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キミが、そこにいて。
作:光瑠



第3話 とりあえずは、現状維持。side-アオイ


いつもの授業。
でも、僕にとって、それは至福の時間かもしれない。
授業自体は退屈だと思う。
何が悲しくて、あんな禿げた教師の話を聞かなきゃならないんだ。
僕は常にそう思ってるからこそ、全く授業なんか聞いてない。

それでも、僕は「寝る」と言うことはしない。

僕の席は後ろ側。
大体クラス全体が見える位置かな?
で、アヤネが僕の右斜め前。

ここまで言えば、僕が何を言いたいのか分かるだろう。

そう。四六時中アヤネを見ていられるって事さ。


・・・まったく、僕はどうしてこんな風になってしまったんだろう。

僕は、人が誰かを好きになるのに、理由は無いと思う。
だってそうだろ?
理由なんか無くても人は人を好きになれる。
理由なんて、大抵後から付いて来るものさ。
もし、僕がアヤネのどこを好きになったかって聞かれたら、どう答えるのかな?



ははっ。
アヤネ、頬杖ついたまま寝てるよ。
あ、落ちた。
何がなんだか分からないって顔してる。
ん?こっち向いてる・・・
見てたの、ばれたかな?

こっちを見たアヤネは笑っている。
・・・あぁ、僕はこの笑顔も好きなんだ。


・・・本人には言えないけど。

「ふぅ・・・終わった・・・」


おや?いつの間にか昼食の時間じゃないか。

僕はいつもケントと昼食を取っている。
僕は昼食の時間もアヤネと居たいのだけど、さすがに無理だ。
あの女の子の輪の中には入れない。
あの女の子の輪に堂々と入って行って、「昼食を一緒に食べよう」と宣言できる奴がいたら、僕はその人を神と崇めるね。

そんな訳で、ケントと昼食を食べる僕。
そしたらケントが声を潜めて聞いてきた。


「そう言えば、お前って、アイツのどこがいいんだ?」

「さっき言ったじゃないか・・・」

「いや、聞いてねえから。」

おっと。すまないケント。
僕の脳内会話の内容だったよ。

「で、どこがいいんだ?」

「・・・そうだね、挙げ出したらきりがないけど、まぁ、言うなれば全部かな。」

「・・・そうか・・・」

何その、「君は末期症状です」みたいな顔は?

「まぁ、あながち嘘じゃないんだけど、これが一番、て言うのを挙げるなら、・・・笑顔、かな・・・」

「・・・ま、頑張れや。」

「言われ無くても、ね。」






そう。僕はあの笑顔が好きだ。
それこそ、年柄年中見ていても、飽きないんじゃ無いかって位に。
好きになったのは、いつだろう。
確か、小学四年の時だったと思う。
あの頃もアヤネは可愛くて、まだ、笑っていた。
僕は遠巻きながらもそれを見ていた。
何かのマンガにでてくる、「貴方の事をずっと見てました」って気持が少し分かる。

・・・ストーカーじゃ無いけどね。


小学五年に上がると、彼女は笑わなくなってしまった。

そう。いじめにあっていたんだ。
ま、僕もだけど。
僕の場合は、元から友達なんかいなかったし、彼女をみていれば何ら問題は無かったし。
今思えば、マセた小学生だなって思う。

ある日、小学校から出て、少し歩いた所の公園で、彼女がいじめられているのを見た。
それを見た僕は、自分でも驚くほど怒り、走り出していた。

「止めろ」、とは言うものの、いかんせん僕もいじめにあっている立場。
彼等が僕に睨まれて固まっていたのも束の間、(彼等が固まっていた時は、僕の眼には人を石にする効能でもあるのかと思った。)僕を囲み、袋叩きにしはじめた。
この隙に彼女が逃げてくれれば・・・
その願いが通じたのかは定かでは無いが、彼女は逃げてくれた。

で、彼女と入れ違いに入ってきた人がいた。
その人は、結構背が高くて、見た目は細いのに、強かった。
あっと言う間、とまでは行かないけど、彼等が抵抗する間もなく、片付けてしまった。

ま、この人が後々僕の唯一の親友になる、ケントなんだけど。
ケントが何で僕なんかと親友なのかはいまだに分からないけど、悪くはない。




後々、彼女に聞かれた。


「何で助けてくれたの?」


と。
そこで告白してしまえばどれ程楽だったのだろう、と今更ながらき思う。
ま、結局僕は今と変わらず臆病だから言うことはできず。

「助けたかったからだよ。ははっ。カッコ悪いとこ見せちゃったね」

と、笑って誤魔化した。
何とかばれなかったようだ。

僕に対するいじめは少なくなった。
ケントが助けてくれたからね。
アヤネの方も聞かなくなった。
いい事だ。
彼女には、いつも笑っていて欲しいから。






さて。出来れば、「お友達」以上にはなりたい訳だけど、どうしたものか。



いや、正直に言おう。
僕は、怖いんだ。
今、告白しても拒否されるかもしれない。
話せなくなってしまう事が、どうしようもなく、怖いんだーーー。






今は、とりあえず現状維持って事さ。


本日、テストです。勉強なんかしてません。どうもhikaruです。僕はこれも含め、三作品書いてます。この作品も、毎日更新を目標にがんばっていきます。評価、感想などありましたら、かむひあーです。ばっちこーいな状態です。ではでは。hikaruでしたー











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