第四勢力!?
「それにしても・・・」
俺はちらっと雫の方を見る。よくそんなの飲めるな・・・。ここは作戦の時決めていた退却場である。先程の無差別破壊のため逃げて来たばかりだった。
じっと見る俺に何を思ったのか、いきなり
「・・・!も、もしかして欲しいのですか!?」
「勘弁してくれ・・・」
「あげませんよ。自分で作ってください」
そこに可奈が割り込む。
「耳の穴あんの!?」
なんでいきなり怒るんだ?軽くツッコめばいいのに。・・・・・・そういやこの二人はあまり仲がよくなかったな。
「怒鳴らないで下さい。飲み物が汚れます」
黒色の飲み物を可奈から護るようにしていた。
・・・ふふふ。きっとコーラが原因で黒くなったんだろうなぁ・・・。
「〜〜〜!!だいたいまだ誰も死んでないじゃない!」可奈が怒鳴り散らす。
「あら、可奈は死にたいんですか?ならさっさと死ねばいいじゃないですか」「〜〜〜〜〜!!!!」
もはや言葉じゃない
「・・・あのー、雫?」
「なんですか?」
「気のせいかも知れないけど、性格変わってない?」恐る恐る聞いてみると、
「それは気のせいです」
キッパリ否定。
「だ、だよね。ランチャーも気のせいだったんだな。ははは・・・」
「あ、それは気のせいではありません」
「やっぱり性格変わってる・・・。前は包丁見ただけでも怯えてたのに・・・」「性格変わったらいけませんか?」
ずいっと前に出る。
こいつ開き直りやがった・・・。
「・・・もう好きにしろよ」
「本当に好きにしていいんですか?」
・・・やっぱり止めてくれ。
「・・・・・・何だったんだ?さっきのは」
「何なんだろね〜☆」
「何か夢でも見てた感じ・・・」
ロケットランチャー、校舎からの飛び降り、有り得ない事だらけで俺達はただ座って、過去を振り返るしかなかった。
「雄太大丈夫〜☆?」
ただ一人を除いては・・・・・・。
「とりあえず俺達が狙うのは真也と可奈にしよう。」
「・・・なんで?」
「だってよ、雫と風紀委員長を見たろ?ありゃバケモンだぜ。あの二人は十分争ってもらって弱らせないと絶対勝てねぇ。だから庶民の真也達を潰せば、こっちが有利になる。完璧だろ?」
「・・・・・・とても普通の作戦だね」綾香が真顔で作戦を貫く。
「じゃあ他になんかあんのかよ!?」
「無いわ」
・・・・・・もっともな答えをありがとう・・・。
「まあとりあえずそれで大丈夫でしょ☆」
委員長のニコニコが現状を惑わす。
お前が一番大丈夫じゃないな・・・。
「じゃあ出発しますか」
「そうだな」
すくっと立ち上がる。
「まずどこに行こうか?」
「グラウンドに行ってみない?あいつらのスタート地点だし」
「よし、じゃあグラウンドに微速前進!」
・・・・・・・・・あれ?なんか一人足りないような・・・。周りを見ると委員長がいなかった。
「あれ、委員長は?」
「えーっ。さっきまでここに・・・・・・ありゃ?」
「・・・・・・・・・ま、まさか!誘拐!?」
「そんなわけないでしょ!!」
「ごふっ!!」
・・・嗚呼、人って冗談通じない時は本気で殴るよな・・・。
「ふむ、暇じゃな」
一人でおるのは退屈なものじゃ。
・・・・・・・・・校門にでも行くかの。
とぼとぼ校門に向かう。
目に入るのは、いつもの駐輪場。いつもの道。いつもの教頭のハゲ頭。
それにいつもの校長が他校の生徒に虐められる姿。平和じゃな〜。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?なにかおかしいのがなかったか?
駐輪場。道。教頭ハゲ。校長虐め。
「気のせいじゃな」
「気付けよ!!」
「な、なんと!!教頭がツッコミをいれるとは・・・教頭の分際で侮れん!」
「うるさいぞ!!ともかく、お前風紀委員長だろ!校長を助けろよ!」
「なんじゃ。教頭は校長の椅子を狙ってはおらぬのか?そ、それとも好感度UPが目的か!?なんと腹黒い・・・」
「いいから行けー!!」
無理矢理校長救出の任務ができた。
「やれやれ。・・・おーい。お主達ー。校長を虐めるでない。」
声を出すと七人の男達が校長を捨てて、こっちに近づいてきた。
「あんた、もしかして今サバイバルしてるやつの内の一人か?」
「何で知っておるのじゃ?」
今の答えは自分も今参加しているという答えだ。
それを聞いたとたん、七人の内六人が囲んでくる。
「・・・なんのつもりじゃ?」もはや冗談の空気ではなかった。
「いや別になんもねぇよ」ヘラヘラと笑っている。
しかしリーダーらしき者の顔は真剣だった。
「あんた達に勝負を挑みにきた」
「勝負?」
あまり意味はわからなかった。勝負ってサバイバルのか?
「俺達七人とおめぇらで勝負するつってんだろが!」男の声が荒っぽくなっていく。
「だから何の?」
「サバイバルだ。だが、NOとは言わせねぇぜ。こっちには人質がいるんだ」
ーー人質?まさか!?
「こ、校長か?」
「んなわけあるかー!!人質はこいつだ!」
最後の一人がロープをぐいっとたぐり寄せる。
そこには・・・
「春菜殿!?」
雄太チームの春菜が
奴らと一緒にいた。 |