二日目◆後:竜の石
……何か、食べ物……
聖璃架は空腹に限界が来ていた。昨日から何も食べていないし、先程は一口しか料理を口にしていない。
とにかく空腹を満たしたい。木の実でいいから、何かあればと森を彷徨う。
ふらふらと歩く聖璃架の気配を感じ取る者がいた。ローレルとは違う。“気”で感じ取ったのだ。それは軍服に身を包む昨日とは別の男。
木陰に腰を据えて瞑想でもしていたかのような彼は、目を開けると歩いてくる聖璃架に立ち上がる。
「何奴ッ!」
拳銃を手にして聖璃架の額に突き付けたが、目を見開く。
「女ッ!?」
拳銃の先端が凍りついた。
「――なッ!」
愕然とした時には、一瞬で右肩まで凍結してしまった。
「どうなってんだこりゃッ!」
女が居た事でさえ驚きなのに、続けてこんな事になってパニックだ。どう考えてもこの女がした事だ、一体何者だ。
聖璃架はすっかり怯んでしまって、足ががくがくと震える。
「い、イヤァ」
覚束ない足を動かして逃げようとするが、うまく足に力が入らなくて歩くより遅い速度だ。
「あッ! おい待てッ!」
――追ってくる。殺される。
嫌だ、こんなところで死にたくない! あたしは竜の石を手に入れて、華蓮ちゃんに見せるんだ。こんなところで死ぬなんて、絶対嫌だ。なのに、足が動かない。箒を出したいけど、今そんな力もない。
このままじゃ、殺される――――
呼吸が乱れて、涙が流れて視界が霞む。恐怖が自分を支配して、動悸が激しい。
なんとか逃げ延びる方法を考えたいが、すぐ後ろに男が迫っていると思うと考えも出来ない。
どうしよう――――
その時――聖璃架の心臓が一際跳ねた。
腕を掴まれたのだ。――男に。
心臓を掴まれた思いがした。恐怖で思考が停止する。――が。
……華蓮ちゃん。ごめんね……帰れないかもしれない…………
という思いだけは、しっかりあった。
完全に足から力が抜けて、聖璃架は腕を掴まれたままへたり込む。
死を覚悟したのだ。だがかけられた声は――
「おい大丈夫か?」
という男の言葉。
何が大丈夫だというのだろうか、殺すくせに…………
「おい、立てるか?」
立てる訳なんかない。足は麻痺してしまったかのように感覚がない。体中の血が全部引いてしまったかのようで、もう自分の体は動かない。だが、それでも自分の意志とは無関係に体は震え続けている。
――もう終わりだ、本当に。華蓮ちゃん、さようなら……こんなあたしに良くしてくれて、本当にありがとう。大好きだったよ…………
「立てねェなら仕方ねェな」
言って男は聖璃架の腕を離すとその場に腰を下ろして、聖璃架は再び心臓が跳ねた。考えたのは、どのように殺されるのか。
「おい、そんなに怯えるな。何もしやしねェ。感じたことのねェ気だったもんだから思わず飛び出しちまった。それより、これを説明してもらおうか」
何もしないと言ったけれど、本当なのだろうか。それに説明?――何の事?
思っても、聖璃架は恐怖で振り向けない。
「おい、聞いてんのかよ。こっち向け」
男に言われて、聖璃架は覚悟を決めてゆっくり振り向くが視線は下げたままだ。だが男の凍結した腕が目に入ってあ、と思う。説明とはその事か。
聖璃架は申し訳なさそうに言う。
「ごめんなさい。あたし、未熟な魔女で、感情が激しく動揺したりすると魔力が暴走しちゃうんです……」
それを聞いて男は呆気に取られる。
「……何を言うかと思ったら魔女ってか。ハッ、そいつはおもしれェ」
――面白い?
