プロローグ
私の世界は、ゴミ溜めみたいな世界だった。
『テメェなんざ、生まれてこなきゃ良かったんだよ』
それが、幼き私が最初に覚えた言葉。
『テメェなんて、死んじまえばいい』
それが、幼き私が二番目に覚えた言葉。
『もう止めて、あなた!』
それが、幼き私が三番目に覚えた言葉。
『黙れ、クズ女! お前がこんなクズ産むから悪いんだ!』
それが、幼き私が四番目に覚えた言葉。
『いい加減にして! 私を憎むならこの子を殴るのはお門違いよ!』
それが、幼き私が五番目に覚えた言葉。
『黙れ、黙れ黙れ―――ッ!』
それが、幼き私が六番目に覚えた言葉。
『俺が全てだッ! 俺が王なんだッ! 俺に従わないのなら死ね!』
それが、幼き私が七番目に覚えた言葉。
『きゃ……』
それが、幼き私が八番目に覚えた言葉。
『は、もう俺は赦さねぇ。俺は神だ。偉大なる神に従わねぇんだったらこのクソガキと一緒に死ね』
それが、幼き私が九番目に覚えた言葉。
『銃なんか下ろ―――』
それが、幼き私が一〇番目に覚えた言葉。
『ズガンッ!』
―――それが、幼き私が最初に目撃した殺人現場。
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