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学園サバイバル
作:十波 悠真



雫VS風紀委員長


サバイバルゲーム開始10分前、各チーム作戦会議を行っていた。


〜真也チーム〜

俺が選んだのは雫と可奈。この二人が勝利の鍵と踏んだからだ。
・・・でもどうやって勝とう。
う〜ん、可奈は突撃が持ち味で、雫は策を仕掛けるのが得意か〜。
戦いの場は学園の室内以外。この学園は結構狭い方だからちょうどいいくらいだ。あとルールは身体に当たれば死亡。死んだ奴は校門前で待っておく。全員を倒せば勝利となる。一回目のチャイムで試合開始で二回目で試合終了。こんなもんかな。・・・どうしようと悩んでいるといきなり雫が
「作戦なら決まっています。あなたは聞いてるだけで結構なので」と言い出す。
・・・馬鹿でごめんなさい・・・。
「さすが!あたしの考え方と一緒で突撃よね!」
「馬鹿ですねあなたは・・・」
ため息を少し吐き可奈を見下す。なんか迫力あるな。あいつの上から目線は・・・。それにストレートに馬鹿って言ったら・・・
「な、な、なにぃぃぃ!?」やっぱり可奈大激怒。
でもちょっと面白いかも。可奈と雫がどうなるか興味はあったので見届ける事にした。
しかし予想とは反し、顔を真っ赤にした可奈はニヤニヤした俺を見つけ向き直る。
「・・・はっ?」
「あんた達グルだったのね〜〜〜!!!!」
可奈はがむしゃらに銃を乱射する。
何で俺なんだよ〜!?


〜雄太チーム〜

「いいか、第三勢力の風紀委員長はまず無視だ。あれは強すぎる。最初に真也側を狙うんだが・・・」「なら私は後方支援、綾香ちゃんと雄太君で前方に位置するのはどうかな☆」真面目な風に言っていると思うのだがなんか
だらけるな・・・。
「ん〜、まぁいいか。その陣形で行こう。あとチームに二つ無線があるから
持つのは・・・」
二人の顔を見るとどちらも目を光らせている。
こりゃ俺の分はないな。
「わかった。お前らに持たせてやるよ。だが!絶対遊ぶなよ」
一応二人に注意しておく。委員長には無駄だろうけど・・・。
「わかってるよ〜☆まかせて、少佐☆」
「少佐?」
「うん、少佐☆ちなみに綾香ちゃんは少尉〜☆」
いきなり振られ慌てる少尉。
「えっ、わわわわたしが少尉!?な、なんか照れるね〜」
嬉しそうにする綾香。
可愛いなぁ・・・。
「ちなみに私は大佐〜☆」・・・なんか悔しいな。


