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  †*聖璃架*† 作者:天使
お久しぶりでございます。
待っていてくださった方いるのでしょうか(汗)

ギャグを思いついたので書いてみました。
本編とは全く無関係なので必ず切り離してお読みください。

天使はキャバクラの知識はありません。軍隊に長期休暇があるのかも謎です。全てあくまで想像ですので間違っていても見逃してください(笑)

舞台設定は一応日本です。
番外編◇歳朗キャバクラにて
「お飲み物何にします?」
「あ? 勝手にやれよ」

 乱暴に言われて体の線に沿ったドレス姿のあでやかな女はすっくと立ち上がる。そして美麗に微笑んだ。

「ちょっと失礼します」

 女はつかつかと歩いてオーナーに向かって怒りを込めた声音で言った。

「オーナー。あそこのテーブルの客、すんごい態度悪いんですけど」

 それを聞いてオーナーは困り顔で言う。

「失礼な事言わないの。あの方は真誠軍副司令官の土浦歳朗さん。とてもお偉いお方なんだから。うちの店にいらしてくださっただけでも有り難いと思わないと。くれぐれも粗相のないようにね」
 
 オーナーに言われてしまって女は諦めたようにテーブルに戻ると、慣れた手つきで酒を造って歳朗の前へ出した。そして歳朗が煙草を口にしたのを見て素早く火を出したが――

「いらねェよ」

 歳朗に物凄い目つきで睨まれたうえ低い声で言われて、こんな事をされたのは初めてだったのだろう華やかな目元を見開いた。歳朗の態度に益々腹の立つ事山の如しだが仕事だ、営業スマイルを作って歳朗に向ける。

「何かおありになったんですか? よろしければお話しいただけません?」





 ――そんなんじゃねェ。俺はキャバレー(語尾上がり気味)が大嫌いなんだ。こんな女臭ェとこ来たくもねェ。だが近江さんの付き合いだから仕方なく来てる。

 明日から一ヶ月の長期休暇に入る。ずっと休みなしで遠征していた為の休日返上。軍隊ではよくある事だ。

 今日は恒例の打ち上げ。休暇前には必ず付き合わされる。近江さんのキャバレー好きにはほとほと参ったもんだ。

「土浦さんてクールで素敵。私のタイプだわぁ。彼女いらっしゃるんですかぁ?」(別の女)
「いらねェよ」
「えっ、いない? じゃあ私立候補しようかなぁ」

 いらねェって言ってんだよ(怒)
 苛々《いらいら》する。こんなとこ長居は無用だ。早く出てェが。

「さすが近江さん。いい飲みっぷりー」
「うわはははは」

 別テーブルの近江さんはすっかり出来上がっている。

 ……あの調子じゃ当分無理そうだ。

「総助くんて可愛いー」
「あなたの方がかわいいですよ」(笑顔で)
「本当? 嬉しいー。彼女いるのぉ?」
「秘密です」(笑顔で)
「えー。ねぇお姉さんみたいのどお?」
「逆に僕でいいんですか?」(笑顔で)
「いいよぉ。ねぇこの後時間ある?」
「それはあなた次第です」(笑顔で)
「それってぇ……じゃあお姉さん奮発しちゃおうかなぁ」
「なら僕も記録に挑戦しようかなぁ」(笑顔で)

 ……おい。
 何やってんだ総助。そもそも何故いるんだ。未成年がこんなとこ来てんじゃねェ(怒)

「失礼します」

 ――また別の女か。

「聖璃架です」

 俺は女に目を向けた。

 ……この女、化粧っ気はねェが地味じゃねェ。着てる物もド派手な女と違って好感が持てる。けばけばしい女ばかりだと思ってたがそうでもねェようだな。 

「お隣失礼します」

 セリカとかいう女は俺の隣に座ると空のグラスを見て言った。 

「お飲み物何にします?」
「そうだな。あんたの薦める物でももらおうか」

 こういう女がどんな酒を選ぶか見物だ。

「私がお選びしてよろしいんですか?」

 嬉しそうに言うセリカ。そんなに嬉しいのか。
 だが、その笑顔はなんつーか、いい笑顔だな。

 セリカは迷う事なく店の奥に向かって叫んだ。

「ピンドンボトルで二つとフルーツ盛り合わせお願いしまーす!」

 ……やるじゃねェか(怒)
 しかも後のは余計だろ。


 ◇◇◇


「あっは〜ん総助くん〜」総助記録に挑戦中。


 ◇◇◇


「うわー土浦さんお酒強いんですねー」

 当たり前だ。毎日飲んでりゃ強くもなる。

「じゃんじゃん飲んでくださいね」

 またその笑顔だ。見てると酒も進むな。

 ――だが急にまぶたが重くなった。俺は強い筈、なのに……

「あれ? どうしたんですか?」

 セリカの声が遠くで聞こえた気がした。


 ◇◇◇


「総助くん素敵ぃ〜」総助記録に挑戦中。


 ◇◇◇ 


 ……目を覚ますとホテルの部屋だった。
 くそ、頭が痛ェ。何故こんな所にいたか、どうやって来たか全く憶えていねェ。


 煙草を吸おうと思ったが店で吸い過ぎて切らしていた。
 
 外に出ると明け方で、自販機で煙草を買おうと思ってふところに手を入れたが――財布がねェ事に気づいた。
 おかしい。店までは確実にあった筈だ。だとしたら――あの女……


 ◇◇◇


「総助くんもっとぉ〜」総助記録に挑戦中。


 ◇◇◇


 店に戻った俺は閉店間際だった店長に言った。

「えっ、セリカ?」
「そうだ、その女が俺の酒に盛って財布掏摸(すり)やがった」

 むかっ腹が立ってたまんねェ。早く女をとっ捕まえてやる。

 ――だが店長が返してきた言葉は。

「そんなうちにいませんよ」
「ああ? なんだと嘘つくんじゃねェ」
「そんな凄まれましても、本当にいませんから」

 店長が差す店の女の写真を見ても、確かにセリカなんて女はいなかった。店は間違いねェのに……じゃああの女は一体……

 あいつは天使のような笑顔の魔性の女だった。


 ◇◇◇


「最高ぉ〜総助くぅん〜」総助記録に挑戦中。



【続?】
聖璃架は本編とは全く別人です。

名前を変えようかとも思ったのですが、やはりこだわりがあるので変えませんでした。容姿も似たイメージです(笑)

時間が出来たら続編を書こうと思います。

気づいたらユニークアクセスが二万を突破していました! ありがとうございます!
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