太平洋戦争末期、日本は劣勢に陥っていた。追い詰められた日本海軍はもはや正攻法を諦めて飛行機に爆弾を抱かせて敵艦に体当たりする特攻を主力として徹底抗戦を続けていた。もはや出撃する事のない軍艦だが唯一、潜水艦だけは連日のように出撃していた。海の中を進み敵艦を魚雷攻撃する潜水艦は大切な攻撃手段だった。だが、次第に米海軍の探潜能力が上がり、撃沈される潜水艦が増え始めた。そんな潜水艦に新たな攻撃手段――人間魚雷『回天』が配備された。搭乗員ごと敵艦に体当たりする海の特攻兵器だった。そんな回天を積み、潜水艦は敵艦との攻防戦を繰り広げていた。それは新鋭潜水艦『伊-五八』も同じ事だった。
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N7704C
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11447文字(約23分)
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通常小説[短編作品]
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戦記
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艦魂 潜水艦伊-五八 回天 水雷士 重巡洋艦インディアナポリス
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時は太平洋戦争末期、本土近海までアメリカに攻められて日本軍がむなしい徹底攻撃を行っている一九四五年七月の事だった。すでに日本海軍の象徴である戦艦『大和』も沈み、もはや日本海軍は艦隊作戦ができなくなっていた。そんな艦隊を動かせぬ海軍の主力は戦艦や空母ではなく特攻隊になっていた。連日のよう |