そして約束の時間。
時計の針が一時を指し、チャイムがなる。時間制限は三時間。四時になるチャイムで試合終了。さぁて、行きますか。
「いいですか。作戦は先ほど話した通りです」
「・・・ああ」
「まかせて!」
意気揚々と返事をする(可奈だけ)。
俺はというと
可奈に銃で乱射され、
至る所に痛々しい痕跡が残っていた。身内に敵がいるってありかよ・・・・・・。
「あー、それと真也さん、可奈さん」
「「何?」」二人ハモって聞くと
「失敗は絶対許しませんから」
「「・・・・・・」」
雫ってこんな性格だっけ・・・・・・。「ねえ真也。雫って・・・」
「みなまで言うな・・・」
なんだかんだしながら
慎重に前へと進む。
敵は校門からスタートで
風紀委員長は体育館。俺達はグラウンド。
隠れる所もあまりないから地の利はあまりよくない。なので俺達はまず校舎の横にある部室へ近づきそれを壁にする。
「よし。まずはOKだな」
「そうね」
「では今から作戦開始です。各員戦闘配置」
「「了解」」
ここでの作戦はまず
可奈と出来るだけやられないよう敵に近づくこと。雫には重大な任務があるので別行動。
部室棟から離れ、
ゆっくり前へと進む。
「なんかいいね。こういうの」
「そうか?」
「うん。私は楽しい」
笑顔を見せる可奈。
実は俺も心の底では
結構楽しんでいるのかもしれない。なんか元気が出てくる。・・・確かにこういうのって
楽しいかもな・・・・・・。
そう思っていた時、
体育館の側にある木に動く影が見えた。
「・・・!可奈。」
「何?」
「あの木に誰かいる」
慌ててそこにある木に身を隠す。
可奈も俺の後をついてくる。・・・敵か?それにあのツインテールの影はまさか・・・。
注意深く周りを見渡す。
・・・一人みたいだな。
「どうするのよ」
「・・・敵は一人みたいだ。だがあれが囮ならこっちがやられちまう。だったら・・・」
持っている銃を持ち直し
そして、
「一発撃って退却だ!」
「ほぇ!?」
勢いよく飛び出し一発放つ。それに焦った影は銃を慌てて構える。しかし、撃たせる前にすぐ退却する。
「ちょっと!何で逃げるのよ!?」
「いいから!」
後ろから追いかけて来る影。あれはおそらく綾香。
やっぱりついてきたな。
「げっ。来ちゃったじゃないの〜!」
可奈は慌てて走りながら後ろに弾を撃つ。
ひょいと避け撃ち返す綾香に焦りを感じていた。
「どうすんのよ〜」
「いや、これでいい」
「へっ?」
「向こうはたぶん陣形を組んでる。だからそれを崩すためにはこっちの有利な場所に誘い込むんだ。それに短絡思考の綾香ならちょっと挑発したら来ると思ってさ」
そしてトイレの後ろに回り込む。
「はぁはぁ、おい可奈」
「な、何よ?」
「あ、あの木狙えるか?」
それは二十メートル程離れた所にあった。
しかしその木の横には
「逃がさないわよー!!」
げっ。綾香!
「大人しく死ねやこら!!」
「綾香も性格が・・・」
「言うな・・・。で、狙えるのか?」
「この状況じゃあ厳しいかも」
「確かに・・・」
向こうから銃が連射される。まずいな・・・。
「よし。可奈、上にいけ」
「上!?」
「ああ。そこのタイヤを使ってトイレの上から綾香を狙え」
「・・・つうか木は?」
「木はもういい」
「もういいって・・・大体綾香に当たるの?」
「ああ、安心しろ」
自信満々の顔で答えた。
可奈も俺を信じてくれたのか、上にいく。
・・・・・・しかし見事なお尻だ。
「こら!覗くな!」
「覗いてねーよ。見てんだよ」
「どっちも同じだよ!!」
パンッ!と額に弾が命中。
これはリアルに痛かった。
「何すんだよ!」
「だから覗くな!!!」
ボカーン!!
今の音はおかしいだろ・・・。

