太陽を越えて…(8/8)縦書き表示RDF


太陽を越えて…
作:アクア☆



未来の空に


 俺は今、優希に逢いに行こうか迷ってる…。

 でも、こうゆう事は、ちゃんとケジメつけないとな…。

 裕也は、デニムのパンツに白のシャツを着、優希に逢いに行く事にした。

 キーン…シュボ…ふぅ〜。

 歩きながらタバコを吸う裕也。

 今日は、天気いいな〜。春って言うか初夏だな!うん!

 最近、昼間は20度をこえるようになってきた。まだ、暦の上では春なんだよな…。

 途中、コンビニに寄ったり海を眺めたり…、足が向かない…。


 ちょっと、楓にTELしてみるか…

 トゥルル………

 出ない…か…。

 アチコチ寄り道し、少しでも…、時間を…。出来れば…こんな報告はしたくなかった…。

 そうこうしてるうちに…優希のいる場所…。

 裕也は、優希に何て言ったらいいかわからなかった。


『優希!元気か?』

 裕也は、お決まりのように掃除をし、タバコを供える…。

 ………。

『優希?……。』

 なんか言えないな…。

 優希を前にすると、やっぱり言えない…。

 今でも、優希を思う気持ちは変わらなかった。

 優希…、こんな事言ったら泣くだろうな…。

 でも…

 空を見上げ、目を閉じる…。優希の笑顔を映し出した。

 優希…ごめんな…


『優希、俺……。俺、好きな人…出来たんだ…。優希に凄く似てるんだ!凄く可愛いくて、性格までお前にそっくりなんだよ!お前、ホントは………』


 優希にこんな事を言うのが辛かった。

 人前では絶対に見せない涙。こらえて…、こらえて…。こらえきれずに……頬を流れる気持ち。

『お前、ホントは……早苗なんじゃね〜のか……。そうだよ!って言えよ優希!俺は、お前じゃなきゃ嫌なんだよ!頼む……、頼むから戻って来てくれよ……、頼…むよ…。優希!』

 思ってる事を、全部吐き出す裕也。

 本音を語った。空にいる優希…。そこまで届いたかな…。



 思いっきり泣いた…。

 思いっきり叫んだ…。



 優希?ごめんな…。俺、前に進むわ…。


 でも…、優希!お前は、俺達の中で永遠に生き続けるからな…。


 優希?今まで、ありがとな…

 涙を拭き、目を開き太陽を見上げた!

 優希!絶対に、お前の事は忘れない!

 それから後ろを振り返る事はなかった…

 今は、きっと辛いだろう。そこから逃げていたら、いつまでも…。

 未来に向かっての一歩を踏み始めた裕也。

 また、笑顔で逢う為に…



 “サヨナラ”は言わない…。

 いつか、逢える時が来たら…、俺は、笑顔で“ただいま”と、言いたい。

 そのために、今は…。














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