性格を考えれば、直ぐにわかるでしょう?」
「私たちを安心させるため……だろ?」
「それ以外に考えが?」
「それが、一番大きい理由なんだが……。ご主人の性格を考えると、もう一つある可能性が出てきてな……」
「言葉がおかしいわよ」
「ちっ……うるさいな……」
「で、その可能性って?」
すると、レイアは少し顔を赤くし戸惑った。
「なによ、さっさと言いなさい」
「わ、わかってる! ……その、夜のご奉仕の事なんだ……」
「っ! ……やっぱりレイアも……。確かに、そう考えると私たちのステータスアップの理由の1つに繋がるわね」
「ああ、そう考えると、不安でな……。興味をなくされるのが怖いのだ」
「キョウサイ様は、そんなこと無いと思うけど」
「なぜそう思う?」
ミーシャは何かを思い出すように、夜空を見る。
「私ってさ、元々レイアより全然ステータス低いじゃん?」
「……」
「でさ、キョウサイ様は、もう、出会った頃から規格外だったの。私はその頃レベルも低いし、直ぐに壊れちゃうし……。でも、今も変わらず愛してくれているわよ?」
「それはミーシャが気に入られてるわけで……」
「レイアって意外に弱いのね?」
そう言って、ミーシャはレイアの顔を見る。
「なっ……」
「ステータス云々じゃなくて、精神的に。あんなイケイケ型だったのに、不安になるとこうなっちゃうなんて」
「それは……」
「大丈夫よ、あなたは捨てられない。もし捨てられるなら、最初に私かな?」
「何故そう思う?」
「嫌味か」
「は?」
「レイアは自分の美貌と胸に誇りを持ちなさい」
「お前も、人のこと言えんぞ?確かに、胸は私より小さいが……」
「うっさい。レイアが買われる時、どれだけ私は不安になったかわかる?」
「…………ああ、何となく」
「そ、ならいいわ」
「ご主人は、また新しく奴隷を買うのだろうか?」
「それは私にもわからない。私を買ったのは、記憶喪失のせいで無くなった常識を知るため。レイアを買ったのは私を安心させるため。次はどんな理由で買うのかしらね」
「おい、なにげに、ミーシャが私よりご主人に気に入られている風に言うんじゃない」
「事実じゃない」
「さっきまでは、自分が先に捨てられるとか言ってたのによ」
「そうだっけ?」
「あー……もういいや」
そう言って、帰っていくレイア。
「ちょっと待ちなさい」
「なんだよ」
「話相手がいなくてつまらなかったの、朝まで付き合いなさい」
レイアは少し考えてから、別に眠くないからという理由で了承した。
色々な名前を募集しております!
特に魔物名と魔術名と武器名!
さて、パーティー強化しましたね~
これからどうなってしまうのか!?
そして、奴隷は増えるのだろうか!?
感想待ってます!
次の奴隷はロリにしy……ゲフンゲフン
 