何が面白いのか、聖璃架には解らなかった。
「で、魔女さんよ。このままにされちゃァ困るんだが、なんとかしてくれねェか」
「……なんとかしたいんですけど」
聖璃架が両手を広げると煙と共に小さな釜が出現して傾くが、温い湯が掛かっただけで氷は溶けなかった。
「ダメ、お腹すいてて力が出ない……」
聖璃架の腹がきゅるるると鳴った。
空腹は魔法にも影響するのだ。こうなっては只でさえ落ちこぼれなのに、自分が本当に惨めになる。
「腹が減ってんのか。なら握り飯を食いな、俺の懐に入ってる」
「えっ?」
「ここだ」
左手の親指を立てて胸元を差す男に、聖璃架の目が点になる。
――え、それって。
そこから取れっていう事?
恐ろしい事を言わないで。出来る訳がない。
「何をしてる早くしろッ!! 腕を切り落とさなきゃならなくなるッ!!」
男に怒鳴られて聖璃架は竦む。首まで凍りついて、男は怒鳴ってしまった事にはっとする。
「わ、悪かった。頼む、早くしてくれ」
なんて言われてしまっては、聖璃架は断れない。
唾を飲み込むと、直視出来なかった男に目を向ける。
襟と袖と裾が鉄色で縁取りされた、後ろ側だけ丈の長い黒紅色の軍服。艶のある赤墨色の髪で、容姿はまだ青年といえるくらいだ。切れ長の鋭い睨むような目つきが人相を悪くしていて、はっきりいって顔は怖い。
その目でじっと見つめられて、只でさえ人間が怖い聖璃架は更に恐怖を感じる。
……怖い。近づきたくない。でも……
一度目を強く閉じると、覚悟を決めて目を開ける。
ゆっくり男に近づいていく。更に壊れそうに脈打つ激しい動悸。なんたって自分から人間に近づくのは初めてだ。
片手を男の上着に入れる。
その間も男は聖璃架から視線を外さない。というより外せない。
しなやかな肩と腕。細い首の下には形良く綺麗な鎖骨が浮いて、白い肌はまるで陶器のよう。色白とかのレベルではない。血の気を感じさせない真っ白なのだ。その真っ白な肌が紅玉の瞳と唇の紅、紅赤色の服を映えさせる。
魔女とか言い出したこの娘を、最初は呆れたが成る程と思う。放つ妖しさはとても人間とは思えない。今まで魔女なんて存在がいるとは考えた事もなかった。まあこんな世の中だ、いたっておかしくはないが。
聖璃架は男の懐から包まれた握り飯を取り出す。
「早く食え」
「……わかりました」
包みを開けると見た事もない白い塊が。
先程ネイキッドの料理を食べたし、極限の空腹状態という事もあって抵抗なく口に運ぶ。
……美味しい。
人間の食べ物って、美味しいんだ。
思わず感動してしまった。当然今まで魔女の食物しか食べた事がなくて。先程のネイキッドの料理なんて彩りも綺麗でそれでも感動してしまった。魔女の料理とは全然違って、どちらかというと見た目は人間の料理の方が好みかもしれない。
「おい、頼むから早く食えよ。本当に切り落とさなきゃならなくなる」
握り飯を手にぼーっとしている聖璃架に男が言った。男の手はもう紫色に変色してしまっていた。
「あッ! ごめんなさい」
急いで握り飯を頬張って飲み込むと、聖璃架は男に向かって両手を突き出す。
煙と共に男の頭上に巨大な釜が出現して傾くと、ぐつぐつと沸騰した熱湯が滝のように降り注いだ。
「アヂャヂャヂャヂャァァ――!!!」
涙目で叫ぶ男。
「ご、ごめんなさーい!」
なんとか腕は解凍したものの、男の額に浮くのは怒りの青筋。
「ったく……」
「あの、本当にごめんなさい。慌てちゃって」
「…………」
頭を下げた聖璃架を、男はじっと見つめる。
……まただ。
先程と同じ刺さるような鋭い視線を感じてちら、と聖璃架は視線を上げるが怖くなって俯く。
「おまえ、この島の者か?」
「え、いえ、違います。昨日来たばっかりで」
「何をしに」
「あ、探し物を……」
