回廊
夕暮れ時
紅く染まる公園
通り過ぎる足音に耳を傾け
舞い落ちる枯れ葉の軌跡を目で追い
駆けてくる電波の流れをバッグに入れた携帯電話の振動で感じる
今日も来ないから
そろそろ帰ろう
いや
あと10分
5分だけ待ってみよう
それでも来なければ
明日またこの場所で
来るのを待ってみよう
赤く染まる公園
ブランコに揺られ
浮かぶ足元
ここにいるのに
いないような
一人なのに
一人ではないような
でも
ひとり
隣のブランコは微動だにせず浮いている
今日もこない
もしかしたら
もうどこか別の場所に
着いてしまったのかも
アカクソマルコウエン
モウココニハイナイ
だからワタシも
そろそろドコカチガウバショへ
ソレモ悪くない
足元に広がる海を
頼りない足取りで
一歩一歩進んでいく
ソノウチ
見えるものスベテガ
アカニソマル
あかくそまるこうえん
もうふりかえってもみえない
かえるばしょも
すすむばしょも
きっとここにはないから
わたしはまたたちどまる
そらをみあげる
あおいそらと
あかくそまるせかい
わたしはどちらにむくだろう
まちつづけるいみもなく
あるきだすいしもなく
それならいっそのこと
すべてをそめあげてしまおう
きれいなそら
とべはしないから
わすれてしまおう
きれいなねいろ
そんなものひつようないから
けしてしまおう
きれいなせかい
そんなものいつわりだから
こわしてしまおう
きれいなかんじょう
そんなものありはしないから
そめてしまおう
まっくろに
それじゃあ また
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