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ウォーターボーイズ
作:tensuke



14.幼馴染みの恋心


14.幼馴染みの恋心

それは高校3年の夏 部活の終わった時だった
大学受験をする連中はとっくの昔に引退し
夏の部活になんか顔をだしてはいなかった

僕はK大への内部進学の推薦枠をとっていたので
日々の勉強を真面目に続けていれば
卒業と大学入学が保証されていた

だから
僕はいつまでも プールにつかって過ごしていた
金子もまた 進学する学部は違ったが推薦を取っており
僕同様に 部活を引退する事なく活動に参加していた

そして その日僕は思いがけない告白を受けた
誰あろう 相手は小学校以来の幼馴染み
親友でもあろうと信じて疑わなかった 
そう 金子翼だった

部活を終え 後輩達は遠慮して使わない
個室のシャワー室に僕と翼はいた
それぞれに泳ぎ疲れた身体に熱い湯をかぶり
カルキ臭いプールの水を流していた

僕は頭からふりかかる水の中
背後に気配を感じて顔だけをそちらへ向けた
その僕の動きを制するように声がした
「ふりむかないでっ・・」
「・・・・?」

「のぼる・・・そのままで聞いて」
シャワーの音にかすれる声が小さく途切れる
僕はシャワーの栓をひねり 水を止めた
背中をむけたままその小さな声に応える
「つばさ?何?どうした・・・」

その瞬間
僕は背中に寄り添う肌の感触に身を固くした
脇から差し込まれた両腕が 深く僕の胸元にまわされてきた
背後から抱き締められた格好で
僕はもう一度 つぶやいた
「つばさ・・・どうしたのかちゃんと答えてくれ」

「のぼる・・・昇が 昇の事が好きなんだ」
「・・・・つばさ・・・・」
「こうして・・・こうして昇を抱き締めたくて
この肌に触れたくて ずっと・・ずっと昇を見ていた」
「・・・・・・・・・・・・」
「昇」

振り向くと そこには思い詰めた翼の顔があった
茶色いクリクリとした瞳がじっと僕を見つめていた
小学生の頃からかわらない
いつも僕の後を追っかけてきた茶色い瞳
その瞳が僕を見つめる

僕は 何を思ったのだろう
(キスして下さい) それは自分の声
彼につぶやいた必死の思い
ああ・・・あの時の僕だ・・・これは あの時の・・・

僕は思わず 翼のその唇を奪った
振り向いて お互いが何も身につけていないその姿のまま
僕は翼の身体を抱き寄せて
その唇を塞いだ
小さく身震いする翼の身体が冷たかった

重ねた唇と さぐり合う舌の動きに
下腹部にズキンと高鳴るモノが頭をもたげる
翼の胸のささやかな突起を指でさぐった
腕の中で翼の身体が小さく震え その背がしなる

時折自分で触れて与える刺激を 相手のそれに置き換える
お互いの昂ぶりに手を添えて
深い口づけのままにさぐりあった
重なる肌から熱くなる
たまらない快感が脳髄を突き抜ける

かすかな罪悪感
わずかな戸惑い
ほのかな恥じらい
そして 片や熱い恋心をぶつけ
片や己の姿をそれに重ね
切なくやりきれぬ思いで肌を重ねる

「んんっ・・・の・・のぼる・・もぉ・もっ・・」
「ん・・俺も・・」

お互いの絶頂をその手に受け止めていた












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