「探し物? 何を探してるんだ」
つっこんでくる男に、聖璃架の額から冷や汗が流れる。
何故そんなに聞いてくるのだろう。
でも食物を頂いてしまったし、お礼をしなくては。
「あ、あの、食べ物ありがとうございました」
「ああ」
「それで、何かお礼したいんですけど」
「礼などいい、聞いてることに答えろ」
「…………あなたには、関係ないことですから」
先程まであんなに怯えていた聖璃架にこんな事を言われて、男は意外そうな表情をする。
「……フッ、言うじゃねェか」
男は煙草を咥えて火をつけると、煙を吐いて問う。
「おまえ、名は」
「……聖璃架です」
「俺は真誠軍の副官を務める土浦だ。別に憶えなくてもいいぜ」
憶えなくていいと言われたけれど、聖璃架にとって“土浦”は変わった名前で憶えてしまった。
「もう行きな」
「でも、まだお礼が」
「いいと言っただろ」
「……そうですか」
立ち上がって聖璃架は土浦にお辞儀して、箒を出して跨ると空へ飛び立った。
「飛んだッ!」
驚きの表情で見上げた土浦だったが、先程の聖璃架の言葉を思い出す。
「……そういや、魔女だったな」
「何ィ!? ねーちゃんに火ィつけられただと?」
「本当なんすよッ」
ローレルの手にするぼろぼろになったバンダナと、焦げた髪が何よりの証拠だ。
「で、逃がしたってわけか」
ハーレーに睨まれてローレルは面目なく頭を下げる。
「すいません」
「あの小娘も炎の使い手だというのか」
聞き捨てならない様子でローレルに尋ねたのはシーマだった。
「ああ、そうだと思うぜ」
「……そうか、それは面白いな」
何かを企んだかのように、シーマは怪しい笑みを口元に浮かべた。
「セリカさんっ!」
夕暮れ空の下、家のドアを開けてネイキッドは驚きの声を上げてしまった。何故なら俯いた聖璃架が居たからだ。
「……あの……」
俯いたまま聖璃架が口を開いた。
……あたしは馬鹿だ。
激しく自己嫌悪に陥る。
人間には関わりたくないのに。しかもネイキッドには近づかないと決めたのに、ここに来てしまって。でも今日一日島を探索したけれど何の手がかりもなくて、途方に暮れてしまって、せめて何か手がかりを掴みたくてネイキッドに会いに来てしまった。
「お姉さんが来たの?」
ネイキッドの横からガイアが顔を出して、俯いている聖璃架の目に丁度入った。
「あ、ガイアくん」
「もー来てくれないと思ってたけどよかった来てくれて。お話したいことがあったんです」
「えっ? キャア!!」
顔を上げた聖璃架が悲鳴を上げた。ネイキッドの顔が酷く腫れ上がっていて。
「どッ、どうしたんですか?」
「オレ、ハッキリ言いましたよ。こんなんなりましたけど」
と苦笑するネイキッド。
「? ハッキリって何を……」
「へっ」
解っていない聖璃架にネイキッドの目が点になった。
「だから、由子にハッキリ……」
「ゆーこって?」
「あのバケモンすよッ!」
「?? ばけもん?」
「だから……」
「――えっ! なんでそんなことしたんですか?」
漸く理解した聖璃架だったが、何故ネイキッドがそこまでしたのかは解らなかった。
「それは、セリカさんがハッキリしない男は嫌いだって言ったから……」
「あっ」
だからか、と聖璃架は理解した。
「その……嫌いじゃなくなりましたか?」
「え……」
人間は嫌いだ。でもはっきり言ったところは嫌いじゃない。
「はい」
答えた聖璃架にネイキッドは喜ぶ。
嫌いじゃなくなれば、これからは好きになってもらえるようにするだけだ。頑張ろう。
聖璃架はそういう意味で言ったのではないが、自分の事を嫌いじゃなくなったと思ったネイキッドは燃え上がった。
「あ、それで話なんすけど」
「はい」
ネイキッドはガイアに目を向ける。
「ガイア、大事な話をするからオマエは待っててくれるか」