そうしているうちに綾香は弾を補充し直し、
またもや連射。
こっちも撃ち返すが
向こうの攻撃が激しく
不利な状況に陥っていた。
「くそっ。くそっ。」
「いい加減諦めたら?しんちゃん。降伏したらいいことしてあげる」
「そ、そそそそんなのいいいら、い、いらねぇよ」
「あら、そう。ノリが悪いな〜」
「うるさいっ!!」
チャンス、チャンスはまだか!?ちょっとムキになり激しく応戦する。
そしてついに向こうの弾の音が止んだ。
弾が切れた!?
ーーー今だ!!
「可奈!!」
「うん!!」
可奈が上から銃を構える。綾香も上にいるとは思わず反応が遅れる。
勝った!
そう思った次の瞬間、
「動くな」
「へっ!?」
可奈の後ろに誰かいる!?
慌てて上を覗くと
そこには・・・
「「「風紀委員長!?」」」どうしてここに!?
無線を取り出しスイッチをいれようとすると
「無駄じゃ」そう言うと麻美は
クイックドローで無線を
弾き飛ばす。
一瞬何が起きたか解らなかった・・・。
「フフッ。主が雫と連絡を取り合い指示通りに動いてバレバレじゃ」
ばれてたのか!?
「そして雫の居場所もな!!」
言葉と同時に担いでいたロケットランチャー屋上に向けてぶっ放す。
「「「校舎が〜!!!」」」
チュドーン!!!!!
音と同時に屋上の一部が
なくなった。
あいつ、やっちまった・・・。
呆然とする俺達三人。
崩れゆく屋上をただ見ていた。するとそこから
ロケットランチャーが二発飛んで来た。
「「「えぇぇぇぇ!?」」」驚き伏せる三人。ランチャーはトイレの横と木に堕ちた。恐る恐る上を見上げると奴がいた。
「相変わらず無茶苦茶ですね」
見下す雫。
「ふん、主に言われたくはないの」
・・・・・・なんでこの二人は冷静なんだよ「ていうかあんなランチャーくらってなんで生きてるのよ!?」
「避けたからです」
即答。
「そんな真顔で・・・」
泣き崩れる可奈。
こりゃしばらく立てないな。
「じ、じゃあ雫。ど、どうやって屋上に行ったんだ?室内に入らずになんて・・・」
「九十度の壁を走ったからよ。お姉ちゃんも出来るでしょ?」
またもや即答。
また泣き崩れ者が増えた。
「お姉ちゃんももうすぐだったのに・・・」
そっちかい・・・。「なんじゃ。その様子じゃ主等水の上も走れんみたいじゃの」
「「「走れるか」」」「なんじゃ主等、走れんみたいじゃな」
「走って当然みたいな事言わないで・・・」・・・取りあえずこの状況をなんとかしないと。
そう考えていたら突然
「あ〜☆みんなここにおったんか〜☆」
「うひょー。勢揃いじゃん」
ばか雄太と春菜が綾香の隣にいた。
「でもみんな固まってどえしたん?」
「きっとだるまさんが転んだだろ。鬼はたぶん雫で」
「なら春菜もする〜☆」
わーいと言いながら真也の横に寝転がる。
「じゃあ俺も〜」
雄太はその場で倒れる。こいつらはいままで場の空気を読んだことがあるのか?否、ないだろう。
そんな事よりどうにかしないと。
「伏せてください」
えっ雫?・・・まさか!!
ドゥーン!!!!
「「撃ってきた〜!!!?」」チュドーン!!!!!
いったい雫って何なんだ!?
「・・・可奈さんを連れて逃げてください。わたしはあなたたちの後ろを護りますから安心してくださってけっこうです」
えっ。それって・・・
ってもう撃つな〜! 砂埃が巻き起こり、
視界を悪くする。
なるほど。これなら逃げやすい。
「可奈!」「うん!」
上から飛び降りあらかじめ決めておいた場所へと走る。その途中あの三人も校門に逃げていた。
「今は逃げるのが得策でしょう」
「・・・ああ、そうだなって・・・!!!?」
「どうしました?」
「「どうしてここにいる!?」」
「さっき飛び降りてきました」
「「んなわけあるか!!」」
「・・・それにしても・・・」
「「??」」
「恐ろしかったですね。麻美さんは」
「「お前が言うな!!!!」」
「しかもグレネードまで使うなんて」
「「んなもん使ってないから!!」」
「腕を擦りむいてしまいました」
「「それで済むかぁ!!」」・・・・・・ったく。なんでこんな戦闘力高いんだよ。
最初はあんなに可愛かったのに・・・。あっ、なんで泣いてんだろ、俺。
「ところでさっき屋上で作った飲み物はいりませんか?」
「・・・ああ、じゃあ頼むよ。可奈の分もお願い」少々疲れ気味に言葉を返す。雫はニッコリ(ニヤリ)と微笑む
「どうぞ。コーラにおにぎり、レバー、牛乳、それにバターと納豆、生卵を混ぜフィナーレにソーセー・・・!」
「「いやぁぁぁ!!!!」」












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