「えーぼくがいちゃダメなの?」
「大人の大事な話なんだ」
それを聞いてガイアは半眼でネイキッドを見る。
「……何それ。お姉さんに変な話する気じゃないだろうね」
「そんなわけねーだろッ!」
「いいけど早く済ませてよね」
「ああ」
外に出てネイキッドはドアを閉めた。
「セリカさんはこの島で竜の石を探してんですよね」
「えっ」
自分が問うより先に言われて、聖璃架は驚く。
「どうして知ってるんですか?」
「昨日ガイアと話してたのを聞いて。――その石、この島にあるとしたらガイアのしか考えられないです」
「ガイアくんの?」
「はい」
ガイアが持っていたとは。でも昨日尋ねた時は知らないと言っていたけど、そんな事はいい。
竜の石の在処が解っただけでも良かった。
「教えてくれてありがとうございます、ネイクさん」
「でも、その石を手に入れることはできませんよ」
「えっ?」
「石はガイアに宿ってるんです」
――“竜の力を秘めた石”の存在はこの世に人間が誕生して人から人へと語り継がれ、天翔山という天まで届く程聳える山にあると知った人間は、竜の石を求めて山に足を踏み入れた――
二年前、ネイキッドもその一人だった。
当時ハーレーの部下だったネイキッドは、ハーレー率いる世界を脅かす最恐大悪党団ヴァーミニオンの一員。
竜の石に目を付けない筈がなく、手に入れて世界征服を目論むハーレーに従って山へ向かった。険しい山を登って目にしたのは一人の少年――ガイアだ。
大の大人が苦労して登った山に、幼い少年が一人で居る事が信じられなかった。乱れた様子もなく、涼しい顔をして平然としている。だがその表情は一変した。
『おのれ欲深な人間共。また我を求めて来おったか。去れ!』
ガイアが発した凄みのある声は、とても子供のものとは思えなかった。
目が緑色に発光すると衝撃波のような物が発して吹き飛ばされた。――ネイキッド以外が。
ガイアはこう言った。
『御主は邪気を感じぬ。我が目的ではないようだな』
確かにネイキッドは山へ来るのは乗り気じゃなかった。
何故か街で出会ったハーレーに気に入られて、無理矢理ヴァーミニオンに入れられたのだ。世界征服なんて興味なかったし、そもそもそんな事をして何になるのかと思っていた。
ハーレーはなんとしても竜の石を手に入れようと諦めず、部下をガイアに向かわせた。ネイキッドはこんな子供を襲わせるハーレーに我慢出来なくなった。ハーレーを裏切って、ガイアと共に山を下りて逃亡した。そして辿り着いたのがこの無人島だ。だがヴァーミニオンから二人を追いかけてきたのがハーレー達だった。
更にヴァーミニオンを捕まえようと追ってきた者がいた。世界が誇る最強武装軍隊、真誠軍。司令官の近江勇作、副司令官の土浦歳朗、元帥の沖野総助、参謀の伊藤由子の四人だ。
ヴァーミニオンをのさばらせておく訳にいかず、長年追い続けてきた。
だが敵同士の筈がここ二年共に過ごす内に馴れ合ってしまっているという。
この島に来てから不思議と石は存在を潜めた。そしてガイアは本来の子供らしい人格が現れた。何故あんな山に一人で居たのか尋ねたが、ガイアは憶えていないという。名前以外、島に来る前の記憶が全くなかったのだ。
「それじゃ、ネイクさんがお兄さんというのは……?」
聖璃架に問われて、ネイキッドは首を振る。
「本当は違います。でもそー思ってもらった方がガイアは安心すると思って」
「……そうなんですか」
「セリカさん、どーかこのことはガイアに言わないでください。お願いします」
「はい、わかりました」
「ありがとーございます」
聖璃架ならそう言ってくれると信じていたネイキッドはほっとした。
島に来てからの生活は大変だった。何せ無人島だし、何もかも一からだ。
まずは家を建てる事から始めた。丸太を沢山用意して組み立てていく。当然家など建てた事ない素人だから苦労した。一日で建てられる訳でもないし。だが側で応援してくれるガイアの笑顔が力になって、思ったより速く完成する事が出来た。
食事も自給自足だが、そちらで苦労はなかった。
探索すれば至る所に自然に育ったのか野菜畑があるし、森に入れば果実もある。豊かな島で安心した。
料理はヴァーミニオンでやらされていたせいもあって、道具一式持っていたしお手の物だ。ガイアも美味しいと言ってくれた。ガイアの喜ぶ顔が見たくて上達したものだ。
そしていつまでも笑顔でいられるように、ずっとガイアを護っていこうと決めたんだ。
聖璃架の首に短刀が突き付けられる。
「ワレェェ〜〜」
耳元で唸るような声が聞こえて、聖璃架は硬直する。すぐに由子だと解った。
怒りの形相で現れた由子にネイキッドの顔が青ざめる。
「由子ッ! テメーもー来るなと言っただろッ!」
「黙っとれダーリン。今までそんなこと言わんかったのに、オンドレがウチのダーリン誑かしたんじゃなァ」
ドスの利いた声で言われて、恐怖の余り聖璃架の目に涙が溢れる。
「イヤアアッ」
聖璃架が叫ぶと由子は氷づけになった。――だがすぐに氷が崩れる。
「フン、そう何度も同じ手を食うと思ったら大間違いじゃ」
化け物だ、とネイキッドは真っ青な顔で思って、由子は聖璃架の胸倉を掴み上げる。
「ヒィッ」
「由子やめろッ!!」
止めたネイキッドに由子は振り向く。
「セリカさんに何かしたらオレ許さねーぞッ!」
「ダーリン目ェ覚ますんじゃァ――!!」
「ぶぼごぶッ!!」
凄まじい往復ビンタがネイキッドに炸裂した。
「ふぅぅダーリンの目を覚まさせるには、ウチがオンドレより魅力的な女じゃとわからせるしかないのォ」
由子に掴まれて、頬が腫れたぐったり状態のネイキッドを見て聖璃架は震える。
「ウチと勝負じゃッ!」
目を光らせて睨む由子に聖璃架は竦む。
「しょ、勝負?」
「そうじゃ。女のプライドをかけて勝負するんじゃ」
「えええ」
唐突な由子の果たし状。訳の解らない聖璃架は狼狽えるしかない。
「ワレも女なら逃げずにドンと受けて立たんかえッ!」
意味が解らない。何故そんな事をしなければならないのか。もう沢山だ。本当にこれ以上人間とは関わりたくない。
「あたしは、そんなことしに来たんじゃありませんから」
断った聖璃架を由子は血走った目で睨みつける。
「なんじゃとォッ!? 逃げる気かワレッ!」
怒鳴る由子は恐ろしくて、聖璃架は体が竦むが負けずに言う。
「逃げてるわけじゃありません。そんなことする必要がないから言ってるんです」
「挑まれた勝負を受けないのが逃げてるってことじゃッ!」
「…………」
駄目だ、切りがない。言い合っていても無駄なようだ。
こうなったら相手の気の済むようにしよう。その方が得策かもしれない。
「わかりました」
「よーし」
嫌々ながらも受けた聖璃架に由子がにやりと笑った。
「じゃが審査員がダーリンだけというのもつまらんな。そうじゃ、ちょうどええ。ついでにあの野郎共も女に目覚めさせてやるわい」
聖璃架と由子の女のプライドをかけた勝負が始まる。
【二日目◆終】
お気づきの方も多いと思いますが、真誠軍の四人の名前は、かの有名な新●組からもじりました。
彼らの役職についてですが、『司令官』と『副司令官』はいいですよね。『元帥』というのは軍隊における階級、又は称号で大将よりも更に上位になりまして、軍隊では最高位の階級なので年少で務めている総助は凄いのです。『参謀』とは軍事組織において高級指揮官を補佐したり策略を立てる役目です。
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